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ライフハッカー編集部  - ,,,  07:00 PM

映画が伝える「間違ったサバイバル術」5選

映画が伝える「間違ったサバイバル術」5選

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意識を失っても、心肺蘇生であっという間に息を吹き返す患者。頭を後ろに傾け、上を向くと止まる鼻血。森の中で出会ったら最後、地獄の果てまで追いかけて人に襲いかかる野生動物──ワクワクするストーリーの映画であっても、基礎的なサバイバル術については信用できないものです。ここでは、映画を見ると誰もがうっかり信じてしまいがちな、5つの「誤ったサバイバル術」をとりあげてみます。

つまるところ、映画やテレビ番組はエンターテインメントです。視聴者を飽きさせないよう、過程を省く傾向があるのです。こうした映画や番組で描かれるサバイバル術が現実世界に入り込むと、心肺蘇生や頭にパンチを食らったときの対応、さらには毒ヘビに噛まれた場合の対処法にいたるまで、まったく間違った対応をとってしまうかもしれません。

この記事では、本当はどう対処すべきかをお教えしましょう。


1:「心肺蘇生すれば、ほとんどの人がすぐに息を吹き返す」


意識を失った(あるいは、呼吸が止まってしまった)登場人物に心肺蘇生が施されると、何の問題もなく、すぐに息を吹き返す──無数のテレビドラマや多くの映画でこんなシーンを見かけます。しかし現実には、心肺蘇生はドラマのように簡単にはいきません。

心肺蘇生はあくまで延命措置であり、死んでしまった人を蘇らせるものではありません。救急車が来るまでの間、意識を失った人の血流を維持するための手段です。さらに言えば、心肺蘇生でテレビのように誰もが助かると思ったら大間違いですテレビの中では、心肺蘇生を施された人のうち約75%が命を救われ、息を吹き返すまでにかかる時間も1分ほどです。けれども現実の世界では、心肺蘇生が有効なケースは全体の2%~30%。状況によって大きな開きがあるのです。さらに、1分でやめてはダメです。救急車が来るまで根気強く続けなくてはなりません。

もちろん、心肺蘇生は覚えておくべきスキルです。必要なケースを把握し、正しい方法を覚えることが大切です。何しろ映画やテレビ番組での描写はほとんどが間違っているのですから。まずはちゃんとした講習を受けましょう。2010年に心肺蘇生のガイドラインが変更になったので、ぜひ最新の講習を受けてください。新しいガイドラインでは、研究でより効果があることがわかった胸骨圧迫に重点が置かれています。


2:「頭にパンチを食らっても、大事にはいたらない」


映画では、頭にパンチを食らうシーンがよく出てきます。実際に一撃で相手をノックアウトするのはけっこう大変ですが、それはともかく、映画でのこういったシーンで、「被害者」は軽く意識を失う程度で、その人物が深刻な後遺症に苦しむこともほとんどありません。けれども、頭にパンチを食らって意識を失った場合、その後遺症は映画で描かれる以上に深刻になるケースもあります。

一般的に、普通の脳しんとうであれば大事にはなりません。ただしこれも、意識を失っている時間が5分以内の場合に限ります。これ以上長くなると、後遺症が長く残る恐れがあるのです。もちろん、プロスポーツ選手(あるいは修羅場にあえて踏み込むジェームズ・ボンド系の人)のように、何度も脳しんとうに陥ると、脳に深刻なダメージが残る可能性はあります。殴られて意識を失うシーンは、映画では大したことはないように描かれていますが、現実にそうなったらお医者さんに診てもらうべきなのです。

(殴られたわけではなくても)脳しんとうを起こしたら、数日以内に病院へ行きましょう。吐き気がする、頭痛が収まらない、視界がぼやける、ろれつが回らない、ボーっとする、出血した、あるいは再び意識を失うようなことがあったら、すぐに診察を受けてください。


3:「鼻血は上を向けば止まる」


実はかなり前から、鼻血が出たときは上を「向かない」方がいいというのが定説です。なのに、映画やテレビ番組では今でも、鼻血を出した人が上を向くシーンがよく出てきます。鼻血を止めるために上を向くのは効果がないだけでなく、危険な行為です。鼻血が流れ落ちて食道に入り、窒息や嘔吐の原因になることもあるからです。

米紙『ニューヨーク・タイムズ』の記事に、鼻血を止める正しい方法が紹介されています。


イギリスの医学誌『BMJ』掲載の報告書によると、鼻骨のすぐ下の柔らかい部分を親指と人差し指でつまみ、5~10分間押さえることで鼻血は止まる。また、冷湿布や氷のうを鼻骨に当てるのも効果があるという。こうした手当てをしても血が止まらず、20分以上出血が続く、あるいは頭を打ったことが原因の鼻血の場合は、医師の診察を受けること。


