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尾越まり恵  - ,,,,,  08:00 PM

中の人に聞いた〜「Twitter文学賞」は本好きがTwitter投票で集まったブックガイド

中の人に聞いた〜「Twitter文学賞」は本好きがTwitter投票で集まったブックガイド

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「文学賞」と聞いて思い浮かぶのはどんな賞でしょうか?

日本で最も知名度の高い文学賞といえば、もちろん「芥川賞」と「直木賞」です。この他にもミステリー・エンタメ・新人賞など、さまざまな役割を果たす文学賞がたくさんあります。

しかし、文学賞の多くは選考委員を務める作家や専門家の方たちが選んでいて、本を手に取る読者とは少し遠いところにある気がしてしまうのも事実です。

その「文学賞」をグッと身近なものにしたのが、2004年から始まった「本屋大賞」。本屋大賞は、本のプロとはいえ読者と近い立場にある書店員さんがおすすめの本を投票して決める文学賞で、『告白』(湊かなえ著、2009年)や『謎解きはディナーのあとで』(東川篤哉著、2011年)など、そのほとんどが、受賞後に映画化・ドラマ化され、書籍もベストセラーになっています。

本を愛する人たちの手によって新たに生まれ、形を変えている文学賞の中でも「変わり種」ともいえる、Twitterを使った文学賞があります。その名も「Twitter文学賞」。Twitterのアカウントを持っている人なら誰でも(小学生でも、作家でも!)投票できる、ちょっとイマドキな文学賞の考案者は、ライター・書評家の豊崎由美さんです。


2月24日(日)、第3回目の結果発表が行われたばかりのTwitter文学賞。事務局を務めるライターの石井千湖さんに、Twitterを使った投票・集計の工夫の仕方や、Twitterならではの良さ、また大変なことなどについて、話をお伺いしました。


投票はハッシュタグを付けてつぶやくだけ。「一人一票」にこだわった

Twitter文学賞には国内部門と海外部門の2部門があり、1年間で自分が一番おもしろかったと思う作品をそれぞれ「1つだけ」選んで投票することができます。

「1人1票」にこだわったのは、例えば「1人3票」としてしまうと、「大勢の人が3位に名前を挙げた作品が、まんべんなく点数を獲得し、結果1位になりかねない。つまり、比較的無難な作品が上位にランクインしがち」という理由から。1人1票だからこそその1票に価値が生まれ、とても重いものになるのです。

また、豊崎由美さんはTwitter文学賞について、公式ブログ「書評王の島」で以下のように書いています。


ネット投票による文学賞はいくつか存在しましたので目新しさには欠けるかもしれません。ですが、エンターテインメントと純文学を同じ俎上にのせ、かつ国内篇と海外篇を設ける賞はこれが初めてと認識しています。


投票方法はハッシュタグ(第3回目は国内小説:#jtb3 海外:#wtb3)を付けてつぶやくだけ。投票期間は8日間です。

「twitterを使った文学賞」、事務局はどのようなことに気をつけながら、またどのような思いでこの文学賞を運営されているのでしょうか? 石井さんに質問です


── 集計はどのようにされていますか? 何人くらいで作業をされているのでしょうか?

集計担当が投票ツイートを「お気に入り」に登録し、http://favolog.org にデータを蓄積して、Excelの表に必要事項をコピーしています。投票してくださった方には、公式アカウント(@tb_award)から受理の証としてリプライを送ります。作業は現在5人で行っています。


── Twitterを使う良さ、メリットはどのようなところにあると感じておられますか?

アカウントを持っていれば誰でも投票できる手軽さと拡散力です。同じ趣味を持つ人の間で情報を広めたいときも便利だと思います。

(第1回投票数895票⇒第3回投票数1111票)


── Twitterを使うことでの難しさ、大変なところはどんなところでしょうか?

伝えたい情報がすぐに流れ去ってしまうこと、一つひとつのツイートを拾わなければいけないので集計に手間がかかることです。ハッシュタグに反映されないツイートがあったり、時々よくわからない不具合があるのも困っています。

また、「ツイートで投票する」以上、誰でも他人の投票を見ることができます。隠す方法はないですが、今のところ大きな問題は出てきていません。もし運営側よりも先に集計して結果を発表してしまうような人や、何らかの不正をする人が現れた場合は、賞自体の継続も含めて考えなければいけませんね。


── Twitter文学賞を継続してきて、最初は想定していなかったような副産物はありますか?

