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長谷川賢人  - ,,,,,,  08:00 PM

日本発、3Dプリントマーケット! 「rinkak」が目指す『モノづくり版の初音ミク』がある世界

日本発、3Dプリントマーケット! 「rinkak」が目指す『モノづくり版の初音ミク』がある世界

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これ、子どもが描いた絵を3Dプリントした作品です。自分の絵が画面から飛び出てきたら、子どもたちはどう感じるのでしょうね。

3Dプリンタについては、医療用途からフィギュア制作サービスまで、数々取り上げてきました。その可能性をさらに押し広げるウェブサービスが、この日本から誕生するかもするかもしれません。3Dプリンタを活用した新しいものづくりマーケットを作ろうとしているのが「rinkak」です。


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ユーザーが3Dデータをアップロードし、欲しいものがあれば3Dプリンタでカタチにして購入する。「Etsy」がハンドメイドのマーケットなら、rinkakはデジタルメイドのマーケット現在は事前登録を受付中の段階ですが、今夏にもサービスインを予定しています。

【2013年9月10日追記】本日9月10日より正式版サービスの提供を開始しました。

ただ、Etsyなら手芸や工芸といった「伝統的な技術」を活用したマーケットなので使える人も多い。しかし、rinkakで3Dプリンタを使うための「3Dデータ」を作るのは、やはりまだ一般的とはいえません。専門知識も必要で、敷居の高さがあります。その点をどう考え、どうクリアするのでしょうか。rinkakを運営する株式会社カブクの稲田雅彦代表取締役兼CEOに聞いてきました。

稲田さんはこう答えてくれました。「例えるなら、初音ミクのものづくり版を作りたいと思っていまして」。すみません、そのあたり、詳しく教えてください!



ものづくりのスーパースターが生まれていく環境をつくる


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稲田さんと3Dプリンタの出会いは2005年、大学生の時。「これまでディスプレイの中でしか触れなかったデータを、リアルの世界に持ってこられるという驚き、そして革命性は衝撃的でした」と話します。その体験は、MITビット・アンド・アトムズセンター所長のニール・ガーシェンフェルド氏の提唱する言葉と合わさり、稲田さんは新たなワクワク感を手に入れます。


稲田さん:ニール・ガーシェンフェルド氏の「ビットとアトム」の概念では、ビットが「データ」で、アトムが「モノ」に当たります。基本的にウェブは「ビットの世界」ですが、これからは「アトムの世界」、つまりモノへ回帰する時代が、3Dプリンタやレーザーカッターなどを通じて訪れるという話です。まさにそれが実際に起こるなと。

カブクのCTOである足立昌彦は、Android向け日本語入力アプリ「Simeji」の開発者です。「Simeji」はAndroidの黎明期にオープンソースの技術を組み合わせて作ったもので、現在は500万人以上が使っている。言い換えれば、足立はオープンソースの世界から生まれたスーパースターです。

同じように、いわゆるインターネットの精神、オープンソースの精神をリアルに持ってくると、次世代のものづくりやプロダクトのスーパースターが生まれるんじゃないかと思っているんです。一端のエンジニアだった足立がスーパースターになったように。ワクワクしますよね。

ビットとアトムの概念は昔からあるものでしたが、その世界がようやく見えつつある。それをアカデミックな世界でやるのではなく、実践する。そういうことができるんじゃないかと。


ものづくりのスーパースターを生むための実践が、rinkakというサービスなのでしょう。そこで登場するのが、先に挙げた「初音ミクのものづくり版」をはじめとした、クリエイター向けのサービス開発へとつながります。


rinkakはプロ・アマを問わないクリエイターのためのサービス


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rinkakの名前の由来は「クリエイターを支え、インターネットの多様性をリアルに持ち込むための余白=輪郭をつくりたい」という思いにあるそうです。サービス初期はすでに3Dデータを持っているユーザーや、rinkakが用意した3Dデータを中心にマーケットを作っていきますが、稲田さんの目は常に次世代の作り手に向いていました。

rinkakが提供していくサービスは大きく3つに分けられます。


  1. だれでも簡単に3Dデータ作りができるサービスの提供
  2. だれでも製造設備フリーでリアルなプロダクトを作れる環境の提供
  3. だれもがクリエイターになれて、自分のプロダクトを販売できるマーケットプレイスの提供


