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ライフハッカー編集部ライフハッカー編集部  - ,,,,,,  10:00 PM

人が「変化」を恐れる理由とその対処法

人が「変化」を恐れる理由とその対処法

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変化とは恐ろしいものです。もしかしたら、人前で話をするよりも恐いかもしれません。その一方で、変化とは、かたちの定まらない曖昧なもので、私たちは普段それについて考えることはありません。というのも、変化はさまざまな現象のなかに、微妙なかたちで姿を現すからです。人間関係のはじまりや終わり、引っ越し、転職、愛する人との別れ ─── 良いものであれ悪いものであれ、変化はストレスを引き起こします。ここでは、変化がストレスを生む仕組みと、それに落ち着いて対処するための方法を紹介します。


「変化」という言葉は幅広い意味を持っていて、多くのことを言い表すのに使われます。引っ越しや転職、あるいは、家族の死などのつらい経験。そうしたできごとには「良いこと」と「悪いこと」の両方があり、それぞれ内容は違いますが、毎日の生活のあり方を調整する必要が生じるという点は共通しています。その調整は、例えポジティブなものであっても、ストレスの原因になるのです。

逆に、ネガティブな変化がポジティブな結果につながるケースもあります。先のことがどうなるのか、正確には決してわかりません。それがたいていの人を怯えさせるのです。ですが、変化にうまく対処することはできます。自分のものの見方を調整し、「どんな状況でも乗り切れる」ことを知ればよいのです。この記事では、アナタの脳が変化に抵抗する理由と、それに対処するための方法をお教えしましょう。


■ そもそも「変化」とは?


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著者はこれまで、とても多くの変化を経験してきました。とはいえ、変化の専門家ではありません。変化という問題を分析し、最善の対処法を見つけるために、人間関係と家族関係を専門とするセラピストのRoger S. Gil氏に話を聞きました。


ここではとりあえず、変化を次のように定義しましょう。「ある人の環境、状態、肉体的・精神的条件に調整が加えられ、もともとの枠組みには収まりきらない状況が生まれること」。この定義はつまり、そもそも人間には、周囲の世界の仕組みを定義したがる傾向があることを意味しています。周囲の世界や自分の身に、「世界はこうあるべき」というこれまでの認識とは矛盾するできごとが起きると、人はいつでも変化に直面するわけです。


日々の生活のなかで、変化はさまざまなかたちで訪れます。思春期をくぐり抜ける若者の痛みや、避けがたい健康問題と向き合う時の老人の痛みは、誰もが経験するものです。多くの人は、結婚し、学校を卒業し、何回か転職し、国じゅうを移動し、ひどいアクシデントに遭遇し、両親を見送り、それまでまったく知らなかった素敵な趣味に出合い、時には夢を実現したりもします。ここに挙げたさまざまな例の多くは、幸せや悲しみなど、標準的な感情と結び付けることができますが、Gil氏によれば、「良い」変化にせよ「悪い」変化にせよ、変化に対する私たちの反応に影響を与えるのは、できごとそのものだけではないそうです。


覚えておいてほしいのは、「ポジティブ」から「ネガティブ」に至るまでには無数の「中間」の段階があって、必ずしもすべての変化を、単純に良いとか悪いというようには分類できないということです。実際のところ、ある変化がポジティブからネガティブまでの物差しのどこにあたるのか、それを決める際には、ほかの心理学的要因(気性、気分、異文化適応力、ストレス耐性など)も絡んできます。


そのうえ、できごとの内容は、ストレスを感じるかどうかには影響しないことがしばしばあります。良い変化であれ悪い変化であれ、何かが変わった時には、たいていはストレスが生じることになるのです。


核となる考え方と矛盾するできごとに遭遇すると、どんな時でもかならず、人はある程度のストレスを感じると考えられます。ストレスの測定に昔から使われている尺度に、「ホームズとレイの社会的再適応評価尺度」があります。この尺度の項目のほとんどは、生活のなかで生じる、ある程度のストレスにつながる変化を表しています。興味深いのは、デート、結婚、バケーションなどの「良い」できごとを表す項目も数多く含まれている点です。つまり、良い変化でさえ、ストレスの原因になるのです。


変化が人間に与える影響を理解するためには、1)状況そのもの、2)自分の気性・気分、3)他人による影響、という3点を考える必要があります。このキーポイントを頭に入れて、私たちの脳が変化にどう反応するのかを見ていきましょう。そのあとで、それを克服するコツをお教えします。


■ 変化がストレスになるのはなぜ? それは脳が「いつも同じ」を望むから


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理論的には、変化はシンプルなものであるはずです。道を歩いていて、例えば工事現場に行き当たったら、進路を変えなければいけません。あたりを見まわして回り道を探し、その道を通って目的地へ行くはずです。本来、この状況だけならストレスは生まれないはずですが、脳が持ついくつもの奇妙な癖のせいで、私たちはちょっと違った受け止め方をしてしまいます。以前にも通ったことがあるもともとの道は、まちがいなく目的地へ辿り着けます。ところが、障害物に行き当たると、それまで信じていた情報が突然使いものにならなくなってしまいます。「別の道はどこへ続いている?」「どれくらい時間がかかる?」「危険ではない?」─── 人はわからないことを恐れるものです。そして変化というものは、わからないことをたくさん生み出します。そのため、人はしばしば無意識のうちに、なんとかして変化を避けようと試み、必要以上に人生を難しいものにしてしまうのです。