常連の投票者が賞のために率先して協力してくださるようになったことです。例えば、前回のプレゼント当選者が、今回プレゼントの寄贈を申し出てくださいました。事務局がツイートすると必ずリツイートしてくださる方や、裏方の仕事をしたいと言ってくださった方もいます。こんなにいろんな人が支えてくれるとは思わなかったのでとても嬉しいです。


最後に石井さんはこう語ってくださいました。


年中行事のように、毎年2月は『Twitter文学賞の季節だな』と楽しみにしていただけるようにしていきたいです。膨大な新刊の中から読んでみたい一冊に出合えるブックガイドのような賞にすることが目標です。


受賞作は他の文学賞にはノミネートされていないものばかり

決定の当日は、受賞作品の結果発表がUstreamで生中継されました(アーカイブ視聴はこちらから)。ここでは国内部門、海外部門のそれぞれ上位3作品を、Twitterでの投票者の感想コメントも交えながら紹介します。


【国内小説編】

20130225wa001.jpg1位:『本にだって雄と雌があります』(小田雅久仁著、新潮社)

本を読んで幸せな気持ちになったのは久しぶりだったので。そして本っていいよね、本好きでよかったよ、という気持ちにさせてくれたので

ふと空を見て『飛んでないかな?本?』などと思って涙ぐんだ自分にびっくり


20130225wa002.jpg2位:『屍者の帝国』(伊藤計劃×円城塔著、河出書房新社)

残された冒頭を書きつないだというよりは、伊藤計劃氏と円城塔氏が二重写しになったような小説だった

キャラクターの二次創作パーティー最高峰と呼んでいいと思う。冒険SF、たのしくたのしく読みました


20130225wa003.jpg3位:『わたしがいなかった街で』(柴崎友香著、新潮社)

東京の時間的地層を掘りかえしてイマココと、別の時空を繋げる、街の見え方が揺り動かされる

語り手・砂羽の話を私はいつまでも聞いていたいし、何より、『会うことがない人と、死んでしまった人と、どこか違うのか』という砂羽の言葉は、私がよく考えることと同じで驚きと感動がありました


【海外小説編】

20130225gai001.jpg1位『青い脂』(ウラジーミル・ソローキン著、望月 哲男 ・松下 隆志 訳、河出書房新社)

思いがけずポップで楽しい読書体験でした

全盛期の筒井康隆作品を読んでるみたいなドキドキワクワクを味わうことができた。至福


20130225gai003.jpg2位『ブルックリン・フォリーズ』(ポール・オースター著、 柴田元幸訳、新潮社)

こんなにリーダブルでオチまできっちりつける小説をオースターが書くなんて20年前のオースターは想像もしなかったでしょう。読書の愉楽、保証します


20130225gai002.jpeg同2位『ならずものがやってくる』(ジェニファー・イーガン著、 谷崎 由依訳、早川書房)

ならずものは誰にでもやってくるが、じんわり沁みる味は人それぞれ


20130225gai004.jpg3位『2666』(ロベルト・ボラーニョ 著、野谷文昭・内田兆史・久野量一訳、白水社)

『犯罪の部』は本当に読むのに疲れましたが、これだけの労力を注ぎ込むだけの価値はあると思いました


さすが、「ものすごく本が好きな人」たちが選んだ「この一冊」だけあって、受賞作の顔ぶれも他の文学賞とは一風変わったものになっています。

同じ趣味を持った人たちがtwitterで集まり、1年間で出合ったたくさんの本の中から悩んで悩んで「この1冊」を投票する。その結果から、また新たな本との出合いが生まれる。Twitter文学賞には、誹謗中傷などで荒らすのではなく、相手が選んだ1冊をお互いに認め合う雰囲気があります。

また、Ust中継のバックアップや受賞作家に送られる手作りのトロフィーなど、多くの方の善意によって成り立っている温かい文学賞だと感じました。

Twitterを使用することの不便さや大変さも多少はあるものの、それを凌ぐ「Twitterを使う良さや楽しさ」があるのではないでしょうか。これを応用して、何か新しい仕組みやイベントなどを生み出すこともできそうです。


Twitter文学賞
文学賞メッタ斬り!ファイナル

(尾越まり恵)

  • ,,,,, - By

    香川博人

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