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年吉聡太年吉聡太  - ,,,,,,  09:00 PM

僕がGunosyを続ける理由

僕がGunosyを続ける理由

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はじめまして株式会社Gunosyの福島と申します。

ライフハッカーで連載の機会をいただき、今後何回かにわたり『Gunosy(グノシー)』の内側を紹介させていただくことになりました。今回は第1回ということで、「僕がGunosyを続けることに決めた理由」と、その先にある「Gunosyでどういう世界を作っていきたいか」をお伝えしたいと思います。

実はサービスリリース日にブログ記事(僕がGunosyを作った理由)を書いたのですが、その記事の続編ともなっています。



Gunosyとは、何か

まずは簡単にGunosyの紹介をしたいと思います。Gunosyはひと言で言うと「あなただけのために発行される新聞」です。twitterアカウントやFacebookアカウントを解析することで、そのユーザーが興味をもちそうなもの、好みそうなものを推測し、毎日25件(数は設定可能)の記事を届けます。つまりGunosyは、あなたの普段の行動から興味を推定し、それにあった記事を届けるサービスです。

僕たちはこれを機械学習やデータマイニングといった手法で実現しています。これらの技術は大量のデータから一定のパターンを認識し、データの裏に隠れている法則や関係性を発見するために用いられる技術です。Gunosyはこの分野の研究をしてきたスペシャリストの集まりであり、日々技術を研究し応用しながら日々改善を重ねています。


僕がGunosyを続ける理由

Gunosyは2011年の10月にリリースしました。リリースからもう1年半近く経ちました。


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リリースした瞬間の写真。当時は大学の空き教室で開発していた


Gunosyを開発した当時は、とにかく自分たちが欲しい物を作ろう、同時に自分たちが創る意義があるもの(=僕たちの場合は、大学で研究した機械学習の技術を使ったサービス)を作ろうと考えてました。

共同創業者の吉田と何を作ろうと話してたときのこと。「RSSってよく未読がたまってしまうよね。だったら、もっと簡単に使える情報収集ツール ── ネット上に溜まっていく個人の膨大な志向データと、今持てる技術を活用したツール ── を作れるんじゃないか」という発想で開発をスタートさせました。そうしてできたのがGunosyです。


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リリース当時のGunosy。当時はまだデザインの経験がなく、1日で覚えたCSSで作るなどしていた


当初は「(自分たち)+(周りの友だち数十人)が作ってくれれば」くらいの気持ちで作ったサービスでしたが、リリース当日、なんと500人も登録していただきました(そして、あっというまにサーバを落としてしまいました)。サービスの運営など何もかもが初めての中で必死に改善と運用をし続け、1年後には2万人近くの方に愛用されるサービスに成長させることができました。

リリースの1年後、僕や共同創業者の2名は就職も決まり、Gunosyをどうするかの決断を迫られることになりました。そこで思ったのは「もしこのままGunosyを週末プロジェクトにしてしまっては、Gunosyが終わってしまう」ということでした。

やっぱりGunosyを本業として続けたい」。そう思わせてくれたのは、この1年間でGunosyを使い続けてくれたユーザーの皆様でした。アクセスログには確かにユーザーの足跡があり、そのアクティブ率の高さは一般的に聞くwebサービスより圧倒的に高く、また毎日のように「Gunosyはほんとうに良いサービス」「絶対に続けてほしい」という声もいただいたのです。

個々人にあった情報を最適に届けるという方向性が正しいと信じられたこと、そしてGunosyに満足していただいたユーザーの方々の多いこと。共同創業者の2人も含め、僕たちはGunosyに賭けようと決心しました。(


Gunosyを会社組織にしてよかったこと

会社化してとてもよかったと思うことがあります。それは1にも2にもスピード感が圧倒的に変わったことです。時間の感覚が変わりました。内定を断ったため後もなくなり、本気でGunosyに賭けるようになりました。24時間、Gunosyのことだけを考えています。資金も調達して、今まで自分たちに足りなかった人材にも参加してもらい、改善の速度は格段に上がりました。

