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印南敦史  - ,,,  12:00 PM

日頃のプレゼンに活用できる『ドラゴン桜』の成功事例

日頃のプレゼンに活用できる『ドラゴン桜』の成功事例

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いうまでもなく、『プレゼンの極意はマンガに学べ』(三田紀房著、講談社)の著者は大ヒット作『ドラゴン桜』でおなじみのマンガ家。「マンガ家がなぜプレゼンの指南書を?」と不思議に思う方がいるかもしれませんが、そのことについて著者はこう記しています。


新連載、その第1話を前にしたとき、僕はいつも肝に銘じる。

これは単なる第1話ではない。不特定多数の読者を前にした、一発勝負のプレゼンなのだ、と。

たとえば週刊マンガ誌『モーニング』で新連載をスタートするとしよう。このとき、マンガ家たちは約30万人もの見知らぬ読者に対して、自分の作品についてプレゼンをおこなうことになる。ここでいかにして読者の心を鷲づかみにするか。(中略)失敗は許されない。大げさな話ではなく、マンガ家生命をかけた一世一代のプレゼンである。

(1ページ 「はじめに」より)


いわれてみればたしかに、第1話の段階で読者の心をつかまない限り先はないでしょう。そしてそれは、プレゼンと同じ構造です。では筆者は本書で、マンガで得た「極意」をどのように伝えているのか? 第2章「企画はどうやって生まれるのか 〜企画立案5つの法則」を見てみます。



企画立案とは新規出店である(80ページより)

著者の信条は、「すべてのマンガは個人商店である」ということ。そして「出店」する際に考えるべきは、競合の回避だといいます。人気の高校野球マンガが連載中の雑誌で、同じジャンルの作品を連載しても無意味。「なにが描きたいか」よりも「どこが空いているか」を優先し、「空席」を探すのだそうです。

そして次に行なうのは、「人気店の分析」。自分が連載を開始する雑誌で、どのマンガがどれくらい、どんな層に、どんな理由で支持されているのかを綿密に分析するわけです。そして分析が終わったら、「このショッピングモールに、自分はどんな店舗を出店すべきなのか?」を考える。市場のニーズをつかみ、出店ゾーンの「空席」がわかっていれば、さほど難しい問題ではないといいます。


流行という名の「残像」を追いかけるな(92ページより)

企画会議の場では、市場の動向を敏感にキャッチし、流行を追いかけるような企画が求められるといいます。しかし著者によれば、すべての流行は「残像」。「なにかしらの流行を発見し、そこに乗っかろうとしたとき、すでにそのムーブメントは終わっている」というわけです。

ビッグ・ヒットを狙うのなら、逆張りで「空席」を探すべきだとか。「みんなの目がウェスタンブーツに向いているとき、サンダルの可能性を考え、おもしろいかたちで提案できるか」。それが企画というものだと断言しています。


ゴールが小さいとカタルシスも小さい(95ページより)

企画を立てるとき、最も大切なのはゴールの設定だそうです。たとえば『ドラゴン桜』がなぜおもしろかったかといえば、「不良たちを東大に合格させる」という大きなテーマがあったから。

ですから、企画書を作るときも、他者がワクワクするようなゴールを設定すべき。なぜなら企画書の第一目標は、注目を集めて同意を取り付けることにあるから。いかに実現するかは、企画が動き出してからみんなで考えればいいというわけです。


アイデアは天から降ってこない(100ページより)

アイデアは天から降ってくるものではなく、「そのジャンルの『王道』になにを掛け合わせるか」という掛け算の賜物だと著者はいいます。『ドラゴン桜』のベースにあるのも「鬼監督が主人公たちを徹底的に鍛え上げ、全国制覇を目指す」というスポ根マンガの王道で、そこに「東大受験」という新要素を掛け合わせただけなのだとか。

そして大切なのは、その分野の「王道」を徹底的に分析し、自分のものにしていく地道な作業だそうです。


最後のひとコマから考える(104ページより)

新連載の第1話を考えるとき、著者はいちばん最後のコマから考えるようにしているそうです。最後をしっかり固め、そのコマのイメージを明確にしてから、逆算式で1話全体の構成を検討していくという流れ。理由は、「現在から過去へ」と時間をさかのぼりながら逆算式に考えると、トピックの因果関係が見えてくるから。そして、同じことはプレゼンにもいえるといいます。


企画とは、1ページ目から順番に考えていっても、おもしろい結末は期待できない。

最初にどでかいゴールを設定して、そこから逆算するようにプランを練るのがいちばんだ。世のなかの「空席」を探しあて、ありえないほど大きなゴールを打ち立てよう。

企画が思い浮かばないのは「空席」が見えていないからであり、企画が動き出さないのはゴールが見えていないからなのである。


正直なところ、予想以上に納得できる箇所の多い書籍でした。ぜひ手にとってみてください。


(印南敦史)

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