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松尾仁  - ,,,,,  10:00 PM

自然なコミュニケーションを促す仕事場「みどり荘」で見つけた、あたらしい働き方

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自然なコミュニケーションを促す仕事場「みどり荘」で見つけた、あたらしい働き方

「みどり荘」で見つけた、あたらしい働き方1


最近、シェアオフィスやコワーキングスペースの人気が高まっていますが、その中でも個性的なクリエイターが集まる場所として知られているのが「みどり荘」。ここで働く人たちは、蔦で包まれた自分たちの建物のことをシェアオフィスではなくて、「ワークスペース」と呼んでいます。

運営するのは、インディペンデントシンクタンクMirai Instituteの3人。その1人には 「IDEE」創業者であり、Famer's Market(都市型の「青空市場」)や246COMMONなどコミュニティプロジェクトを発信し続ける黒崎輝男さんもいる。注目すべきは、彼らが作り上げた空間が個性的なメンバーを引き寄せるだけでなく、この春からはNTTコミュニケーションズとコラボレーションして、これからの働き方を考えるプロジェクト「Think Work with MIDORI.so」を立ち上げたこと。

常に新しい風を取り入れているみどり荘は、いったい他のシェアオフィスと何が違うのか1日体験してみました。


管理人なし、ルールも(ほぼ)なし


普通、シェアオフィスに見学に行くと、「管理人」がいてオフィス中を案内してくれるのが一般的。そして最後には料金形態の書かれたカタログを手渡されます。シェアオフィスは住居者がいてこそ成り立つわけですから、それも当然のことです。しかしみどり荘では、基本的に営業や広報活動を行っていないそう。築40年の古い建物を緊張しながら上がっていくと、みどり荘を運営するMirai Instituteの小柴美保さんがフランクな笑顔で迎えてくれました。


各階に設けられた扉は、建物の元の佇まいを残す落ち着いた雰囲気

各階に設けられた扉は、建物の元の佇まいを残す落ち着いた雰囲気


階段を上がってすぐにあるラウンジは、みどり荘の住居者がコーヒーを飲みながら談笑するスペース。小柴さんの定位置はこのラウンジ。仕事の合間に息抜きをする人、PCを手に作業しながら会話によってはトークに参加する人。それぞれのスタンスで働きつつ、コミュニケーションも大切にする。ラウンジからは、そんな雰囲気が伝わってきます。


大きな窓から差し込む日の光が気持ちいい

大きな窓から差し込む日の光が気持ちいい


まずは様子を探ろうと、三つ足の椅子に腰掛けてみました。ラウンジに置いてある家具は、どれもシンプルでぬくもりのあるものばかり。聞くと、オープンにあたって黒崎さんがポートランドから仕入れてきたものらしいです。小柴さんは、Wi-Fiのパスワードを教えてくれながら、「良かったら食べてくださいね」とパンをすすめてくれました。この日、Twitterの創業者ジャック・ドーシーがミーティングに訪れたそうで、彼のためにおいしいパンを用意していたんだとか。

軽い挨拶を終えたところで、早速、中を案内してもらうことに。ラウンジの隣りのワークスペースには、固定デスクとフリーデスクが設けられています。


2階のオフィススペース。こちらはフリーデスク

2階のオフィススペース。こちらはフリーデスク

固定デスクのスペースには、建築家、デザイナーやアメリカ発の社会起業家チームChange.orgが席を構えていました

固定デスクのスペースには、建築家、デザイナーやアメリカ発の社会起業家チームChange.orgが席を構えていました


2階には、建築家、インテリアデザイナー、レストランオーナーをはじめ、最近ではクリエイティブカンパニーPARTYやteam labから独立した人々がメンバーとして名前を連ねています。そして3階には、Farmer's Marketを主催するメディアサーフ、デザイナーでアーティストの大西真平さん、海外進出支援サイトなどを手がけるResorzが入っていて、同フロアにはミーティングルームとギャラリーも併設されています。


スタートアップ企業Resorzのオフィス。左奥は卓球台にもなるミーティングスペース

スタートアップ企業Resorzのオフィス。左奥は卓球台にもなるミーティングスペース


続いて街が一望できる屋上に上がると、メンバーのひとりがDIYで作ったという木造の小屋型多目的スペースがあって、週末にはパーティーや映画上映会や行われるそうです。


指揮をとったのはメキシコ人のアートディレクター、ヘスースさん

指揮をとったのはメキシコ人のアートディレクター、ヘスースさん


仕事場を覗くと、みんな「こんにちは」を声をかけてくれたり、「ライフハッカーの1日体験取材です」と伝えると、「今度一緒に何かできるかもしれないから名刺交換をしてもいいですか?」なんて交流が始まったりと、コミュニケーションを楽しむ人が集まっている印象です。


