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ライフハッカー編集部  - ,,,  11:00 AM

7年越しの慢性疼痛患者が、以前より幸せになったワケ

7年越しの慢性疼痛患者が、以前より幸せになったワケ

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起業家でありソフトウェアエンジニア、そしてローラーブレードの愛好家でもあるRob Heaton氏。彼が7年間にわたって繰り広げてきた「慢性疼痛」との闘いの来歴と、そこから得た「幸せになるためのヒント」を聞かせてくれました。


7年前、サイクリングのやりすぎで両脚を壊してしまいました。体がすっかり音を上げ、脳が「これからはいつ何をやっても痛くなる」と決め込んだのです。それにより、無理が効かなくなりました。

以来、あらゆる検査を受けてきたし、あちこちの医療機関を訪ねましたが、身体的にはまったく異常が見つかりませんでした。このように、身体的な損傷はまったくないのに、脳が絶えず痛みの信号を発してしまう状態を「慢性疼痛」と言います。普通、痛みは、危難を避けて自分の身を守るために必要な反応ですが、神経系に異常が生じると、間違った警報が頻繁に出されるようになってしまうのです。身体的な問題のように思われがちですが、慢性疼痛の患者が直面する本当の問題は精神的なものです。痛みはただでさえ恐ろしいものですが、慢性疼痛となると耐えがたい恐怖となりえます。

それでも、慢性疼痛は私を幸せにしました。現在の私は、表面上は、かなり普通の生活をしています。あまりお酒を飲まなくなったし、ほぼ必ず午前1時までにはベッドに入るようにしていますが、それでも、あちこちでローラーブレードを楽しんでいるし、5キロのランニングはちょっと自慢できるタイムです。けれども、どんな瞬間も、全身に痛みを感じています。それでも幸せを感じているのです。私がどうやってそうした幸せを感じられるようになったのか、そのプロセスを説明していきましょう。


発症から数年間は、ひどいものでした。慢性疼痛の緩和法として宣伝されていたものは、ひととおり試しましたが、すべてうまくいかず、すっかり叩きのめされてしまいました。それで、イチから自分をつくり直すことにしたわけです。

身体の痛みを増減させる最大の要因は、精神状態です。ストレスを感じている時や悲しい時は、痛みをより強く感じます。そして、痛みが強くなると、ストレスと悲しみの両方をさらに強く感じます。この悪循環を抜け出すには、恐れや苦しみ、後戻りなどの受け止め方をすっかり変えてしまうことが必要です。もちろん、身体のケアも欠かせません。特に、痛みがあってトラブルの原因になっている箇所は入念に。とはいえ、一番にケアが必要なのはメンタルです。

慢性疼痛の患者は、自分の感情や動機について、これまでよりも自分に正直に向き合うことになります。痛みがあると、本当に参ってしまいます。心から快適と思える瞬間はなく、常に集中を阻害され、それまで楽しんでいたことができなくなります。けれども、そうなっても「この痛みはひどいものだ」と認めるのは難しいものです。「自分は不死身のスーパーマンで、世界の重荷を一身に背負っても大変だと思わない」みたいな物語や説明をでっち上げてしまいます。でも、そんな風に自分をごまかすと、大きなひずみが生じて自己否定に向かうので、いずれそうした幻想は消えていきます。ひずみの生じない程度に事実に基づいた、脚色のない自己認識に向かわざるを得なくなります。

慢性疼痛は、精神疾患に似ています。タブーのように話題が避けられ、対処法を知る人もほとんどいないので、誰もが問題を避けて通ろうとし、自分の不調を認めたがりません。けれども、ひとたび「自分は弱いけれど、それで良いんだ」と思える境地に至れば、新たな自己認識が開けてきます。

自分のことを正確に認識できるようになると、事態を変えようという意識も強くなります。そして、できるだけ良い状態に身を置こう、悪い状態から抜け出そうと考えるようになるので、社会的な規範だとか、人からどう見られるかをあまり気にしなくなります。