そもそも、ただでさえ鼻から血がたれて不快なのに、のどを血がつたう感覚を味わわされ、しかも効かないなんて最悪ですよね。


4:「毒ヘビに噛まれたら毒を口で吸い出せ」

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噛み傷に口をつけてヘビの毒素を吸い出し、噛まれた人の命を救う──こんなシーンは昔懐かしい西部劇でよく見かけたものです。毒素が血に入って体中を回る前に吸い上げ、吐き出してしまえば命を救えるということなのでしょう。気持ちの悪い方法ですが、筋は通っているように思えます。でも実はこれ、全く効果がないのです。

医学系メディア「WebMD」が指摘するように、誰かがヘビに噛まれたとしても、傷口から毒素を吸い出そうとしては絶対にいけません。

では、どうすればいいか。噛まれた人を安静にし、傷口部分にゆるく包帯を当てます(止血帯のようにきつく巻きつけない)。そしてすぐに救急処置室へ連れて行きましょう。一般論としては、身体をできるだけ動かさないようにすれば、毒素が回って身体をむしばむ危険性が下がります。


5:「ほとんどの野生動物は、何の理由もなく人間を襲う」


ハリウッドはどうやら、大自然が心底嫌いのようです。映画の中で、自然は最も恐ろしい場所として描かれています。また、ありとあらゆる動物危険だとされています。かわいらしい外見にもだまされてはいけません

でも実際はどうかというと、確かに危険な動物もかなりいますが、人間とは関わりたくない、襲いかかるなんてもってのほか、という動物がほとんどです。

野生生物に偶然出会った場合、たいていの動物であれば、落ち着いて後ずさりするのが一番賢い方法です。クマやクーガー、オオカミに出くわしたとしても、決して走って逃げてはいけません。向こうの方がずっと脚が速いですから。それから、可能であれば身体を隠せる場所を探しましょう。念のため言っておきますが、クマ相手に死んだフリをしても、いつも命が助かるわけではありません。ただし相手があなたをエサと思っていない場合はうまくいくことも。動物が襲ってきたら、目を狙って反撃し、できるだけ大きな音を立てましょう。

もちろん、現実問題としては、動物に攻撃されたくないならそもそも関わらないのが一番です。食べ物を放置したり、動物の縄張りに入り込んだりするのはいけません。わざわざ探しに行くなんて論外です。動物だって、本当は人間と関わりたくないんです。こちらが避けていれば、向こうも避けてくれます。


おまけ:映画の中のコンピューター・セキュリティ描写にもの申す


ハリウッド映画にありがちな「サバイバル術の誤解」を取り上げたこの記事に、おまけとして入れたいテーマがあります。それは「都市のサバイバル術」、つまりコンピューター・セキュリティです。ハッキングのシーンでは、ありとあらゆる映画で的外れな描写がまかり通っています。リンク先は極端な例ですが、こんなシーンを見ていると、ハッキングは実にお手軽で、カフェインいっぱいの炭酸ドリンクやジャンクフードをむさぼる、社会に恨みのある人間なら誰でもできそうな気がしてきます。

もちろん、実際のハッキングは簡単でもなければお手軽でもありません。「Firesheep」のように安易なハッキングの例もありますが、こうした初歩的なものは簡単にブロックできます。「スタックスネット(Stuxnet)」や「Zeus」のような手の込んだハッキングは、脆弱性を見つけ、コードを書き、実行に移すまでに数カ月(あるいはそれ以上)かかっています。

多くの場合、ハッキングにはかなりの努力と気力が要求されます。『Reaver』のようなツールも使えますが、それでもかなりの時間がかかりますし、パスワードを推測するだけでも独自のノウハウが必要です。一般的に言って、脆弱性を見つけて悪用するのは想像を絶するほど難しいのです。セキュリティ対策が施されたコンピューターに侵入するにはものすごい手間がかかります。実作業の様子を映画で見ても、退屈なだけでしょう。

同じことは、コンピューターウイルスの一般的なイメージにも当てはまります。ウイルスは厄介者ではありますが、ハードウエアを壊したり、あなたの名前をかたってポルノを勝手に見たり、エイリアンの宇宙船に感染したりはしません。ウイルス対策なら、Microsoftが無料で提供している『Microsoft Security Essentials』でひとまずは十分です。

さらに、むやみやたらとコンピューター上の画像を「ズームインして解像度を上げろ」と指示するシーンや、ガムの紙を使って携帯電話をハッキングするシーンにいたっては、お話にもなりません。


今回紹介したもののほかにも、ハリウッド映画のせいで広まった「ウソ八百なサバイバル術」は数えきれないほどあります。言うまでもないですが、重要な事がらについては、画面で観た内容を鵜呑みにしてはいけません。また、不測の事態に備えるなら、まずは正しい方法を調べてからにしましょう。

米Lifehackerにも、自然都会日本版記事)、さらには災害時のサバイバルスキルを紹介した記事がありますから、まずはそれらを読んでいただくのもいいですね。


Thorin Klosowski(原文/訳:長谷睦、合原弘子/ガリレオ)

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