人が変化を恐れるのは、もともと持っていた情報が役に立たなくなった時です。でも、そのストレスの大きさはさまざまに異なります。Gil氏は次のように説明しています。


世の中の仕組みやそれぞれの世界での自分の役割について、核となる考え方ができあがるまでには、生まれと育ちの両方が影響します。長期間にわたって、ある一定のかたちで世界や自己を経験すると、核となる考え方がかたちづくられ、そこから、人生とはどうあるべきかという枠組みができあがります。子どものころの経験は、もっとも強い影響力を持ち、その影響も長続きします。なぜなら、子ども時代の経験は、将来の経験と比較する「原型」となり、世界観や人生の枠組みをつくっていくうえで大きな役割を果たすからです。私たちの脳は常に発達していますから、子どものころに経験したものほど、その後の神経回路の発達に影響を与える可能性は高くなります。良くも悪くも、子どもは総じて、大人よりも変化に応じた調整に長けています。それは、変化に出くわした時に克服すべき「手持ちの資産」が少ないからです(つまり、世界観や人生の枠組みがまだ発展途上だということです)。年をとり、脳の柔軟性が低くなっていくにつれて、それぞれの枠組みがより深く根付いていくせいで、変化に対処するのが難しくなっていくのです。


幼いころから習慣にしてきたものほど、変えるのは難しいというわけです。「老いた犬に新しい芸は仕込めない」ということわざには、ちゃんと根拠があるのです。


変化を避けるために似た者を探す


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脳が新しい情報を嫌うので、私たちは自分の考えを支持してくれる友人を探したり、グループをつくったりします。その際、その考え方が正しいかどうかは関係ありません。たくさんの人が同意していさえすれば、非の打ちどころのない反論を突き付けられたとしても、その意見を無視するのは難しくありません。人がそんな行動をとるのは、「非対称な洞察の錯覚」と呼ばれる現象のせいです。自己欺瞞をテーマにした『You Are Not So Smart』の著者であり、自分のブログも運営しているDavid McRaney氏は、次のように説明しています。


非対称な洞察の錯覚とは、「自分は相手のことをよく知っている。相手は自分のことをそれほど知らない」と考えることです。それだけでなく、その相手自身のことでさえ、「相手よりも自分のほうがよくわかっている」と考えます。自分の属するグループについても、同じような考え方をします。要するに、「自分の属するグループは別のグループのことをよく理解しているけれど、別のグループは自分たちのグループのことをあまり理解していない」というわけです。さらに、別のグループのメンバーよりも、自分たちのほうがそのグループのことを理解していると考えるのです。


この自己中心的な現象のせいで、人は、自分のものの見方と相反する情報を偏見として軽視し、自分の知っていることに固執してしまいます。つまり、自分のほうがほかの人よりもものごとをよくわかっていて、友人も自分を支持してくれていると考えるからこそ、変化の可能性に抵抗してしまうのです。


時間と労力を無駄にした、と思いたくない


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変化は、時に大きな喪失を伴います。そして私たちの脳は、失うことが大嫌いです。何かに感情的に没頭した時ほど、変化は難しくなります。なぜなら、それまでに費やした時間と労力を無駄にしたくないからです。だからこそ、内心では失敗するとわかっているプロジェクトであっても、あきらめるのに苦労してしまうのです。うまくいかなくなった恋愛をなかなか終わりにできないのも、すべてが無駄だったと思いたくないからです。実際には、時間は無駄になってなどいません。でも私たちの脳は、その時間を、必然的な結末に至るまでのプロセスと考えるのではなく、費やした時間全体をひとつの喪失と見なしたがります。『Farmville』というゲームをやったことがあって、やめるのに苦労したことがある方なら、それがどんな気分かよくわかるでしょう。

心理学者のDaniel Kahneman氏とAmos Tversky氏の研究(PDF)では、喪失を避けたいという脳の欲求が、ほぼ必ずといって良いほど私たちの選択を左右していて、たとえもう1つの選択肢がまったく同じ内容であっても、その原則は変わらないことが明らかになりました。David McRaney氏は、この研究を次のように説明しています。


世界の終わりが訪れたと想像してみてください。例えば、男性の脱毛症を治す試みから、何かの恐ろしい病気が発生したとしましょう。人類の総人口は600人にまで減ってしまいました。助けを得られないまま、全員が死に絶えてしまいそうです。最後の生き残りの1人であるアナタは、治療法を見つけたという科学者と出会います。でも、科学者には確信がありません。治療法は2つあって、どうしてもどちらかを選べないというのです。ただし、それぞれの治療法から生じる結果は正確に予測されています。科学者は選択をアナタに委ねます。

治療法Aは、きっかり200人の命を救えます。治療法Bの場合、600人を救える確率は3分の1ですが、1人も救えない確率は3分の2です。将来の世代の運命は、アナタの手の中にあります。アナタなら、どちらを選びますか? さあ、答えを書いたら、別のシナリオを想像してみてください。設定は同じです。治療法のないまま、全員が死に絶えようとしています。でも今回は、治療法Cを選べば、きっかり400人が死亡します。治療法Dなら、1人も死なない確率は3分の1ですが、600人が死亡する確率は3分の2です。どちらを選びますか?