3D-CAD(三次元CAD)を用いずに3Dデータを作れるようなツールを開発中です」と稲田さん。たしかにツールの提供から行えば、クリエイターそのものを増やすことができそうです。


「モノのクリエイティブ・コモンズ」で新たなリミックス文化を生む


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(陶器も3Dプリントが可能。素材はさまざま)


私は話を聞く中で、「初音ミクの登場に近い期待を感じます」と伝えました。メロディーと歌詞を入力すれば、サンプリングされた人の声を元にした歌声を合成できるボーカロイドである初音ミクは、それまでの「歌手を見つけなければいけない」という難点をクリアでき、ニコニコ動画という場もあったことで、サウンドクリエイターの裾野を広げました。ひとつのツールによって、スーパースターが生まれているからです。


稲田さん:まさにその初音ミクのものづくり版を作りたいと思っています。初音ミクのケースでは、披露できる場がちゃんとあった上に、初音ミクというわかりやすいアイドル=象徴の存在が乗り、全体として音楽やCGも含めたリミックス文化ができていった。同様に、3Dの世界でも「アトム(モノ)」を「ビット(データ)」化すれば、リミックスがネット上でできることになる。それにより、モノの世界に初音ミク的な革命を起こせる可能性があると思います。


サービスインの当初より実施するかは検討中とのことですが、rinkakではクリエイターが「クリエイティブ・コモンズ」に準拠した形でデータを公開し、リミックスできるように開放することを目指しています。実際にクリエイティブ・コモンズ・ジャパンの事務局を運営している弁護士の方にも入っていただき、法的にもクリアした上で、良い形を作ろうと動いているとのこと。

ただの3Dプリンティングサービスではなく、クリエイターと寄り添った形でマーケットを作っていく。そこに、rinkakが作り出そうとする世界がありました。


「概念では環境を作れない」研究者にならず、広告業界のクリエイターに


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最後に、稲田さんのことを少し聞いてみました。もともとは東京大学で人工知能を研究。しかし、「単純に技術だけでは突破できない。いかに噛み砕いて伝え、環境をつくるかだ」という気付きを得ます。「アカデミックな世界で提唱されている考え方はたくさんあっても、実際に1億人を集めて実践できる環境はなかなか作れません。それならば、TwitterやGoogleを生み出せた方が世界の役にも立つし、実証できる」。

稲田さんは研究者には進まず、まずは「ユーザーが考えることは何か」を知りたいという思いを胸に、広告会社の博報堂へ入社。博報堂ではGoogleのCMやドミノ・ピザのアプリを手がけ、数々の広告賞も手にします。マーケティングやクリエイティブの現場でビジネスの作り方を学ぶ中で、稲田さんは当初の思いに立ち返ります。いかに環境をつくるか。取った選択肢は、博報堂の中ではなく、スタートアップとしてチャレンジすることでした。


稲田さん:起業して動くリスクも10年前に比べればかなり少なくなってきたし、環境もだいぶ整っていました。よく心配されるのですが、しっかりやっていますよ(笑)。

私はプロもアマも、企業も個人も、みんな同列で「いかに素晴らしい物を作るか」で勝負する世界が良いと思うんです。たとえ「ものづくりの民主化」という未来を語ることはできても、現実まで引き寄せて動かなければ、世界は変わらないですから。


追い風の吹く3Dプリンティングサービス業界で、稲田さん率いるrinkakはいかにして環境を生み出すのか。そして、その環境が日本に整ったときはどうなるのでしょう。

記事冒頭で写真を載せた「子どもの絵を3Dプリントした作品」を見た時、自分も子どもに戻ったようにはしゃいでしまいました。そういった小さなワクワクが積み重なれば、もっと大きなうねりも生まれるはず。世界を変えるきっかけは、そんな小さな気づきやアイデアにこそ宿るものです。


rinkak | 3Dプリンターでつくる・売る・買う・デジタルメイドのものづくりマーケット

(長谷川賢人)

  • ,,,, - By

    友清哲

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