今、Gunosyでは1日単位で主要なKPIを把握できるようになりました。毎朝の会議でKPIを確認し、その日単位での改善に利用できています。さらに速く、もっと質の高いサービスをユーザーに届けよう。最高のものを最速で出せる環境を作りたいと思っています。

僕自身、経営とは何か、Gunosyで創るべき価値は何かということをひたすら考えるようになりました(周りからも「本当に変わった」といわれます)。個人的にはコードを書く時間が前よりも減ってしまったため寂しさもありますが、今は圧倒的に楽しさと興奮が勝っています。

考え方も変わり、時間配分も変わり、コードを書く時間は減りましたがより生産的に開発でも貢献できる方法はないかと考えるようになりました。少ない時間でも前以上の貢献ができていると思います。仕事1つ1つの効率を上げることで今でも無事、毎日コードを書いています。


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Facebook、Twitterは難しすぎる

僕は今のインターネットは難しすぎると考えています。

開発当時から一貫して変わってない思いがあります。それは、インターネットに「興味の入り口」を作りたい、今のように複雑な形でなくもっと簡単な、自然な形で作りたい。そして、誰でも簡単に使える形でつくりたいということ。

例えばFacebookやTwitter。これらのサービスを利用するのは、友人やゆるい関係性の知り合いと繋がるためという人がほとんどだと思います。それなのに「Facebookで情報収集!」とか「Twitterでキュレーターをフォローしよう!」だなんて複雑すぎると思います。一体どれだけの人が「自分の興味ある情報を発信してくれるのはこの人!」みたいに選んでマッピングできるでしょうか(少なくとも僕にはできません...)。

もしくは仮にできたとしてもそれはすごく疲れる行為だと思うのです。それならばいっそのこと(多少不完全ではあるものの)その労力をGunosyに預けられる。そういった選択肢が存在していてもいいと思います。


Google検索も難しすぎる

もうひとつ。情報収集の手段といえば、Googleを思い浮かべます。例えば僕は「機械学習」というワードに興味がありますが、機械学習というワードで検索をかけると関連する情報が一気に集まってきます。とても簡単に見えます。しかし果たして本当にそうなのでしょうか。

例えば「ある寿司チェーンが機械学習を使い、大幅に廃棄率を下げることでコストを大きく削減した」という情報があったとします。これは僕の興味にすごくマッチしてる情報です。しかしこれをGoogleで探し当てたいと思ったとき、どうすればいいのでしょう?「機械学習」というワードで検索をかける?

いや、それでは(たぶん)この情報とは出合えないでしょう。Googleで「機械学習」と検索すると「機械学習とは何か」というような情報しか、基本的には出てきません。では、「機械学習 寿司」と検索すればいいのでしょうか? そうとう血迷わない限り、こんな検索ワードを思いつくことはないと思います(笑)

僕が思っているのはつまり、「言語化できる興味なんてそうそうない」ということです。

興味というのはおそらく、もっと漠然としたトピックに対して発生していて、その情報がどこからか飛んできた時にその人の頭の中で「ああ、これは僕が興味をもっているトピックに関連する情報で、面白いな」とパターン認識してはじめて「興味がある」と分かるのだと思います。つまり「興味のある情報と出合う」という現象と「能動的に検索ワードを考えて検索する」という行為は、とても相性が悪いのです。

僕はこれを「興味の入り口」と呼んでいます。そして、いざ興味の入り口を作ってしまえば、後は具体的な興味に関する情報の探し方があればいい。検索エンジンはその探し方をすごく簡単にしてくれますが、興味の入り口を検索エンジンは作ってくれない。だからこそ、僕たちはその入り口を作りたいのです。


新聞だと広すぎる

では新聞はどうでしょう。Gunosyは非常に新聞を意識しています。新聞は大量の情報の中から興味を持てそうな情報を編集して届けてくれます。Gunosyの思想に非常に似ています。しかし僕がよく抱くのは「みんなが同じ一面を見ている違和感」です。新聞はその性質上(人の手で編集している)、多くの人が興味をもちそうな大衆的なトピックに話題が集中しています。

