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印南敦史印南敦史  - ,,,,,  07:30 AM

「話せば分かる」は間違い!? ──正しいコミュニケーションとは

「話せば分かる」は間違い!? ──正しいコミュニケーションとは

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「論理的に説明しているのに理解してもらえない」とか、「何度話しても結論が出ない」というようなストレスは、ビジネスにおいて避けて通れないもの。しかし『ていねいなのに伝わらない「話せばわかる」症候群』(北川達夫、平田オリザ著、日経ビジネス人文庫)のまえがきで、著者のひとりである平田オリザ氏はコミュニケーションに関する2つの間違いを指摘しています。


一つは、日本人の多くが、「中身がよければ伝わる」と教え育てられてきた点だ。(4ページより)


しかし、それは単なる精神論。中身がいいときほど、伝え方をよく考えなければいけないといいます。


もうひとつの誤謬は、「いまの若者たちはコミュニケーション能力がいちじるしく衰えている」という偏見。(4ページより)

「近頃の若者たちは......」という愚痴の大半は、自分の要求しているコミュニケーション能力とは違う能力を持ったものに対する違和感の表明にすぎない。(5ページより)


だからこそ、「日本型のコミュニケーション」が世界では少数派であるという認識から出発し、少数派だからと卑屈にならず、技術として少しずつ、世界で通用するコミュニケーションの方法や、世代間のギャップを乗り越える術を身につければいいといいます。そんな視点から、「グローバル・コミュニケーション・スキル」の重要性を説いているわけです。4章「わかりあえなくていいーーいま求められる「対話力」から、いくつかポイントを引き出してみます。


シンパシーからエンパシーへ(146ページより)

これまで焦点が当てられていたのは、相手の気持ちをおもんばかり、自分の気持ちをおもんばかってもらえることを前提とした「シンパシー・コミュニケーション」。しかし今後はもうひとつの考え方として、自己移入型の「エンパシー・コミュニケーション」を取り入れるべきだと北川氏はいいます。

「いくら察しようと努力しても、結局は相手の気持ちはわからない」という前提に立ち、ならば「もし自分がその立場だったら、どう考えてどう行動するか」と考えること。価値観がバラバラになっている社会においては、こうした考え方を取り入れていかないと、人間関係を調整していくことがいっそう難しくなっていくそうです。


協調性から社交性へ(150ページより)


「コミュニケーション観の転換が必要だ」という話題が出たときに平田氏は、「これからの社会のキーフレーズは『協調性から社交性へ』です」と言うそうです。これまでの日本で「社交性」という概念は、「うわべだけの付き合い」というようなマイナスのイメージで捉えられてきましたが、そうではない。「わかり合えない人間同士だけれども、どうにかして共有できる部分を見つけ、それを広げてなんとかうまくやっていけばいい」という考え方を基本とすべきだというのです。

そして社交性という能力の必要性は、異文化の人たちとのコミュニケーションも含め、個人の価値観が多様化する社会における人間関係の多くに言えるはずだといいます。ビジネスシーンも、またしかり。


正しいコミュニケーションはない(164ページより)


あらかじめ正しいコミュニケーションがあるわけではなく、この先どういうコミュニケーション能力がどういう場面で要求されてくるのかを考えることが大事だと平田氏はいいます。

そして北川氏は、コミュニケーション観を変えるといっても、"察しの文化"のような日本人の美徳を捨てる必要はない。しかしそれだけでなく、あえて意識的に、自分たちのコミュニケーションをなんとかしていこうという視点を持つことの意義を語っています。

つまり、従来の価値観に捕われず、新たな考え方を模索することこそが、「グローバル・コミュニケーション・スキル」の本質だというわけです。


対話形式なので、通勤時などにも読みやすい書籍です。これからのコミュニケーションのあり方を考えてみるためにも、参考にして損はないと思います。


(印南敦史)

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