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長谷川賢人  - ,,,  10:00 PM

社員5人・六本木のITベンチャーが社食を持てた理由~「地元をつくる」まかないプロジェクト

社員5人・六本木のITベンチャーが社食を持てた理由~「地元をつくる」まかないプロジェクト

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あなたの会社に「社食(社員食堂)」はありますか? レシピ本が発売されるところがある一方、スペースや費用の問題で導入していない会社も多いのでは。しかし、社員5人のあるITベンチャー企業が、ユニークな取り組みで自分たちの社食を持つことに成功しました。記事冒頭の写真は、彼らのある日の昼食です。

この取り組み「まかないプロジェクト」を行っているのは、恋人たちがふたりだけで楽しむカップル専用アプリ『Pairy(ペアリー)』を展開する株式会社TIMERS。Pairyについては、以前にも「私たちだけのまとめ」が作れるアプリとして採り上げました。

この興味深いプロジェクトの経緯を、TIMERSのCOOである田和晃一郎さんに伺いました。すると、現実的な「社食が欲しい」だけの気持ちではなく、TIMERS流の「地域と企業の結びつきを考えた実験」であることが見えてきました。


技術とまかないの「物々交換」

なぜ彼らは社食を持てたのか。言ってしまえば仕組みは簡単。TIMERSが飲食店のウェブサイトを制作/リニューアルする代わりに、飲食店からまかないを無償で提供してもらうのです。いわば「できること」の物々交換。しかし、本質的な目的は別にあると田和さんは言います。


ただお金を払ってお昼ごはんを食べるだけでは、お店とは何もつながりを持てない。もっと関係性を持って、お互いの「顔が見える」ようにしたかったんです。僕を含めTIMERSには地方出身者もいますが、地方には残っているそういう付き合い方が、東京ではなかなか難しいと感じた。それもあって、飲食店を含む地域の人たちとのつながりを生みたいという考えが前提にありました。「地域コミュニティといかに接点をつくるか」を発端として、プロジェクトを組み立てました。


もともと、社名のTIMERSには「時間や消費の流れが速くなる現代でも『変わらないもの』を見つめ、その価値を今の時代のあり方に置き換えていきたい」という思いを込めたとのこと。提供するPairyは「恋愛の価値」をスマートフォンの時代に合わせて置き換えたカタチですが、このまかないプロジェクトも、昔からある「物々交換」の概念をアレンジした結果といえるでしょう。


パートナーをDinner Rushに決めた理由

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プロジェクトのパートナーは「六本木駅・乃木坂駅徒歩圏内の飲食店」に限っていましたが、圏外の飲食店や美容院(!)からも応募があったそう。「他にも面白いところでは料理教室からお話をいただきました。お店ではないですが、取り組み自体に賛同をしてくれました」と田和さん。

応募があった飲食店すべてと面談をした後、都内に「Abbot's Choice」など複数の飲食店舗を展開する株式会社Dinner Rushをパートナーに決めました。でも、なぜここに?


Dinner Rushさんは、理解度や面白さへの共感がもっとも高いと思いました。「お昼ごはんが食べたい」、「ウェブサイトが欲しい」という純粋な物々交換では「取り引き」と変わらなくなってしまう。このプロジェクトがあくまでも実験であることを柔軟にわかってもらえた。オーナーの計らいで、会社の最寄りである六本木の店舗だけでなく、「どうせなら他にも使えた方がいいでしょう」とグループ店舗すべてでの提供にしてくれたんです。


期間は実験的な面も考え、半年間に設定。チケット制となっており、Dinner Rushは社員ひとりごとにチケットを月に30枚、社員5人分の合計150枚を配布。TIMERSは店舗ごとに指定のメニューと引き換えます。現状はランチ、ディナーどちらでも使用OK。田和さんはこの状況を、実際のビジネスに使える「場所」の強みとしても、ありがたいと感じているようでした。


地域とのつながりはもちろん、自分たちのコミュニティの輪を広げていく上で、決まった「空間」そのものがあるのは大きいと思っています。僕らは取材や打ち合わせ、カジュアルなパーティーなどもDinner Rushさんの店舗でやっていくつもりです。「SNSでつながりは持てる」という空気がある中でも、リアルな場所をしっかり持てていると大きい。狭いオフィスだけでなく、僕たち、関係者、お店の方たちと、人々が結びついて広がる場所だとなおいい。実際に話して得られる、人生の糧になるような面白いつながりや、食事などを交えつつ生まれる関係の強さは、時代が移っても変わらないと思います。


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実際に、今回の取材もDinner Rushが展開する「Shamrock 六本木店」にて行われました。一緒においしい食事(オニオンフライを乗せた「淡路島カレー」をいただきました!)をはさみながら、会話も弾んで、リラックスできる。ここならではの関係が生まれるのだろうなと感じました。田和さんは「GoogleやDeNAに負けない社食だと思います」と笑顔を見せます。もっとも、従来の意味でいえば、これは「社食」ではないのかもしれません。しかし、たとえ変わった形であっても、ITベンチャー、ひいては中小企業でも「社食」が持てる。ひとつのモデルケースとして参考になるのでは。


まかないプロジェクトで「地元をつくる」

「プロジェクトがお互いに良い形となって半年間を終えられたら、他の飲食店との新しい繋がりをつくっていこうとも考えています」と田和さんは言います。プロジェクトは2月15日からスタートしたばかり。いまだ実験段階ですが、「恋人がいる社員は月4000円までの『デート補助』が出る」といった福利厚生などをはじめ、人とのつながりを含めた普遍的な価値を探るTIMERSだからこその試みに感じます。

最後に、田和さんが話してくれた今回のプロジェクトを通じた「企業」そのものに関する考え方が興味深かったので紹介します。


トヨタ自動車さんではありませんが、規模の大小に関わらず、企業と地域の結びつきはもっとあっていい。そういう 企業の人と街のつながりが素敵だと思っています。みんな「地元」ってありますよね。でも、それぞれが地元を離れて、全然違う土地の会社に集って仕事をしている。その人たちであらためて、自分たちのもうひとつの地元や馴染みの場所をつくっていく。そんなアプローチがあってもいいのかなと。


「広く捉えて解釈すれば、まかないは携わってくれる人へのおすそわけだと思います。だから食べ物だけでなく、散髪や料理のレッスンなど、持っているリソースを与え合うという形であれば、プロジェクトは成り立つと思います」と田和さんが言うように、まかないプロジェクトは企業と地域の新しいコミュニケーションの形態なのかもしれません。

早速、「まかないプロジェクトを真似したい」という問い合わせが寄せられているそう。TIMERSは「誰でもまかないプロジェクト」のページを用意しています。プロジェクトの輪を広げたい、似たことをやってみたいと思ったら、取り組みに賛同してみるのもよいでしょう。


まかないプロジェクト
カップル向けスマートフォンアプリ『Pairy』

長谷川賢人

  • ,,,,, - By

    香川博人

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