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印南敦史印南敦史  - ,,,,  06:00 AM

「ブラタモリ」プロデューサーが重視する企画の本質・「ミラクルライン」とは

「ブラタモリ」プロデューサーが重視する企画の本質・「ミラクルライン」とは

時代をつかむ!ブラブラ仕事術


タモリが街を歩いて回る"探検散歩番組"「ブラタモリ」、日本の女の子のファッションを切り口にした「東京カワイイ★TV」などのヒット番組を手がけてきたNHKのプロデューサーである著者が、既成概念にとらわれない発想法を明かした書籍が『時代をつかむ! ブラブラ仕事術』(尾関憲一著、フォレスト出版)。

著者のおもしろさは、NHKに対して多くの人が抱いているであろう「お固い」イメージとは少し違っている点にあります。「おもしろい」と騒がれていることに乗っかるのではなく、常に好奇心を張り巡らし、自分自身の目線でおもしろいことを探しているわけです。そして、それを楽しんでいる。


仕事の面白さは「想定外」にあるのではないか、とぼくは思っています。
決められたことを決められた通りにやって成し遂げられたとしても、それだけが仕事ではありません。(中略)
「やらなければならないこと」だけをしていたら、想定外は起こりません。
「ブラブラ」が必要なのです。

(21ページ「prologue『ブラブラ』があなたを変える!」より)


上記にも明らかなとおり、柔らかな文体のなかに、"発想術"としてのヒントが隠されています。ポイントをいくつか引き出してみましょう。



企画は考えない(34ページより)

著者は「企画を考えよう」と思ってゼロから考えたことはなく、企画を考えはじめたときにはすでに、頭のなかにいくつかのアイデアがたまっている状態なのだといいます。普段の生活のなかで思いついたり気づいたりしたアイデアをストックしておき、それらを組み合わせながら考えているからです。


企画というとゼロから何かを考えるイメージがありますが、ぼくは、むしろもともとあるものを「今ならこれが面白い」と判断する感覚だったり、企画提出のタイミングのほうが重要だと思います。

(35ページより)


「ストック」と「タイミング」が、可能性を広げるというわけです。


マーケティングに屈してはならない(96ページより)

仕事にマーケティングリサーチの重要性を感じたことはないと著者はいいます。なぜならそれは、「思い込み」を生んでしまう、大きな原因のひとつだから。テレビ番組になにが求められているのかを調べるのは難しいし、リサーチして得たテーマに沿って人気番組ができるわけでもない。

大切なのは、普段から積み上げられた情報と感覚。そして「こうじゃないだろうか」と思いつつ、具体的な根拠ははっきりしない状態で進めてみると、思いもよらぬ結果が生まれたりするのだとか。それは、マーケティングをしなかったからこそたどりついたものだといいます。


やってみなければわからない世界が存在するということは、少なくとも「マーケティングでは成り立たない世界がある」ということ。
それは裏を返せば、「誰でもいい企画を考えるチャンスがある」ということです。

(101ページより)


そして注目に値するのが、次のポイントです。


「ミラクルライン」をどこに引くか(136ページより)

著者はここ数年、「コア」とか「マニアック」などと狭い世界のように思われていた日本の文化が、気づかないうちにワールドワイドな支持を集めている傾向を感じていたそうです。だからこそ誰にでもわかりやすい世界より、少し「マニアックさ」を感じる世界の方がいいかもしれないと考えているといいます。

そこで重要なのが、「ミラクルライン」をどこに引くかということ。マニアを満足させ、同時に一般の人にも興味を持たせることのできる、ギリギリのライン上にこそ本質的な部分があるというわけです。


知っている人は「自分だけがわかっている」と感じてくれて、知らない人は「なになに?」と興味を持つ、ちょうどこのラインを狙えば、みんなが「ちょっと特別なものを観ている」という気分でテレビを見てくれる。

(137ページ)


「当たり前なこと」とは別の角度から、「やらなければならないこと」とは違う想定外の新しい世界への入口を見出すという発想が新鮮。そしてその柔軟さには、心地よさすら感じます。すらっと読めてしまうので、ブラブラと散歩する途中で立ち寄った公園などで、気楽に読んでみていただければと思います。


(印南敦史)

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