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長谷川賢人長谷川賢人  - ,,,  10:00 PM

メディアは「コンテンツのポテンシャルを引き出す努力」が必要~『WIRED』編集長の若林恵氏

メディアは「コンテンツのポテンシャルを引き出す努力」が必要~『WIRED』編集長の若林恵氏

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場所は不定、ただし開催されるときには必ず、いま注目すべきゲストの話が聞ける「ラーニング・キャラバン:旅する勉強会」。以前にも「日本仕事百貨」の中村健太さんをゲストに迎えた会をライフハッカーでレポートしました。

去る1月30日、渋谷にあるカフェ「factory」で開かれた勉強会では、店内いっぱいに参加者の姿がありました。今回のゲストは雑誌『WIRED』、ウェブサイト「WIRED.jp」編集長の若林恵さん。テーマはズバリ「編集」です。WIRED制作の実状を交えつつ、紙とウェブの関わり、そして「情報」の扱い方にまで話は及びました。

記事冒頭のイラストでお気づきの方もいるかもしれませんが、上記のレポート、またクレイグ・モド氏の電子書籍イベントレポートでも好評を博した「Tokyo Graphic Recorder」の清水さんに、今回も勉強会の様子をイラストでまとめてもらいました。では以下より、WIRED流の編集術をのぞいていきましょう。


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勉強会の口火を切った「編集は誰でもできるものか?」の問い。若林さんは「編集はスキルであり、学びながら身につくもの」と踏まえた上で、「プロをなめるなと言える場があったら面白い」と言います。引き合いに出したのは48時間でゲームを制作するイベント「グローバルゲームジャム」。同様に48時間で雑誌を作る「マガジンジャム」をやれば、ひとつの証明に...と方々に話を振ってみたものの、いまだ実現には至っていないそう。


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若林さんは雑誌とウェブ、どちらのWIREDも見ているからこその悩みも。まだ答えが見えていない部分もあるようですが、「紙とウェブでユーザーはちがう」という言葉が印象的でした。事実、アメリカ版WIREDは切り分けて制作しており、チーム間でのコミュニケーションもないのだとか。


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WIREDは現在、US版のほか、UK版、イタリア版、ドイツ版、台湾版、そして日本版が展開されていますが、編集方針は国ごとに任されています。


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編集方針こそ任されているものの、母体であるイギリスのコンデナスト・インターナショナルはすべての国のWIREDをチェック。ブランドイメージを大切する姿勢が伺えます。この姿勢を若林さんはむしろ快く捉えました。資金も人員も決して潤沢ではないけれど、それなら海外記事を多く載せればいいと考えたのです。もともと、海外記事には面白いものがたくさんあると思っていた若林さんにとって、ある意味で渡りに船だったよう。この転換は、「逆境の捉え方」という点でも、興味深いポイントです。


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ウェブメディアの指標に「ページビュー(PV)」があります。どれくらいそのページを開いてもらえたかの数値です。見られそうな時間を狙う、SNSで宣伝するなど、ウェブならではのテクニックがあります。しかし、「雑誌は部数を伸ばす『テクニック』があまりないのかもしれない」と若林さんは感じているそう。そのせいか、数字を取りやすい著名人や有名企業を押し出す企画が多いのではと疑問を呈します。若林さんは2つの例を挙げながら、雑誌はもっと「頭を使って、コンテンツのポテンシャルを引き出す努力」で部数を伸ばすことが必要であり、「それが編集の手腕なのだろう」と言いました。


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「WIREDはテクノロジーというナイフで、あらゆる情報を"縦"でなく"横"に切っている。だから読者はそれぞれの断面にいる」というのが若林さんの考え。また、「スポーツ、ビジネス、ファッションなどのセグメント(ジャンル分け)はすでに通用しなくなっており、ユーザーの求めるものをすくい切れていない」とも。


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参加者との質疑応答では、若林さんのアイデア発想法に場内から思わず笑いが。「ファミレスで友達と、気になるニュースなどをネタにどうにもならない議論を1時間くらいやる」のだとか。この会話の中で、興味のあることがふいにつながったり、その上に新しい考えが重なったりして、アイデアができていくのです。



この記事を経て、あらためて『WIRED』に目を通してみると、若林さんの言葉の数々を思い出す瞬間が訪れるはずです。現在、雑誌『WIRED』は次号に向けて制作中。勉強会では内容を少しだけ明かしてくれましたが、ライフハッカー読者の方々も、きっと気になるテーマだと感じました。


WIRED.jp
旅する勉強会「ラーニングキャラバン」

(イラスト:清水淳子、文:長谷川賢人

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