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印南敦史  - ,,,  07:30 AM

ポケモンが「ブーム」で終わり、Wiiが「ムーブメント」になった理由

ポケモンが「ブーム」で終わり、Wiiが「ムーブメント」になった理由

『ムーブメント・マーケティング 「社会現象」の使い方』(スコット・グッドソン著、山田美明訳、阪急コミュニケーションズ)


ムーブメント・マーケティング 「社会現象」の使い方』(スコット・グッドソン著、山田美明訳、阪急コミュニケーションズ)の著者は、ムーブメントについてこう記しています。


ムーブメントとは、社会的・政治的・文化的な運動や活動を指す。ムーブメントは、それを起こしたいという熱意さえあれば、少人数からでも始められる。そして最終的には、文化を変えることさえできる。

(5ページ 「はじめに」より)


そしてムーブメントに共通する特徴を、「《ウォール街を占拠せよ》運動」(2011年9月からニューヨーク・ウォール街で発生した、アメリカ経済界/政界に対する抗議運動)を引き合いに出しながらこう説明しています。


  • ムーブメントは、"芽生えつつあるトレンド"を中心に形成される傾向がある(《ウォール街を占拠せよ》運動の場合、上位一パーセントの富裕層に含まれない"99パーセント"が、何らかの声を上げずにはいられないほど苦しんでいたという現状があった)
  • 今日のムーブメントは、通信技術やソーシャルメディアの発展により、猛烈な勢いで広まる可能性を秘めている
  • ムーブメントは、たとえインターネット上で広まる可能性があるとしても、公園や都会の広場、街路など、現実世界で存在感を示す必要がある
  • "挑発"ほどムーブメントを活性化させるものはない(《ウォール街を占拠せよ》運動に対し、警察が示した唐辛子スプレーなどの過剰反応がそれに当たる)
  • ムーブメントがどこへ向かい、いつ終わるのか、ムーブメントにより何がどのように変わり、最終的にどんな成果が生まれるのか、それを予測したり、ムーブメントを制御したりすることは不可能に近い

(5ページより)


つまり本書ではこのような考え方をもとに、ビジネスにおけるムーブメントの有効性を説いているわけです。ちなみに「ムーブメントとビジネスは相容れないのではないか」という考え方に対しては、こう反論しています。


ビジネス的な見地から見れば、企業が大衆とこれまで以上に深い関係を構築することが可能になる。それは間違いなく会社の利益へと還元されていく。(中略)企業は、ムーブメントに便乗しようとするのではなく、適切なムーブメントを正しく支援・促進することによって、高い目的意識を獲得できる。その結果,価値ある取り組みへの参加・支援が進み、ビジネスの世界を大衆や日常生活にいっそう近づけていくことが可能になる。

(7ページより)


前置きが長くなりましたが、これらを踏まえたうえで、ひとつのコラムをピックアップしてみたいと思います。


ポケモンとWii ── 一時的流行とムーブメントの違い(78ページより)

ビデオゲームのテクノロジーを利用した製品として、ともに大ヒットしたポケモンとWii。しかしポケモンが一時的な流行で終わったのに対し、Wiiは文化的ムーブメントとなり、いまもそのムーブメントは続いているといいます。

その差はなにか? 著者はこう説明しています。


Wiiは消費者の考え方や生活スタイルを変えたが、ポケモンはそのような変化を引き起こさなかったということだ。

(79ページより)


基本的にポケモンはビデオゲームの形を借りた娯楽アニメでしかなく、それに伴って(ゲームソフトなど)多数の付属製品が発売されたにすぎない。しかしWiiは、あらゆる年齢の人が一緒にプレイできるという革新的な特徴を備えている。ここに大きな差があるというのです。

つまりWiiはゲーム機につきものの年齢の壁を打ち破り、「ゲームは、熱狂的なゲーマーが一人で楽しむだけのものではない」というトレンドを見事に捉えたというわけです。そしてそれは多くの家庭で、ビデオゲームについての考え方や、ビデオゲームが家庭で果たす役割を見直すきっかけにもなったのだとか。

ちなみに本書によれば、Wiiを送り出す際に任天堂が意識したのは次の2点だといいます。


  • 製品の機能に目を向け、操作が簡単で誰でも使いやすいシステム、および多人数参加型のシステムを採用し、数人で一緒にスポーツを楽しむような感覚を追究した
  • マーケティングに工夫を凝らした。たとえば、Wiiという名前にも意味を込めた(小文字のふたつのiはふたりの人間が並んでいる姿をもしたもので、一体感を示している。Wiiという言葉自体も、"私たち"を意味する"we"にあやかっている


また任天堂は、母親たちを集めたパーティーを積極的に開催し、大きな指示を得たのだそうです。子どもだけを相手にしていたら一時的流行で終わっていたかもしれないけれども、母親を巻き込むことでムーブメント化に成功したというわけです。


コラムですらこれだけの説得力を持つ本書では、他にもムーブメントの価値がわかりやすく説明されています。そしてそれらは、次代のビジネスのあり方を模索するうえで大きな力になる可能性を備えているとも思います。興味をお持ちの方は、ぜひ読んでみてください。


(印南敦史)

  • ,,,,, - By

    香川博人

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