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印南敦史  - ,,,,,  07:00 AM

海外から見ると、日本人ならではの「居眠り」はこう映っている

海外から見ると、日本人ならではの「居眠り」はこう映っている

『世界が認めたニッポンの居眠り』


  • 居眠りは社会的な隠れ蓑として役立つ。
  • 居眠りすれば、罰を受けることなく異性に近づくことができる。
  • 居眠りを二分間すれば、二時間の仕事ができる体調が整う。
  • 居眠りすれば、重要なアポイントの準備ができる。
  • 居眠りすれば退屈しないですむ。
  • 居眠りはアルツハイマーを減らしてくれる。
  • 居眠りすれば長生きできる。
  • 居眠りすれば明朗活発になる。
  • 居眠りすればストレスが減る。
  • 居眠りすれば、家族・会社・学校内の活動に熱心に打ち込むことができる。
  • 居眠りすれば一日が二日以上に思える。
  • 居眠りすれば自信がつく。
  • 居眠りすれば、ひらめきが起こる。
  • 居眠りは楽しい。

(242ページより)


いかがでしょうか? 一見、居眠りの効能を羅列してあるようにも見えますが、よくチェックしてみれば、なかなか屈折していることに気づきませんか?

つまり、帯にも引用されているこの部分を確認するだけでも、『世界が認めたニッポンの居眠り』(ブリギッテ・シテーガ著、畦上司訳、阪急コミュニケーションズ)が「居眠り指南書」では決してないことは明らか。ですから、ここに「居眠りをビジネスに生かす5つのポイント」的なものを期待すべきではありません。

ただし、そういった実用書的観点とは別な意味で、本書がとても優れていることも事実。著者はウィーン大学日本学研究所において、睡眠に関する研究で博士号(日本学)を受賞したこともある文化人類学者ですが、「日本では人々がどのように眠っているのかについて観察し、どのような文脈で居眠りをしているのかという研究に二十年あまりを費やしてきました」(1ページより)というだけあって、日本人と眠りについて驚くほど深い考察がなされているのです。


何十年も前から私たちは、「日本人はとても勤勉、熱心に仕事をする民族」と聞いている。日本人はほとんど働きバチと同義だと思っている。なのに、若者が学校の授業中に、そしてビジネスマンが会議中に眠っているのである。(12ページより)


我々にとってはむしろ当たり前なこうした傾向が、欧米人には特異なものとして映り、それが著者を研究に向かわせたということでしょうか。

いずれにしても、著者はまず寝場所や布団などについての考察からスタートし、そののち日本の睡眠の「昔と今」を探究。次いで日本に対する世界の睡眠習慣について考えたのち、CHAPTER 5「居眠りの社会的ルール」では、さまざまなシチュエーションでの居眠りについて、より細かな指摘を加えています。


電車で座って目を閉じている人が、一人残らず眠っているわけではない。目をちょっと休めたいと思っている人もいる。それに大半の人は、車内で座って目を閉じたからといってあっという間に熟睡するわけではない。目は、器具の助けを借りずに外からの刺激をいくらか軽減できる唯一の感覚器官だ。まぶたを閉じるだけで十分である。
(155ページより)


そして本書の魅力のひとつが、思わずニヤッとしてしまいたくなるようなコミカルな表現です。


だが、目を閉じるのが眠っているふりのこともある。これには独自の呼び名があってタヌキ寝入りという。アメリカの人類学者デイヴィッド・プラスが言っているように、居眠りの力を借りて「社会的に死んだ」ふりができるわけだ。つまり、居眠りをすれば社会的に(つまり、周囲との関係において)いわばそこにいないことが可能となるのだ。もっと正確に言えば、自分の姿を消すことができるのである。だから私は居眠りのこの働きを「社会的な隠れ蓑」と呼びたい。
(155ページより)


また、「眠る国会議員」に顕著なアイロニーも、なかなか痛快。


国会議員は確かに暇で退屈している人たちではない。本会議や党大会、そして委員会や研究会は何時間も続く。しかも彼らは、そうした会議の関連書類を読んだり官僚や専門家に詰問したりして準備をしなければならない。(中略)だから居眠りは勤勉の証と言えるのだ。(中略)だが慎ましさも誉れだということは、「出る杭は打たれる」ということわざに明らかだ。だから自分が勤勉だからといって自慢してはならない。したがって、周囲から勤勉だと認められるには、洗練された方法を身につける必要がある。居眠りはそうした方法の一つだ。


しかもユーモアやアイロニーの裏側に日本人への愛情を感じることができるからこそ、共感しながら楽しく読み進めることができるわけです。読了後は、もしかしたら通勤時などの居眠りがより快適になるかもしれません。


(印南敦史)

  • ,,,,, - By

    香川博人

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