• GIZMODO
  • FUZE
  • DIGIDAY
  • gene
  • gene
  • cafeglobe
  • MYLOHAS
  • Glitty
  • roomie
  • machi-ya
  • GIZMODO
  • DIGIDAY
  • gene
  • cafeglobe
  • MYLOHAS
  • Glitty
  • machi-ya
  • roomie

yamasaki  - ,,  10:30 PM

なぜあなたは詐欺的金融商品にダマされるのか~マネーハック心理学16

なぜあなたは詐欺的金融商品にダマされるのか~マネーハック心理学16

なぜあなたは詐欺的金融商品にダマされるのか~マネーハック心理学16


子どもが生まれたので、子ども名義の証券口座開設の準備をしているFP山崎(@yam_syun)です。積立の投資信託を今から少額で続けて、将来の学費準備としたいと考えています。

さて、マネーの世界に心理学を応用した学問が行動ファイナンスです。行動ファイナンスは「非合理的」な行動を経済学に持ち込んだところがとても面白く、そのエッセンスを使って、マネーハック心理学では資産運用の「ココロ」の問題を考えています。

関連記事:心理的トラップ:選択肢がたくさんあるとむしろ選べなくなる~マネーハック心理学15

今回考えてみたいのは「詐欺的な金融商品」にダマされないための心理学です。


最近ではMRIインターナショナルが1300億円近い資金をだまし取った疑いがもたれ、大きな騒ぎとなりました。昨年には素人ではないはずの企業年金運用でも2000億円近い金額がAIJ投資顧問会社によって消失しています。金融商品の詐欺はネズミ講形式ばかりではなく、外貨の取得を促す詐欺、未上場株式の購入を促す詐欺など枚挙にいとまがありません。

こうした問題のある金融商品から、自分の財産を守るいい方法はないのでしょうか。実は「あなた自身」の心の中に、詐欺からあなたを守るヒントがあるのです。


カモにされるほうが悪い、は半分正しい


最初にいきなり厳しいことをいいますが、「詐欺的金融商品に騙されるあなたにも、半分責任」があります。この点を自覚しない限り、金融商品の詐欺にあなたは何度もひっかかる可能性があります。

しかし、こういう台詞を聞くと「騙すヤツが悪いに決まっている!」「行政がしっかり監督すべきではないか!」「被害者に対してなんて無礼な!」と怒られてしまいます。騙した金融機関が悪いのはもちろんです。しかし、その金融商品を買ったのは誰でしょうか。他でもない、被害にあったあなた自身です。

あなたは何らかの理由で購入を決断し、購入金額を払い込んでいます。「買わない」という選択肢もあったはずですし、買うにしても「控えめな金額で買う」という選択肢もあったはずです。そこを見誤ってしまった部分を直視しなければ、こうした金融詐欺を回避することはできません。

しかし、そこにはやはりダマされるような、心理的な落とし穴があるのです。


あなたの中にバイアスが生じたら、すでに勝負は不利だ


130715moneyhack03.jpg


バイアス、つまり「偏り」は心理学的に危険な要素です。仮にあなたが浦和レッズのファンであれば、レッズの勝ち、引き分け、負けについて冷静に予想できず、totoで「勝ち」に多く賭けるはずです。アンチレッズの人であればこれも冷静に予想できないはずで、合理的理由ではなくtotoで「負け」に多く賭けるはずです。どちらも偏りが生じています。

金融商品も同じで、「バイアス」は投資を非合理的に判断する要因として語られます。例えばゼロベースでの投資判断と、すでに投資をしてしまった人の判断はイコールになりません。初めて投資した人には「未経験の恐怖」というバイアスが、経験者には「今投資しているポジション」というバイアスがあるからです(「自信」も根拠なきバイアスです)。

詐欺的金融商品に接した場合でも、同様の理屈が成り立ちます。セールストークを聞いているうちに、あなたの中に「いいかも...」というバイアスが育ち始めるからです。その会社に好意的な印象を抱き始めたとしたら、これも要注意です。すでにあなたは合理的な判断ができなくなっていると考えなくてはいけません。しかも、バイアスがあることを自覚できないことも多く、注意が必要です。