Resorzのおふたりが声をかけてくれました

Resorzのおふたりが声をかけてくれました


ラウンジに戻ると、Office Teruo Kurosakiの大矢知史さんが戻ってきたところでした。大矢さんは、Mirai Instituteの小柴さんと共に、みどり荘の創設メンバーのひとり。


大矢さん(左)と、小柴さん(右)

大矢さん(左)と、小柴さん(右)


いまでこそ、ポートランドの家具が配置され、大勢のメンバーがいるみどり荘ですが、はじまった頃は"廃墟"同然の建物だったそうです。その場所を、極力、業者には頼まずに、自分たちとクリエイターとの協力によってリノベーション。フローリングの板は大工さんと一緒に1枚ずつ貼り合わせて、壁のペンキも友達のボランティアに助けられながら自分たちで塗っていったのだとか。


大矢さんの名刺に書かれていた肩書きは「キュレーター」。人を集めて共同作業を促す役割

大矢さんの名刺に書かれていた肩書きは「キュレーター」。人を集めて共同作業を促す役割


大矢さんが大切にしたのは、"イメージ力"だと話します。どういう働く場所にしたいのか、どういう人に集まって欲しいのか。パターン化されたリノベーションではなくて、自分たちがわくわくするような場所を作ろうと、実際に、「ドアから入ってきて、ここにテーブルと椅子があったらいいよね」、「ここに本棚があったらいいんじゃない?」と、イメージと身体感覚をもとに、現在の空間レイアウトが組まれていったそうです。


ラウンジの書棚には、編集者であった故・川勝正幸さんの蔵書が並びます。毎週水曜は一般開放されているとのこと

ラウンジの書棚には、編集者であった故・川勝正幸さんの蔵書が並びます。毎週水曜は一般開放されているとのこと


ビジネスとしてシェアオフィスを作った場合、できるだけ早くスペースを売ることは当然の目的です。しかしみどり荘の運営メンバーは、入居希望者が出てきたらまず面接をするそうです。そして、お互いにパートナーシップを築きたいと思える相手かどうかを判断して入居が決定します。営業や広報活動をあまり行わないのは、「商業的に人を集めるのではなくて、みどり荘のマインドを気に入ってくれる人に集まって欲しいから」と、小柴さん。

ルールなどはありますか?と聞くと、「みんなに迷惑をかけずに、大人の対応をしてもらうことですかね」。ほかのシェアオフィスを見学した後で、みどり荘に決めたメンバーのひとりは「かっちりとし過ぎていない、ローキーな所に魅力を感じた」と言っていたそうです。


人がひとつの場所に集う、新しくも懐かしい仕事場


現在、入居者のうちの約8割はクリエイティブ関連の仕事に就いている人。自分たちで汗を流しながら、働きたい場所を作る。そんなメンバーが運営するスペースだからこそ、クリエイティブの力を信じる人たちが集まってくるのだと思いました。

そしてNTTコミュニケーションズがこれからの働き方を考えるにあたって、パートナーとしてみどり荘を選んだのも、この環境に未来を感じたからなのだと思います。

では、実際に働いている人々は、みどり荘の魅力をどう感じているのでしょうか。毎週末、国連大学でFarmer's Marketを運営するメディアサーフの若菜さんは、「いろんな人が出入りしているのが面白くって、そこから広がりも生まれています」と言います。


メディアサーフの面々(右端:若菜さん)

メディアサーフの面々(右端:若菜さん)。その活動はこちらのページでも紹介されています


農家の人々と消費者をFarmer's Marketを通してつなぐ彼ら。仲間が運営する246COMMONの企画では、飲食店「歓楽肉酒館 米とサーカス」を経営するみどり荘の宮下慧さんに、出店をお願いしています。


若菜さんの愛用の軍手。自ら会場を設営する際に欠かせない「男の道具」

若菜さんの愛用の軍手。自ら会場を設営する際に欠かせない「男の道具」


また、同じ部屋で働くデザイナーでアーティストの大西さんが、みどり荘に移ることを決めたのも、仕事で繋がりのあるメディアサーフの面々が入っていたから。


大西さんはグラフィックからエディトリアルデザイン、イラストレーションまで手がける

大西さんはグラフィックからエディトリアルデザイン、イラストレーションまで手がける


「僕自身は、家で仕事をするのが好きだったので、最初はみどり荘に入るつもりはなかったんです。でも妻が会社勤めからフリーランスになって、1日中、家で一緒にいることになったので、それはあまりよくないかなと思ったんですよね。でも、誰だかわからない人ばかりが働く環境は落ち着かないので、メディアサーフのオフィスに一緒に入れてもらうことにしました」


