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印南敦史  - ,,,,,  07:00 AM

「連続起業家」が実践している8つのセオリー

「連続起業家」が実践している8つのセオリー

2回以上、起業して成功している人たちのセオリー


二度、三度と複数回の起業を成し遂げている「連続起業家(シリアルアントレプレナー)」が、世界で注目されはじめているといいます。ただし日本では、連続起業家の絶対数が少ないこともあり、その実体をあきらかにするような取り組みはまだほとんどなされていないのだとか。

そんななか、"2回以上、起業して成功している"日本の連続起業家へのインタビューを試みたのが『2回以上、起業して成功している人たちのセオリー』(博報堂ブランドデザイン著、アスキー新書)。


  • 日本の連続起業家には「コトを起こして成功させる」ための、共通のセオリーがある。
  • そのセオリーは、一般的なビジネスパーソンでも、トレーニング次第で身につけられるものである。


という仮説に基づき、7人の連続起業家へのインタビューを試みています。今回は、そこから得られたポイントを集約した「まとめ 連続起業家たちが実践している8つのセオリー」を引き出してみたいと思います。


セオリー1:市場調査を信じない


連続起業家たちに共通していたのは、市場調査を信じていないということだったとか。調査の結果をあてにしていない。大切にしているのは、「いま、ここ」。そして彼らは「顔の見える情報」をみずからのなかに蓄えていくといいます。(190ページより)


セオリー2:事業計画にこだわらない


取材した21人の連続起業家のなかに、綿密な事業計画を立て、そのとおりに実行しなければならないと考えている人はひとりもいなかったそうです。計画はあくまでも計画と考え、それを推敲することに固執していないわけです。最大の理由のひとつは、事業計画の遂行に固執すると、不測の事態に柔軟に対応できなくなるからだとか。(195ページより)


セオリー3:キャリアを積み重ねない


連続起業家たちは、キャリアに関しての考え方がとても柔軟。一定のキャリアを獲得すると、それをみずから捨て去るような行動に出ることもあるとか。留学や放浪、休職など、本書が「プラプラ期」と呼んでいる期間にみずから答えを出し、進むべき道や、やるべきことを見い出しているそうです。(199ページより)


セオリー4:度胸で勝負しない


イチかバチかの勝負に出るようなイメージが強い連続起業家はしかし、ほぼ全員が細密に現状を分析することに長け、つねにリスクを細かく、具体的に洗い出しているといいます。そのうえで、どこまでならリスクを取れるのか、どうすればリスクに対応できるのかと考え、それを具体的な行動に落とし込むわけです。(203ページより)


セオリー5:運がいいと信じている


連続起業家は「自分は運がいい」と信じ、彼らなりに「運」を分析していると著者は書いています。たとえばケガをしたとき、「ケガはしたけど命は助かった。よかった」と考えるのが一般的なポジティブシンキング。しかし「ケガをした。これはチャンスだ」と発想するのが連続起業家たち。(205ページより)


セオリー6:「なにを」より「だれと」


連続起業家が重視しているのは、「なにをするか」ではなく「だれとするか」。そしてその理由を本書は、その方が「自分たちの『もち味』を生かせる」からだと分析しています。ルールに人をあてはめるのではなく、自分たちを生かすルールをつくっていく姿勢をとっているからこそ、チームとして理想的な共創状態を実現でき、創造的な変化を生み出せる仕事ができているというわけです。(208ページより)


セオリー7:「弱み」に徹する


連続起業家たちのほとんどが「弱み」を克服しようとせず、「できること」と「できないこと」、「強み」と「弱み」を明確に判断し、その上で自身は可能なかぎり「強み」だけで勝負しようとするそうです。不得手な部分は、それが得意な人に手伝ってもらえばいいという発想。(210ページより)


セオリー8:「競合」より「協業」


マーケットのシェアを分け合う同業他社、すなわち「競合」の存在を、彼らはほとんど意識していないといいます。理由は、同業他社を敵対するものとしてとらえない傾向があるから。「競い合う」より、「コラボレーション」を望む傾向が強いのです。業界やマーケットを「自己領域」として包括すれば、競合企業も自己領域のなかにある存在に。だとすれば自己と戦う必要はないため、手をたずさえて協業しようという発想へと自然に結びつくということです。(212ページより)


あえて「まとめ」をご紹介したのは、これらの裏づけとなる具体的なインタビュー内容がとてもおもしろいから。つまり個々の思いに、読者を強く惹きつけるものがあるということ。ぜひとも読んでいただきたいと思います。


(印南敦史)

  • ,,,,, - By

    香川博人

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