詐欺的金融商品かどうかにかかわらず(判断時点ではまっとうな商品と詐欺的商品の区別はほとんどないと考える必要があります)、金融商品に接する際には無感動なくらいの感情で接するべきだと、私は考えています。バイアスを作らないためです。

たとえば社長が熱心な人だとか、理念に賛同できるといった評価は強くもつべきではありません。ポジティブな評価もネガティブな評価も、それそのものがフェアな判断からあなたを遠ざけるのです(そういえば、AIJ投資顧問会社の被害を受けた企業年金も、浅川社長の熱心なトークに心酔していた人がたくさんいるようです)。


「検討したけれど、買わない」、という選択を意識したい


サンクコストについても個人が注意すべきポイントです。人は何か行動を起こすとその結果が欲しくなります。例えば、10時間かけて新車のリサーチをしたり、試乗を3回すれば、車を買わないのは今までの時間が無駄になるような気がしてきます。本来、検討の時間や労力はカウントせずに判断すべきですが、心理的には「せっかく検討したんだし、買おうかな」という感情が出てくることを否定できないはずです。

同じような効果が、金融商品でも生じることを免れません。「せっかく検討してみたのだから」「せっかく話を聞いたのだから」「営業の人に手間をかけたのだから」というような理由をたてにして、購入という決断をしてはいけません。本来、購入後に生じるあなたのメリットは、今までに生じてきたコストと区別して判断しなければいけないのです。

つまり「いろいろ検討したけれど、今回は見送ろう」という選択肢が大いにありうると自覚する必要があるということです。プレーンな判断をするためには、意識的に「買わないという選択肢もあり」だと自分を何度も言い聞かせる必要があるのです。


最強の失敗回避策は「買わない」と「全額買わない」


130715moneyhack02.jpg


こうした詐欺的金融商品にまつわる最大の誤解は「あらかじめ見分けられるはずだ」と考えることです。というのも、多くの雑誌記事やニュースはあらかじめ見分けるためのポイントを紹介します。しかし、私はそういう発想はマネーハック的に疑うべきだと思っています。

相手は役所だろうと顧客だろうと、全力でウソをつき、ごまかそうとする輩です。つまり、敵は「予め見分けられないようにする努力」をしているわけです。きれいなホームページを作ったり、顧客の声を載せたり(本当かどうかは分からないはずだが効果的)、架空の事業報告を行うことで、あなたを騙そうとしています。

見分ける努力は当然必要です。分からない金融商品に投機欲で手を出すことはNGです。しかし、勝負としては、騙そうとしている向こうのほうが有利であることは基本的構図としてわきまえておくべきです(それに、自分は見分けられる、と思う人はオーバーコンフィデンスの愚に陥っています)。

その意味で、先ほど説明した「買わない選択肢」と「バイアスを持たない」はとても重要なのです。

また、最悪のケースを常に想定し、どんなに有利に思えても「資金の全額を投資しない」ということも実行してください。半額しか投じなければ、全損しても被害はあなたの資産の半分ですむのです。


どんな時代でも、悪質な金融商品は消えない


法律を厳しくしたり、役所がしっかり監督すればこういう悪徳業者はいなくなると思うのも間違いです。彼らは人生をかけて詐欺をしているわけです(バレたら捕まるという覚悟のうえで、全力でウソをつく)。現行の罰則は緩すぎると思いますが、終身刑もしくは100億円の罰金、その双方が科せられるようになっても、こうした犯罪は起き続けることでしょう。

私たちにできることはまず、私たち自身のココロが、自分を不利な状況に追い込まないようすることなのです。これは心理学的に学べば、確実に回避できるポイントのはずです。

ぜひ、くだらない金融商品にあなたのお金を投じて、損をしないようにしてください!


(山崎俊輔)
Photo by Thinkstock/Getty Images.

MORE FROM LIFEHACKER

powered by
    
    
    
  

Kotaku

Recommended

© mediagene Inc.