でも、それって本当にそれでいいのでしょうか。インターネットが登場し、蓄積された大量の情報にアクセスできるようになりました。その情報の中には、世界で10人くらいにしか受けないけれど、その10人に届いたらものすごく受ける、ものすごく喜ばれる情報が存在しています。そして、そういった情報がものすごいスピードで増えているのがインターネットだと思います。

新聞は人の手の制約がある以上、この10人のために何かを編集することは不可能です。しかしGunosyならば可能かもしれない。Gunosyは機械なので疲れないからです。その10人のために懸命に働きます。そしてそのコストはコンピュータの進化とともにどんどん下がっていく。人々の興味が細分化され、それぞれが好きなトピックがあり、好きなブランドがあり、ニッチな趣味を持っていく時代。それがこれからの時代であり、そういった時代に、「全員に同じ一面を届ける」というやり方はあわないのではないか、時代遅れではないか。そう考えています。一人ひとりにあった情報を最適に届ける。情報をパーソナライズするということが非常に重要になってくる。そしてそれをGunosyは実現したいと考えています。


Gunosyの創る世界

僕はGunosyをよく「執事」とか「ナビゲーター」と比喩しています。Webは巨大な図書館です。その図書館には毎日大量の本が入荷されます。それをがんばって整理しているのがGoogle。本棚の前でこれがおもしろいよねなどとしゃべっているのがFacebookやTwitter。そしてGunosyは図書館の案内人です。司書さんです。(本の貸出履歴などを見て)こういったトピックに興味がありますね、それに関連した本ならこちらにありますよと案内してくれるのがGunosyです。

Gunosyは今まで存在するメディアと違った性質をもち、かつ既存のメディアと互いを補完するような関係だと思っています。そういったものだとご理解いただいた上で、ぜひGunosyを活用して欲しいと思っています。そしてインターネットのまずはじめにある入り口としてとても簡単に使える存在でありたいと思います。

インターネットには面白い情報がたくさんあります。しかし既存のメディアではその情報にたどり着くために難しいテクニックが必要になります。用意されている手段も不十分です。なのでそういった方にもっと簡単に気楽に興味にアクセスできるようになってほしい。「最適な人に最適な情報を届ける」存在でありたいと考えています。


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Gunosyはミッションとして「情報を世界中の人々に最適に届ける」を掲げています。

今は国内だけですがいずれは世界に、そしてニュースだけでなく、仕事や本、もしかしたら恋人探し(笑)なども助ける存在になっていくかもしれません。増え続ける情報の中で最適な情報を勝手に探してきてくれる存在。すべての人が情報の海に溺れず、最適な情報をただ待っているだけで手に入れられる世界。特別なテクニックは必要なく、誰でも簡単にwebにある面白い情報にたどり着ける世界。好きなものを徹底的に満喫することが出来る世界。そんな世界をGunosyで創っていきます。

まだまだ道半ばですが、この世界を一緒に感じてもらえるよう、よろしければGunosyへのご登録をお願いします。本日Gunosyは大幅にデザインをリニューアルしました。「誰でも簡単に使える」ことを目指す意思表明として、より多くの人に親しみを持っていただけるようなデザインに変更しました。

今後共Gunosyをよろしくお願い致します。


)私事で恐縮なのですが、内定辞退に際しては、何のトラブルも不満も一切ありませんでした。ただ、悩んで選んだ内定先で社会人生活を迎えることができなかったのは、自分自身も非常に残念に思っています。自分の身勝手な理由により大変なご迷惑をお掛けして、大変申し訳なく思っていますし、また、そのような状況でも「がんばれ」と暖かく送り出してくださった皆様には感謝しかありません。一時とはいえ、あの会社を選んだことは自分としては非常に良い決断だったと思っています。そしてご迷惑をお掛けして大変申し訳ありませんでした。


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(福島良典)

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