「脚がああなんだから」と自分をかばうようになり、自分がすべきと感じたことは奇妙なことでもやれば良い、と自分に許可を出すようになります。実際、すごく突飛なことを、あまり話したくないような理由でやりたくなるのです。例えば、元カノのご両親の結婚記念日のパーティで、こっそり席を外れて1時間ほど、明かりを消したバスルームにこもるとか。そうした行動のあとでやっと、たぶん同じような状況にある人は似たようなことをしているんだな、気をつけたほうがいいかもしれない、と気づくわけです。

次第に、心が穏やかになってきます。発症の直後にあるのは、激しい怒りだけです。自分への怒り、医師への怒り、自分の病気に無理解な周囲への怒り...。その後しばらくすれば、怒っても何もならないと気づくのですが、怒りはどうしてもやってきます。だから、惰性で怒り続けます。

本も読みはじめます。「痛みを受け入れ、友達のように歓迎しよう」などと書いてあります。「冗談じゃない、自分は戦士だ。痛みと闘い続けるぞ」と思います。でも、しばらくたって刀折れ矢尽きたころには、そんな風に痛みに対して怒ったり闘ったりして神経をすり減らすことこそが、事態を悪化させている最大の要因だと気づきます。そして、一度は投げ捨てた本をベッドの下から掘り起こしてきて、静かに振り出しに戻るのです。

次に、受容しようとする努力をはじめます。ストイックな態度を養うようになります ─── その意味はよくわかっていなくても。どうやら、身体的な症状を改善できる方法はほとんどないらしいのですが、それでも、人生が終わるわけではないという事実を受け入れようと努力するのです。「悪い体験が訪れるのを止められないとしたら、自分にできる最善の手段は、その経験から何かを学び、次に備えることだ」と信じようとしはじめます。そして、こうした努力の中でふと気づくのです。身体的には特に違いはないのに、気分はずっと良くなっていることに。

それから、ものごとを恐れすぎるのをやめます。恐怖こそが自分を締め上げているのだと気づくからです。痛みそのものは、たいていの場合、それほどひどいものではありません。何が恐いのかというと、「この痛みは明日も、1年後にも、たぶん生涯続くだろう」と知ることです。

痛みをコントロールする方法はほとんどありませんが、痛みに対する自分の感じ方や対処の仕方はコントロールできます。恐怖は(現実のものでも、想像上のものでも)、人生のあらゆる悪い経験において中心的な役割を果たします。何かまずいことが起きたり、起きそうだったりする時に、恐怖を感じる前に事態を冷静に観察できれば、恐怖を感じることなくそれらを蹴り出せることは多いのです。その結果、悪い経験をあまりしなくて済むのです。

具体的な話をすると、慢性疼痛のおかげで私は、広く推奨されている正しい生活習慣に従わざるを得なくなりました。睡眠と食生活に気を使い、仕事でも無理はせず、お酒もほどほどにしています。何ごともバランスを心がけています。一般の人でも、バランスの崩れた生活をすれば数年で燃え尽きてしまうでしょうが、慢性疼痛の患者の場合は直ちに影響が出るからです。

今の私は、自分の成し遂げてきたことを誇りに思っています。医師にできることは限られています。薬もたいして効きません。私の生活の質と幸福度を多少なりとも向上させたのは、ほかでもない私自身です。誤解しないでほしいのですが、自力解決以外の手段を認めないわけではありません。私自身、これまで折々に差し出されてきた支援の手を受け入れるよう努めてきました。それでも、医学的に良い手段がない現状では、自分を教育して再構築するのが、もっとも効果的だったのです。

今の私は、痛みと闘ってはいませんし、その意味で痛みを打ち負かしたわけではありません。それでも、痛みによって自分が打ち負かされたわけでもありません。望むと望まざるに関わらず、私はいろいろな意味で、以前よりも強くなりました。そして今では、ほかの人たちがどたばたしながら通り抜けるプロセスも、もっと共感的に理解ができるようになりました。単に歳をとっただけとか、気のせいかもしれませんが。

ともあれ、私は今、以前より幸せです。


How chronic pain has made me happier | Rob Heaton

Rob Heaton(原文/訳:江藤千夏、合原弘子/ガリレオ)
Image remixed from Nemo (Pixabay).

  • ,,,, - By

    友清哲

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