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itou  - ,  08:00 PM

オフィスでの「偶然の出会い」から生まれる、部門を超えたコラボレーションの作り方

オフィスでの「偶然の出会い」から生まれる、部門を超えたコラボレーションの作り方

オフィスでの「偶然の出会い」から生まれる、部門を超えたコラボレーションの作り方


99U:第二次世界大戦が終わったとき、全米の大学は膨れ上がった入学生への対応を迫られました。マサチューセッツ工科大学では、帰還兵たちとその家族のための住居施設をいくつも建設。そのひとつが「Westgate West」と呼ばれるアパートメントビルです。この建物は、20世紀を代表する3人の社会科学者の実験場として、オフィススペースの既成概念を変えるものとして、建設されました。


友人関係の形成の鍵となるのは「物理的な空間」である


1940年代の後半、心理学者のLeon Festinger氏、Stanley Schachter氏、社会学者のKurt Back氏らは、友人関係の形成過程に関心を寄せていました。見知らぬ者同士の中で、友人になる人と、ならない人がいるのはなぜなのか?

Sigmund Freud氏を含む専門家たちの一部は、友人関係の形成には幼少期が大きく影響すると主張していました。幼少期に獲得した価値観や信念、考え方が、後の人生での友人関係を決定するというものです。

一方、Festinger氏らは全く異なる理論を唱えました。彼らは、友人関係の形成の鍵となるのは「物理的な空間」であると主張。

「友人関係は、自宅への行き帰りや、近所の散歩中などに起きる、些細で受動的なコンタクトを基に構築される」

考え方が似ているから友人になるのではなく、日常的に顔を会わすうちに自然と友人になり、後になって考え方が似てくると見たのです。

このアイデアは後にSteve Jobs氏やGoogleのSergey Brin氏、Larry Page氏など、現代の指導者たちに多大な影響を与えることになります。


Westgate West入居者へのアンケート


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Festinger氏と同僚たちは、Westgate Westに入居してまだ数カ月の学生たちにアンケートを行い、親友を3人挙げて欲しいと頼みました。

結果は驚くべきものに。価値観や信念、考え方はほとんど無関係だったのです。

親友として挙げられた人物の42%は、回答者のすぐ隣の部屋の住人たちでした。例えば「7号室」の住人は、(9号室や10号室の住人よりも)おもに6号室や8号室の住人を親友として挙げていたのです。

また、親友であると最も多く指名されたのは1号室と5号室の住人でした。その理由は、とくにその人たちが親切だとか面白い人物というわけではなく、単に階段のそばに住んでいるというだけだったそうです。当然、階段のそばにいれば人と顔を合わせる機会が増えます。もちろん、偶然の出会いから何も発展しないこともあるでしょうが、他の部屋の住民に比べて、1号室や5号室の住人は、気の合う人と出会う確率が高くなるには間違いありません。


Westgate WestがPixar社に与えたインスピレーション


半世紀が過ぎ、Westgate Westのメッセージはオフィスカルチャーに浸透し始めていました。Steve Jobs氏がPixar社のオフィスをリデザインした話は有名です。

もともとこのオフィスは、3つのビルを建て、コンピュータ科学者、アニメーター、Pixar社の重役たちが、それぞれ別々の棟に入ることになっていました。

しかし、Jobs氏は、それぞれ独自の文化を持つグループを離しておくと、グループを超えたアイデアや問題解決が生まれないのを知っていました。


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Pixar's office, designed to encourage collaboration - via Fubuz


もし、コンピュータ科学者が行き詰まったら、アニメーターが新たな視点を与えられるはずです。重役たちも、キッチンでアニメーターと話したり、ウォータークーラーでコンピュータ科学者と交流することで、ビジネスのヒントが得られるかもしれません。

Jobs氏は、3つのビルを建てる代わりに広大な空間を持つオフィスビルを1つ建て、Pixar社の全社員を入居させました。Pixar社のチーフクリエイティブオフィサーのJohn Lasseter氏は「これほどコラボレーションと創造性を促進する建物は見たことがない」と語っています。


Googleの「食べ物から150フィート」ルール


Googleのニューヨークシティーキャンパスも同じコンセプトで設計されています。マンハッタンのチェルシー地区にある、1つの街区を占めるほどの巨大ビルのワンフロア(一部は別のフロア)に、たくさんの社員が働いています。

フロアを結ぶエレベーターは非常にノロマで、社員が無駄な待ち時間を過ごさなくてすむように、垂直なハシゴとシューターが設置されています。

他にも、Jobs氏の「自然発生的なコラボレーション」のアイデアを踏襲して、社員たちの間で「偶然の出会い」が起きるように様々な工夫がこらされています。

また、オフィスのどこからでも150フィート以内(約45メートル)で食べ物にたどり着けるとガイドの人が説明してくれました。

レストラン、カフェテリア、キッチンがオフィスの至る所にあります。社員たちは軽食を取りに行くたびに、ほかのチームの社員と顔を合わせることになります。

Googleの社員みんなが新しいアイデアを次々と生み出しているとは限りませんが、社員たちが仕事を楽しんでいるのは間違いありません。それが結果的にモチベーションを高め、生産性の向上につながっているのです。



Festinger氏ら研究者が、友人関係の形成過程を説明するのに物理的な空間に着目したのは正しかったようです。さらに印象深いのは、彼らの研究が50年後のビジネス界に深く浸透し、現代の最もスマートな指導者たちに大きな影響を与えたことです。

異なるバックグラウンドを持つ人たちが交流すると、すばらしいアイデアが生まれます。こうした協同的な創造は、偶然の出会いと予期せぬ会話を抜きには成立しません。


部門を超えたコラボレーションができるオフィスを作るための基本原則


最後に、こういったオフィスに共通していえる「基本原則」を紹介します。

  • 偶然の交流を促進する建築設計(大勢の人が通る階段など)
  • 必要最低限「以上」の共有スペース:あちこちにあるカフェテリアや、閉鎖的なオフィスを離れて読書や仕事ができる場所
  • 一人用の個室ではなく、複数人で共有する空間に重点を置く
  • オープンな空間に多目的の「シンキング」エリアを設置する。一人で篭もるではなく、人がいる場所で考え事ができる環境


How to Build a Collaborative Office Space Like Pixar and Google | 99U

Adam Alter(訳:伊藤貴之)
Photo by Thinkstock/Getty Images.

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