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ライフハッカー編集部ライフハッカー編集部  - ,,,  08:30 PM

結果を残すには「苦労の美学」と「頑張り依存」をまず捨てよう

結果を残すには「苦労の美学」と「頑張り依存」をまず捨てよう

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こんにちは。メンタルトレーナーの森川陽太郎です。

結果を出す組織になるために個人ができること」でも紹介したように、仕事で結果を出すための一番の近道は、本質を見失わないことです。

一方で、ちょっとしたきっかけで結果が出ない状態が続く、いわゆる「スランプ」に陥ってしまうことがあります。しかも、そこから抜け出すためにもがいているのに、余計に結果が伴わない悪循環にハマってしまいがちです。この悪循環を生んでいる原因はいったい何でしょう?

その答えは依存です。

「依存体質」や「依存症」という言葉から連想できるように、一般的に依存は悪いことだという認識があるかもしれません。しかし、何にも依存していない人なんて、世界中どこを探してもいません。依存は決して悪いことではないのです。

しかし、依存過多になってしまった瞬間、今でまうまくいっていた様々なことが噛みあわなくなってしまいます。今回は、あるサッカー選手を例に、依存が原因で結果が出ない悪循環から脱却する方法を紹介します。



日本人は、頑張っているものほど「苦痛」を求める


私のところへ来るアスリートに、必ずする質問があります。


1カ月後に大事な試合を控えていたとします。その試合までとにかくストイックに練習して、苦しんで試合に臨んだのに負けてしまうのと、1カ月間全く練習しないでその試合に勝つのと、どちらがいいですか?


この質問に対して、95%以上のアスリートは「ストイックに努力して負ける」を選びます。今回の事例として紹介するサッカー選手も前者を選びました。一見、何もしないで結果が出るなら、誰でもそちらを選びそうなものです。しかし、なぜほとんどのアスリートが前者を選ぶのかというと、そこに「依存」が起こっているからなのです。彼は試合で実力を発揮できず、控え選手に甘んじていましたが、原因はここにありました。

彼に後者を選んだ理由を聞くと、「何の努力もしないで試合に勝つことに罪悪感がある」と答えました。何の苦労や努力もしないで得た勝利には価値を感じられないと言います。彼は、苦しいことに対して前向きに努力することにこそ価値を感じていたのです。

日本人は苦労を好む傾向があります。特に何かで成功を収めるためには、「苦しい」「つらい」といったような感情を乗り越えなければいけないと考えます。それは日本人特有の「苦労の美学」からくるものです。「一生懸命努力することがいいことだ」「楽をしてはいけない」などがそうです。これらはほとんどの日本人が無意識に持っている美学で、彼もそう信じていました。

これは彼だけでなく、頑張っているのに結果に結びつかない人の多くにあてはまります。頑張っているものほど、楽をすることに自己否定感を覚えるため、いつの間にか苦しむことが当たり前になってしまうのです。


苦しい時ほど、苦しい状態に逃げ込もうとする心理


頑張っているのに結果が伴わず、なかなか自信が持てないときに、彼のような人は「苦しい状態の中で努力し続けている自分」を心の拠り所にしてしまいます。あなたも「今は結果が出ていないけれど、こんなに頑張っているんだから大丈夫!」と自分に言い聞かせてはいないでしょうか? しかし、心の拠り所が「頑張っていること」になってしまうと、苦しんで頑張ることをやめられなくなってしまうのです。これは頑張ることに対する「依存」です

依存とは何か他のものに頼っている状態のことを言いますが、「依存過多」になってしまうと、頼っているものを手放せなくなります。「頑張っている」ことに依存し、結果が出なくても苦しい中で頑張っている自分に価値を見出すと、結果的に苦しい状態を自分からつくりだしてしまいます。

仕事で全く結果が出ずに、上司からも怒られてばかりいる時、なぜか残業や休日出勤を繰り返していることはありませんか? それは、「頑張っている」ことに依存している状態かもしれません。結果が出ていないときほど、何か目の前の仕事に追われている方が気持ちが楽になります。

本人は一生懸命結果を出すために頑張っているつもりですが、それが結果に結びついていないのであれば、結局は自分の気持ちを楽にするための手段になってしまいます。


「依存過多」の悪循環から脱却する方法


「苦しいけど頑張っている自分」に依存してる場合、この悪循環から脱却するためには、自分自身が「依存している」ことに気づく必要があります。

先ほどのサッカー選手に話を戻します。さらに話を聞いていくと、彼は全てにおいてストイックというわけではありませんでした。そこで、苦しいことや嫌なことに対して、前向きに一生懸命取り組まなかった時に、罪悪感を覚えるものと覚えないものを書きだしてもらいました。


罪悪感を覚えるものの例:
・スポーツジムでのトレーニング
・監督から与えられた特別課題...など

罪悪感を覚えないものの例:
・奥さんに買い物を頼まれたとき
・サッカー以外の仕事...など


彼にとってそれほど重要でないものは、ストイックに取り組まなくても気になりません。しかし、頑張っているものほど、ストイックに取り組まないと罪悪感や自己否定感が生まれるのです。このようにストイックに取り組み、いつも苦しんでいないと心が不安定になるものは「依存」が起こっている証拠です。

仕事で同じような悪循環にハマってしまっている人は、同様の作業を行ってみてください。「苦しい」と感じないことに対して、罪悪感や自己否定感を覚えるものと、苦しまなくても自己肯定感を持って取り組めるものをそれぞれ書きだしてみましょう。

そして次に、苦しむことに依存を起こしているものがあれば、意識して「苦しみながら頑張ること」をやめてみてください。そうすることで、不安や焦り、罪悪感など様々なマイナスの感情が出てくると思います。しかし、そのような感情を持ったままでいることが重要です。これは「苦しみながら頑張ること」よりつらいかもしれませんが、結果が出ない悪循環を断ち切るためにはとても大切なことです。

サッカー選手の彼は、苦しむための練習をやめました。苦しむことがゴールになっている練習をしたい気持ちを我慢して、チームが勝つために今の自分がすぐにできることを考えて行動を始めると、1カ月後にはレギュラーに選ばれるようになりました。

このように、「依存」に気づき、それを断ち切ることで、結果を出すための本質に戻ることができるのです。



(森川陽太郎)
Photo by Thinkstock/Getty Images.

森川陽太郎ブログTwitter):元サッカー選手として欧州でプレー。引退後、心理学やメンタルトレーニングを学び、2008年株式会社リコレクト設立。著書に『いつもの自分トレーニング』『ネガティブシンキングだからうまくいく35の法則

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