• GIZMODO
  • DIGIDAY
  • gene
  • cafeglobe
  • MYLOHAS
  • Glitty
  • machi-ya
  • roomie
  • GIZMODO
  • DIGIDAY
  • gene
  • cafeglobe
  • MYLOHAS
  • Glitty
  • machi-ya
  • roomie

ゲストライターゲストライター  - ,,,  09:00 PM

米Yahoo!CEOの「在宅勤務禁止令」から見えてきた在宅勤務/オフィス勤務のメリット

米Yahoo!CEOの「在宅勤務禁止令」から見えてきた在宅勤務/オフィス勤務のメリット

130311work_from_home.jpg


米Yahoo!の新しいCEOとして就任したばかりのマリッサ・メイヤー氏が、今年6月より「在宅勤務を禁止する」とした社内メモがIT業界で波紋を呼びました。落ち込んでいる米Yahoo!の業績を上げるために雇われたGoogle出身のメイヤー氏。米Yahoo!の本社駐車場が朝は埋まるのに時間がかかる一方、夕方5時にはすぐに空になるという現状を懸念していたそうです。

「最も働きやすい職場となること」を目標としたこのメモの中で、メイヤー氏は「ベストな決断や意見は、廊下やカフェテリアでの話し合い、新たな出会い、緊急会議などから生まれる。在宅勤務は業務の品質やスピードを犠牲にしています。6月からは在宅勤務をしている職員は全員オフィスに来て勤務をするように」と言っています。

ただ、『The New York Times』によると、実際は在宅勤務を禁止したわけではないようです。発表されたメモは、フルタイムで在宅勤務をしてオフィスに来ることが全くなかった社員200人を対象にしたものであり、落ちていた社員のモチベーションを上げるための施策だったそうです。

さて、議論を呼んでいる「在宅勤務」にはどのようなメリットがあるのでしょう? 逆に、オフィス勤務をするメリットは? 議論の中で出てきたさまざまな意見をまとめてみました。


在宅勤務のメリット:生産性を上げる

在宅勤務の利点として挙げられるのは、何より、働く側が自由に時間を使えること。通勤や出勤の準備に使う時間を削減できる分、その時間を業務に充てられ、生産性の向上につながります。

スタンフォード大学のある実験結果によると、中国にある旅行会社のコールセンターで従業員に在宅勤務をさせたところ、社員が休憩時間や休みを取る日数が減っただけでなく、1分ごとに電話に出る頻度は上がり、社員の仕事への満足度もアップしたそうです。その後、実際に従業員に在宅勤務を許可したところ、会社の生産性が22%上がったとのこと。また、テキサス大学の研究でも、在宅勤務では実働の勤務時間が週5~7時間増えるという結果が出ました。

実際、子育てをしながら働く人にとって、たとえ1時間余分に子供と遊んでも、一日のどこかで仕事の時間を取り戻すことは可能です。夜中に突然アイデアが湧いた時や、あと少しで終わる企画書や報告書を仕上げたい時は、通勤時間を節約できるため、オフィスに着くまで待つ必要がないという大きな利点もあります。また、都市部に住んでいない人は車での通勤時間が減るため、ガソリンの節約や二酸化炭素の排出量削減にもなります。日本であれば電車通勤から生まれるストレスが減り、疲れも減るでしょう。

在宅勤務をする従業員は自由に働ける環境に満足感を得ているため、よりいっそう仕事への感謝の気持ちが増え、モチベーションも高まるようです。


オフィス勤務のメリット:アイデアが生まれる場所

その一方で、メイヤー氏の視点に賛成する人は、オフィスがアイデアを共有する場としていかに大切であるかを述べています。メイヤー氏が長年役員だったGoogleでは、デジタルイノベーションの成功には、社員がオフィスに「実際に居る」ことが欠かせないという哲学があります。Googleには美味しい食事、運動ができるジムやプール、昼寝スペースが用意されています。また、休憩時間にゲームができたり、マッサージを受けられたり、クリーニングまで出せたりなど、社員の特典に投資しています。それらは社員が「オフィスにもっと居たい」と思えることで、より会社へ貢献してもらえるからです。

GoogleのCFOパトリック・ピシェット氏は、以下のように言っています。


在宅勤務をする社員の割合はどれくらいですか? と聞かれますが、「できる限り少なく」と答えています。食事の時間を共有すること、時間を一緒に過ごすこと、アイデアを練って同僚に「君はどう思う?」と聞くことには、不思議な魔法があります。Googleではそういった魔法の時間を大切にしていて、それが会社、そして個人の発展につながるのです


Googleでは在宅勤務に関する正式な方針はなく、従業員の「良い判断」が任されているそうです。Googleの成功理由をよく知るメイヤー氏の決断の背景は、在宅で勤務をしている社員が出社した際に、より生産性が上がるはずという考えからでしょう。実際、米Yahoo!では社員から求めている生産性が業績に表れていませんでした。在宅勤務者の中には、フルタイムで雇われながらも、こっそり個人のスタートアップビジネスを始めていた人もいたとか。社員と会社の間の信頼関係をあらためて構築するためにも、社員がオフィスに来て、ビジネスを成長させるためのアイデア交換をしてもらいたいと思ったのではないかと考えられます。

また、メイヤー氏は米Yahoo!のオフィスで食べ物を無料にし、社員のブラックベリーをiPhoneやAndroid携帯に変えました。すると、オフィスのカフェテリアで食事をする社員が増え、望んでいたディスカッションの光景も増えたそうです。


フリーランスで仕事をしている私は、週2回のオフィス勤務と在宅勤務をしています。日本ではまだまだ在宅勤務が許されている会社は少なく、オフィスにいる「時間」が重視されがちです。しかし、業務さえきちんと完成できれば、自宅もオフィスも関係ないと私は考えます。働く人、特に子育てをしながら働く人がより働きやすい環境を作るためにも、企業はこれから働き方のオプションを増やしていく必要があるかもしれません。


Marissa Mayer Is No Fool - Michael Schrage | Harvard Business Review
Marissa Mayer Is Wrong: Working From Home Can Make You More Productive | The Atlantic
Yahoo Says New Policy Is Meant to Raise Morale | NYTimes.com
4 Reasons Yahoo's Telecommuting Ban Won't Last | Inc.com
Despite Yahoo Ban, Most Tech Companies Support Work-From-Home Policies | AllThingsD
Yahoo CEO Marissa Mayer Demands Telecommuters Report To The Office | The Huffington Post
HowStuffWorks "Google Employee Perks" | How Stuff Works

(山縣美礼)

MORE FROM LIFEHACKER

powered by

Kotaku

© mediagene Inc.