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佐藤ゆき  - ,  08:00 PM

ビル・ゲイツも融資! 研究者のためのFacebookこと「ReseachGate」が科学に変革をもたらす

ビル・ゲイツも融資! 研究者のためのFacebookこと「ReseachGate」が科学に変革をもたらす

ResearchGate


ここ数年で最も革新的なネットサービスといえば、その1つにFacebookが挙げられるでしょう。実名ベースの「つながり」を元に、情報の交換・共有を可能にしたFacebookは私たちの生活に大きな影響を与えました。

Facebook以上にこの「つながり」のパワーを発揮しようとしているソーシャルメディアが「ResearchGate」です。「研究者のためのFacebook」として注目されているその試みとはいかなるものでしょう。まずはどのようなサービスかを紹介し、そのあとで何が注目に値するかを見ていきます。



スタートアップが盛り上がるドイツの首都、ベルリンに拠点をおく


ResearchGateはベルリンに拠点を置くスタートアップ企業。2008年にウイルス学者のIjad Madisch氏を含める3名の若者によって設立されました。

拠点にベルリンが選ばれた背景についても触れておきましょう。ベルリンは今、シリコンバレー以外で最もスタートアップシーンが熱い街として注目されています。比較的安価な不動産に加え、アーティストやデザイナーなどクリエイティブな人々の活動の場として人気を誇ってきた文化的背景が世界中の多くの若者を惹き付けており、ここ数年で多くのスタートアップ企業が誕生しています。

一例を挙げると、音楽クラウドサービスの「Sound Cloud」、ToDoリストアプリの『Wunderlist』を開発した「6Wunderkinder」などです。そして、ResearchGateもまた、ベルリンのスタートアップシーンを牽引する存在です。


ResearchGateは「研究者のためのFacebook」


ResearchGateは研究者向けのソーシャルメディアで、研究者であれば誰でも無料で登録できます。自分の専門分野に近い他のメンバーの論文や実験データを閲覧したり、 メンバー同士で意見や質問を交換したりもできます。また、研究関連の仕事情報を掲載するスペースもあり、就職活動にも利用されています。

2008年の設立以来、会員数は順調に増加。その数はいまや300万人を超え、会員の国籍は193カ国に達しました


科学的研究プロセスに存在する「効率の悪さ」


ResearchGateが誕生した背景には、創設者のMadisch氏自身がひとりの研究者として感じていた、科学的研究プロセスに存在する「効率の悪さ」がありました。

研究者は、自分の研究結果を論文という形で社会に出すまでに、いくつものステップを経なければなりません。実験を成功させ、データを分析し、論文としてまとめ、それを学術誌に送って、掲載可否の審査を待つ。やっと論文が日の目に出たと思ったら、実は他国の研究グループが同時期に同じような研究を行っていたと知ることもあります。

従来の研究プロセスには、学界の外にいる大多数の人間には想像し難しい、 こうした特有の「非効率さ」があります。


全実験の97パーセントを占める「失敗した実験結果」を研究に活かす


創設者のMadisch氏は、従来の科学研究における効率の悪さを示す数字として「活用されないRawデータの多さ」を挙げています。

彼はあるプレスリリースでこう語ります。

「研究者は、悪い結果は公開せず、良い結果しか外に出さない。しかし実際は、行われる実験の97パーセントが失敗に終わっている。その失敗した実験結果がRawデータなんだ」

ResearchGateが目指しているのは、失敗した実験結果も含めた大量のRawデータを共有するプラットフォームを構築することなのです。


ミッションは「研究を加速させ、科学の発展を促進すること」


従来の学界に潜む「非効率性」を解消し、研究を加速させ、科学の発展を促進すること。そこにResearchGateのミッションはあります。「つながり」自体が目的ではありません。ResearchGateのミッションには、ビル・ゲイツ氏も注目。教育、科学的研究の振興に大きな価値をもたらす可能性が高いと評価され、氏からの融資も決定しました。


「科学者はアイデアを共有しない」試みに懐疑的な声も


もちろん、賛同者ばかりではありません。特にこれまでの学界のやり方に慣れ親しんできたベテラン研究者の中にはこの試みに懐疑的な人もいます。自分の実験結果の公開を渋る研究者も少なくありません。

実際、Madisch氏がドイツで研究生活を送っていたときの担当教授(62歳)は、当初ResearchGateのアイデアを聞いたとき「科学者が自分のアイデアを共有したり、自分の仕事に関する質問に答えたりすることはないだろう」とコメントしたとのこと。

しかし、若い世代の研究者を中心にResearchGateの革新的な試みは徐々に受け入れられ、設立から5年を経て、会員数は300万人を超えました。かつて、否定的なコメントをしたMadisch氏の担当教授も、実は最近、ResearchGateに登録したのだそうです。

研究プロセスという点では大きな変化を拒んできた科学研究の世界にも、いまやソーシャル・ネットワークの波が押し寄せています。ResearchGateは、従来の科学研究プロセスの方法を大きく変化させる革新的な存在になるかもしれません。


ResearchGate
Here's how Bill Gates's ResearchGate investment might change the world for the better | Gigaom
How ResearchGate plans to turn science upside down | Gigaom

(佐藤ゆき)

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