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igarashiigarashi  - ,,,,  06:00 AM

手ごわい相手にどうプレゼンするか:Amazon幹部の体験から

手ごわい相手にどうプレゼンするか:Amazon幹部の体験から

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2011年、GoogleのSteve Yegge氏が、社員のみに公開するつもりで書いた社内の現状に関する意見を、誤ってGoogle+に一般公開で投稿してしまうという事件がありました。

そこには社内文化やGoogle+というプラットフォームを開発する際の不手際などについて、考え深く率直な意見が綴られており、社外の人間にとって初めて聞く内容も含まれていました。またYegge氏はこの記事の中で、以前勤めていたAmazonの創設者でCEOのジェフ・ベゾス氏についても辛辣なコメントをしていました。

記事が話題になったため、Yegge氏はしばらく対応に追われたそうです(大した批判は受けなかったようですが)。一段落した頃に、Yegge氏は先の記事をフォローする意図で、Amazon勤務時代の思い出を投稿しました。この記事には、手ごわい相手の心を捉えるプレゼンテーション術についての優れたヒントが含まれています。


というのも、Amazonのベゾス氏はプレゼンに対して手厳しい批判をすることで有名なのです。対するYegge氏は、周到に準備し、ベゾス氏の反応を綿密に予測することで、Amazonの歴史に残る素晴らしいプレゼンを完成させたのだとか。

同じような状況、つまり、聴衆の中に気むずかしくて頭が切れて、しかも短気な人物がいる場面でプレゼンを行わなくてはならない時は、Yegge氏の記事が参考になるでしょう。なお、ベゾス氏相手のプレゼンはPowerPointを使用せず文章で行う決まりだそうなので、以下の文章はその点を踏まえて読んでください。


ベゾス氏相手のプレゼンを準備する時は、まずはテーマについて知っておくべきことをすべて頭に叩き込みます。それから、問題点とその解決策を文章にします。そのテーマに関する一流の学者や業界のエキスパートを相手にする時と、まったく同じ心づもりで書くのです。

つまり、相手はもうそのテーマについて何でも知っているのだという前提に立つのです。自分よりも豊富な知識があるものと思っておきましょう。プレゼンの中に先駆的で独創的なアイデアが含まれていたとしても、相手にとっては使い古しのアイデアかもしれないと覚悟しておくのです。そして説明文を書く時は、そのテーマに関する世界屈指のエキスパートを相手にしているつもりで。簡潔かつ単刀直入な文体で、余計な解説を交えないようにします。

ここまで来たら、だいたい準備完了です。でも最後の仕上げに、2段落おきに段落1つを丸ごと削除します。

というのも、ベゾス氏はとんでもなく頭が切れるので、プレゼンに「楽しめる」要素がないと退屈しイライラの矛先を向けてきます。私がベゾス氏対策としてまず気をつけたのはこの点です。

(大富豪になる前の)ベゾス氏は、とりあえず「マジでものすごく頭が切れた」。何と言っても、何もないところからAmazonを築き上げた人物です。しかし、ここ何年もの間、ベゾス氏のまわりには大勢の人がいて何から何まで面倒を見てくれているので、ベゾス氏には朝着替えて1日中プレゼンに目を通す以外、何もすることがなくなってしまいました。

ですから、プレゼンの内容を理解することなどお手の物。そして、プレゼンを一目で理解することにかけては天才的と言ってもいい人物にとって「面白いプレゼン」にするためには、いくつかの段落を丸ごと、場合によっては数ページ分の説明を削除する必要があるのです。ベゾス氏は欠けた部分を苦もなく自分で補うことでしょう。こうしておけば、頭の切れるベゾス氏があなたの鈍くささにイラッと来る瞬間を減らせるはずです。


けれども、そんな化け物じみた頭脳の持ち主を相手に、どうやってプレゼンを準備すれば良いのでしょうか? 私のベゾス氏対策の2つ目は、「どっちみち敵わない」と覚悟することでした。プレゼンのテーマについてあらゆる知識を身につけたとしても、そんなものは防衛の第1段階に過ぎません。ほんの数分で突破されてしまいます。ベゾス氏はそのテーマについて、その場でただちに核心を掴むことでしょう。おかげでこっちはいい笑い者にされてしまうのです。

ですから、私には思いもよらなかったことをベゾス氏が思いつくだろうことはわかっていました。それがどんなものかは、私にはわかりません。私があらゆる可能性を考えようとすれば、何週間もかかってしまうでしょうから。何十人もの人にプレゼンの資料を見直してもらいましたが、そんなことは役に立ちません。こっちの盲点を突かれることはわかっていました。ベゾス氏を相手にプレゼンすれば必ずそうなるのですから。

でも、そうなると覚悟しておけば、まったくの不意を突かれることにはなりません。

実際、予想通りの結果になりました。あるときのプレゼンで、私はリストにデータマイニングを入れ忘れてしまったのです。ベゾス氏は単刀直入に「どうしてこのリストにはデータマイニングと機械学習が入ってないのかな?」と尋ねてきました。とても丁寧な態度でした。

私はベゾス氏の顔をまともに見て、笑い出してしまいました。プレゼンの場には副社長たちも同席していて、石のように黙って聞きながら、ベゾス氏がプレゼンに満足したかどうか顔色をうかがっていたのですが、私が笑い出すと彼らの間に衝撃が走りました。

私が笑ったのは嬉しかったからです。あれほど苦労して何週間も準備を進めてきたのに、ベゾス氏はみんなの前で、やっぱり私の不意を突いてくれた。彼の偉大な頭脳を退屈させないよう説明の大部分を削るという荒技も、まったく役に立たなかった。そして私は、みんなの前でまったくの道化を演じることになったのです。恐れ入るしかありませんでした。

それで私は笑いをこらえられなかったのです。そしてこう言いました。「おっしゃるとおりです。なんで入ってないんでしょうね。入れておくべきだったのに。間の抜けた話です。あとで追加しておきましょう」。それを聞いてベゾス氏も笑い、プレゼンを無事に先へと進められました。副社長たちの顔にもようやく笑みが浮かびました。ベゾス氏の顔色をうかがわないと笑顔も作れない副社長たちの態度にはひどくイラつきましたが、それはそれ。首尾は上々でした。


プレゼンについて、またはAmazon全般についてもっと読みたい方は、下記のリンクからYegge氏の投稿の全文へどうぞ。


Steve Yegge on Google+

Jason Chen(原文/訳:吉武稔夫/ガリレオ)
Photo by jurvetson

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