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印南敦史  - ,,  10:00 PM

「ちょっとのところ」を、どれくらい取り入れるかが大切〜「ブラタモリ」の作り方(1)

「ちょっとのところ」を、どれくらい取り入れるかが大切〜「ブラタモリ」の作り方(1)

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現在まで3シーズンにわたって放送された「ブラタモリ」(NHK総合テレビ、2008年〜2012年)。出演したタモリさんの博識ぶりと独特な"ゆるさ"、そしてNHKのもつ強い取材力によって制作された番組は、放送終了後の今も根強いファンがいることで知られています。その番組を手がけたプロデューサーの「仕事術」とは、どういうものなのでしょうか。局内にて行われたインタビューを、3回にわたってお送りします。


先ごろ自著『時代をつかむ! ブラブラ仕事術』(フォレスト出版)が発行された尾関憲一さんは、人気番組「ブラタモリ」などを手がけてきたNHKの敏腕プロデューサー。その印象をひとことでいうなら、とても不思議な人だ。数々のヒット番組を残しているだけに気難しいタイプかと思いきや、物腰はとても柔らか。どこか飄々としていて、笑顔も少年のように爽やかなのである。というよりも、この人の内部の70%くらいは「少年」でできている。好奇心の塊。だから、人を引きつける番組を作ることができるのだろう。ただ、やはりNHKに対する一般的なイメージとはかなり違う気がする。


NHKらしくないって言われることも、逆にすごくNHKらしいって言われることもあるんですよ。自分ではわかりませんけど。ただNHKって、外部からは固そうに見えるだろうと思うんですけど、実はそうじゃない。自分で積極的に提案していけば、やりたいことを自由にできる空気があるんです。しかも総合、教育、衛星と波をいっぱい持っていますから、作りたい番組を出せる枠がとにかく多いんです。

つまり幅広いジャンルに挑戦できる下地があるので、そういう意味ではチャレンジできるところかなと僕は思っています。やる気がある人はいろいろできるし、ちょっと変わってるとか言われてもやっていけるんですよ。


そして「ちょっと変わっている人」の典型かもしれない尾関さんがアイデアを生み出すために重要だと感じているのが、「ブラブラすること」なのだという。


振り返ってみると僕、小さいころから本当にブラブラしてるんですよ。どこか知らないところへ消えるっていう意味ではなく、知っている範囲をぐるぐる動き回っちゃうんです。そうすると、おもしろいものが見つかるんですよ。

例えば、小学生のころは、土器を掘ってましたし。故郷の群馬県太田市って、天神山古墳っていう大きな古墳があるんですが、そのせいか近所の普通の場所でも、土を掘ると素焼きの土器のかけらが出てきたりするんですよね。それがおもしろくて興奮して、掘っては研究気分でながめてたんです。高校時代も、時間があると自転車で自分の街のいろんなところをぐるぐるチェックしてましたし。あとは虫獲り。クワガタムシをひとりで獲りに行ったりね。当時はマニアックな昆虫ブームなんてくる前ですから、虫捕りは子どものするもの。「おまえ、なにひとりでやってんだ?」って、いろんな人に言われてました。


いわば、なんにでも興味を持ってしまうその感覚が、『ブラタモリ』の成功につながっているのかもしれない。ちなみに好奇心を番組につなげるためのキーワードは、一般的な感覚と「コア」な感性とを分かつ「ミラクルライン」だという。


『ミラクルライン』は僕の個人の感覚なんですけど、つまりマニアックすぎると見てもらえないし、でもニュートラルすぎるとマニアの人がおもしろがってくれない。僕は、一般の人が見て「ちょっとわからないな」っていうところが残っているっていうギリギリの線、その"ちょっとのところ"が重要だっていう気がするんですよ。

見てる人の一部は、その"ちょっとわからないところ"をわかると思って見ている。で、普通の人は、「ちょっとわからないところがあるんだけど、全体はわかる」っていう感じ。その微妙なバランスが、未知の世界の雰囲気をうまく引き出してくすぐってくれるというか。オタクな人と普通の人、お互いが重なってる「ちょっとのところ」を、どれくらい取り入れるかが僕のラインの引き方になるんじゃないかなと思うんですけどね。


第2回:企画を通すには、「おもしろい要素」がなんだったのかを的確に伝える
第3回:いま、テレビでなければできないこと
関連記事:ブラタモリのプロデューサーが重視する企画の本質「ミラクルライン」とは


(印南敦史)

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