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印南敦史  - ,,,,  07:30 AM

井伏鱒二の二日酔い解消法ほか、90人のウイスキーエピソード本が、面白い

井伏鱒二の二日酔い解消法ほか、90人のウイスキーエピソード本が、面白い

『ウイスキー粋人列伝』


若い人がお酒を飲まなくなったといわれますが、とはいえお酒のある時間は楽しいもの。気のおけない友人、あるいは仕事仲間と飲む席で、予想外のアイデアが生まれたり、思わぬビジネスチャンスを入手できたりもします。

ところで、「大人になったな」と実感できるお酒といえば、やはりウイスキーなのではないでしょうか? モルトの上品な香りや奥行きのある味わいは、「明日もがんばろう」という気持ちを高めてくれます。それに他のお酒と違って、ウイスキーには、どこか粋で洗練された印象もありますよね。

そんなことを改めて実感させてくれるのが、『ウイスキー粋人列伝』(矢島裕紀彦著、文春新書)。


多くの日本人が、移り変わる時代の中でウイスキーを飲んできた。本書には、その代表たる古今九十名の「粋人」の逸話を収めた。(中略)人物は基本的に生年順に配して紹介しているので、通読すると、日本の「ウイスキー受容史」を眺め直すことにもなるだろう。(10ページより)


という著者の言葉どおり、「揺籃期」「発展期」「爛漫期」と時間軸に沿ってその時代の著名人のエピソードが並べられています。いくつかをご紹介しましょう。



井伏鱒二/独自の宿酔い解消法のあとに繰り出す決めの一手


『山椒魚』『駅前旅館』など人間味にあふれた物語や、広島の原爆を題材にした『黒い雨』などで知られる井伏鱒二は、酒豪としても有名だった人物。ウイスキーは水割りを好み、「飲んだときは酔った方がいい。飲んで酔わないと体に悪い」と口にしていたのだとか。

そんな井伏は二日酔いの解消法として、ぬるめの風呂に入り、ゆっくりとわかしていくという独自の方法を編み出していたのだそうです。


「そのやり方で酔いが覚めたら、そのあと、どうするんですか?」
 そう問われたとき、井伏は一体何を言い出すのかといった顔つきで答えた。
「決まってるじゃないか。また飲みはじめるんだよ」
 酒飲みならずとも思わず顔のほころぶ、破格のエピソードだろう。(52ページより)


井伏は95歳まで生きましたが、長命の秘訣はウイスキーだった?


黒澤明/酒豪の三船敏郎まで逃げ腰にさせた大のウイスキー党


『七人の侍』『羅生門』などの名作を生み出してきた世界的な映画監督の黒澤明も、大のウイスキー好きだった人物。よく一緒に梯子酒をした助監督が「酒の肴はシナリオの構想だった」と述べているとおり、ウイスキーがなかったら誕生しなかった作品もあったかもしれません。実際『七人の侍』は、黒澤が脚本家の橋本忍、小国英雄と熱海の旅館に40日間こもり、多量の飲酒をしながら仕上げたものなのだとか。

そんな黒澤は、一番飲んでいたときには、俳優の三船敏郎と2人でボトル3本を空にしていたのだそうです。

しまいには、その三船敏郎や、これも酒好きで知られた千秋実までが、監督と一緒に飲むのを恐れて、打ち上げのときなど、どこかへ逃げてしまうこともあったという。(117ページより)


黒澤は1998年に88歳で亡くなりましたが、病床にあってもウイスキーを手放すことはなかったというのですから驚きです。


山崎まさよし/ギターの傍らにフォトジェニックな山崎のボトルを


山崎まさよしは、ミュージシャン仲間からも「ともかくよく飲む」と言われているのだとか。仲間とわいわい飲みはじめたはずが、気がついたらみんな帰っていて、ひとりで飲んでいたというような話も少なくないといいます。

好きなのはもちろんウイスキーで、近年とくに愛飲しているのは、同じ名前なので以前から気になっていたというサントリーの「山崎」。家でひとり、ブルースマンのロバート・ジョンソンやライトニン・ホプキンスの古いレコードを聴きながらオンザロックで飲んでいると、山口・防府の中関港で沖仲仕のアルバイトをしながらライブハウスで歌っていた青春期を思い出すといいます。


「樽の苦み走った感じというか、渋さみたいなものもウイスキーの魅力。僕はアコースティックギターとか、木の楽器がすごく好きなんですが、フェンダーやギブソンのギターの横にウイスキーがあると、それだけですごく気持ちが上がりますよね。ウイスキーはだからフォトジェニックでもありますよね」(255ページより)


各人のエピソードは数ページ以内にまとめられているので、拾い読みも可能。興味のある人のエピソードを拾って、少しずつ読んでいくのもいいかもしれません。好きな音楽を小さくかけ、ウイスキー片手に読めば最高の時間を過ごせるはず。ただし、つい飲みすぎてしまう可能性もあるでしょうから、その点だけはご注意を。


(印南敦史)

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