ほとんどの人が、最初のシナリオでは治療法A、2つ目のシナリオでは治療法Dを選びました。ところが、実はどちらのシナリオも状況は同じで、言い方が違うだけなのです。この研究結果からわかるのは、人はあまりよく考えずに、喪失を最小限に抑えられる選択肢 ─── つまり、一見したところ変化がもっとも小さいように思える選択肢に飛びつくということです。変化に強く抵抗するあまり、論理がするりと抜け落ちてしまうのです。


■ 変化にうまく対処するには

変化に対処するのは、それほど難しいことではありません。脳の機能は変えられませんが、その奇妙な癖をうまく利用すれば良いのです。基本的に脳は、すでに知っていることや理解している情報を好み、知らないことを嫌います。脳がさまざまなかたちで多くの変化を経験していれば、「変化とはくぐり抜けられるもので、時にはプラスにもなる」と理解したうえで、変化に対処できるようになります。恐れる必要はないという証拠が脳内に情報として保存されていれば、変化もそれほど恐ろしいものではなくなるはずです。もちろん、その域に達するのは、口で言うほど簡単ではありませんが。


避けがたい変化と、そこから生じるストレスを受け入れる


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状況の変化に対処し、うまく乗り切る力を身に付けるために、Gil氏はいくつかの方法を提案しています。まずは、ストレスが避けがたいプロセスの一部であることを受け入れなければなりません。


自分の「ソースコード」を書き直すのは、たしかに大変でしょう。慣れ親しんできたものほど書き換えは難しくなりますが、書き換えなければ、現在のプラットフォームでは機能しない、役立たずのコードを背負い込むことになってしまいます。変化から生まれる苦しみと、それに伴うあらゆる感情と向き合ってみましょう。いやな気分になりますが、そうした感情に立ち向かおうとしないかぎり、前には進めません。正面から対処しない限り、その「苦しい変化」にまつわるあらゆることをシャットアウトしなければならなくなってしまうのです。


変化をソフトウェアのアップグレードととらえる


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Gil氏が提案しているのは、人生を「複数のソフトウェアが入ったオペレーティングシステム」と考える方法です。世の中が変化し、オペレーティングシステムが進化すると、以前は機能していたアプリケーションが使えなくなることがあります。そんな時には、変化した環境で機能できるように、新しいコードでアップデートしなければなりません。人生で起きるできごとは、Photoshopの新機能のように単純には見えないかもしれませんが、原則はまったく同じです。毎日使っていた情報の変化に対処する時には、苦労がつきものです。私たちはそれに抵抗するようにできていますが、長い目で見れば、抵抗しないほうがうまくいくのです。


恐がっても良い。けれども、いつでも良い面を考えること


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これをいつも心に留めておいて、かつ実行に移すのは、とても難しいことです。というのも、なんらかの変化のせいで精神的に苦しんでいる時には、楽観的に考えるなんてとうてい無理だ、と感じてしまうからです。しかし、それで良いのです。好きなだけ泣いて、モノを蹴とばして、わめいてください。そうしてから、新しい状況を、もっと楽しく、もっと過ごしやすいものにする方法を探しはじめれば良いのです。変化によって失われたものに固執していると、新しい状況が連れてきてくれるかもしれない良いものを楽しめなくなります。たとえ愛する人を失った場合であっても、自分の心の痛みに向き合ってそのプロセスをくぐりぬけ、前途にある新たな希望や幸せの可能性を教えてくれるような視野を探そうとすることはできます。それが、現在をベストなかたちで生きるということなのです。


定期的に練習し、数を充分にこなせば、変化への対処も恐ろしい重荷ではなくなるはずです。ギアの入れ替えは簡単ではありませんが、不可能なほど難しいというわけでもありません。練習を積めばそのうちに上達し、人生の曲がり角が訪れるたびにストレスの爆弾に襲われるようなことはなくなるでしょう。落ち着いて未知のものを受け入れることこそが、恐れとストレスを消し去る唯一の方法なのです。


最後に、本記事の執筆に全面的に協力してくださったRoger S. Gil氏(結婚家族療法学修士)に心から感謝します。もっと詳しく知りたい方は、Gil氏のポッドキャストをチェックして、Twitterをフォローしてみてください。


Adam Dachis(原文/訳:梅田智世、合原弘子/ガリレオ)
Photos by red-feniks(Shutterstock)、bahri altay(Shutterstock)、DrMadra(Shutterstock)、oilyy(Shutterstock)、Christos Georghiou(Shutterstock)、wongstock(Shutterstock)、Stuart Miles(Shutterstock)、amasterphotographer(Shutterstock).

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