みどり荘のロゴ制作も、大西さんが手がけた

みどり荘のロゴ制作も、大西さんが手がけた


大西さんは、メディアサーフとの仕事のほかに、長年付き合いのあるクライアントワークを、みどり荘にいる編集者の清田さんに協力をお願いしたり、入居してから知り合ったWEBデザイナーのメンバーに自身のサイト構築をお願いしたりと、つながりを活かした新しい仕事のスタイルが広がりつつあるようです。


魅力的な場所を創り出すには


話を聞いていて驚いたのは、大西さんが、まだ入居数ヶ月しか経っていないこと。もちろん、以前から知っていたメンバーもいるのですが、ここまで繋がりが深まるのは、なぜなのか。大矢さんは「みどり荘にはいろんな面白い人がいて、みんなが家族みたいなんです」と言います。そのスタイルは、信頼できるメンバーだけを紹介し、入居希望者との面接を通して一緒に仕事と生活を営みたいかを真剣に考えているからこそ、実現できるのだと思いました。

そんな彼らに声をかけたのが、NTTコミュニケーションズ。2013年春から、一緒に「Think Work with MIDORI.so」プロジェクトを進めています。サイト上でみどり荘メンバーの活動を紹介し「これからの働き方」を探求していくとともに、NTTコミュニケーションズのサービスをみどり荘メンバーに利用してもらって利用後の感想をサービス改善に役立てようというのです。


メンバーたちのプロフィールや働き方に対する姿勢、日常が綴られたブログも用意されています

こちらのサイトでは、メンバーたちのプロフィールや働き方に対する姿勢、日常が綴られたブログも用意されています


NTTコミュニケーションズの担当者、西田和彦さんいわく、


通信事業社として、一人ひとりのワークスタイルの支えになればと考えています。そのために今回のプロジェクトでは、多様なワークスタイルが生まれつつある個人事業主さんの生の声を聞くことで、そのスタイルにあったサービスを提案していきたいと思いました


NTTコミュニケーションズの西田さん

NTTコミュニケーションズの西田さん


このプロジェクトがいい意味でチャレンジングなのは、NTTコミュニケーションズという大企業が多様化するワークスタイルを捉え、その現場に赴き、今まで気づいていなかったサービス利用シーンを見つけることや、提供しているサービスの利点、改善点を聞き出しサービス改善に役立てようとしているところ。

例えば、PCがFAX機代わりになる「BizFAX ストレージ&リモート」を使って、農家の方々とのやり取りを始めたFarmer's Marketの若菜さんは、「場所を問わずに送受信ができるし、受け取ったFAXもデジタル上で保存されているので整理や管理がしやすい」と、電子化の利点を自然に享受していました。

一方で、データ共有サービス「Bizストレージ ファイルシェア」を使うデザイナー/アーティストの大西さんからは、「高度なセキュリティとダウンロード通知があるのは便利。できれば、ブラウザではなくてアプリ感覚で使えるとより便利ですよね」と、現場で働く感覚を共有するコメントが。こうした声はNTTコミュニケーションズのサービス担当部署の方に直接届けられて行くそうです。


みどり荘のラウンジスペース


「せっかく関わるからには、まずは、きちんと感じた情報を共有していきたい」と真剣な顔で話した後で、みどり荘キュレーターの大矢さんは、「今後は、みどり荘のクリエイターがプロジェクトごとにチームを作って何かを発信できるようになればいいなと思っています」と笑顔を見せてくれました。


みどり荘のエントランス


個々のクリエイターも企業も、同じような感覚でコラボレーションしていく。そんなスタイルを実現できているのは、みどり荘のメンバーが「自身の仕事で世の中に何を還元できるのか」をしっかりと見つめているからなのだと思います。デザインで世の中を良くしたい。農家と都市をつなぐことで社会を豊かにしたい。そのために必要なスキルを向上させるとともに、その活動をより広げていくために、家族のように信頼できるネットワークを大切に構築していく。みどり荘で働く人々からは、お金のために働くのではなくて、その仕事が好きで日々楽しみながら働いていることが伝わってきました。

これからは、個々の繋がりが社会の豊かさを形作っていく時代になるのだと思います。この中目黒の小さなワークスペースに人々が集い、自分の価値を発揮し、社会に還元しようとしている。そんな動きをNTTコミュニケーションズのような大きな企業が支えることで、このムーブメントはさらなる広がりに繋がっていくはず。そう感じました。


Think Work with MIDORI.so

(松尾仁)


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