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yamasaki  - ,,,,  10:10 PM

「安く買う」のはなぜ難しいのか~マネーハック心理学(12)

「安く買う」のはなぜ難しいのか~マネーハック心理学(12)

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FP山崎(@yam_syun)です。「あなたの年収は今はまだ低いけれど、将来伸びるから今が買いどき(だからつきあう)」と、今の相方にかつて言われました。なかなか男冥利につきる発言だったと思っています。女子の皆さんは「オトコを落とす口説き文句」としてぜひ活用してください(ただしタイミングが重要で、逆効果になることも)。

さて、今回のテーマは「安く買うのはなぜ難しいのか」です。投資指標として割安かどうか、という技術的な話題よりむしろ、行動ファイナンスとからめつつ心理的な要因から考えてみます。


■「安く買って、高く売る」は想像以上に難しい

資産運用のテキストを読むと、「安く買って、高く売る」のが投資の基本であると説明されています。初心者向けのテキストの最初のほうのページに、ほぼ確実に書かれていることです。誰だって読めば「そりゃそうだ」と納得します。ちなみに、この段階で「オレならできる!」と興奮している人は自信過剰(オーバーコンフィデンス)の罠にすでにひっかかっている人です。

(参考)高いモノがいいモノではない世界~マネーハック心理学9

しかし、少し冷静になって考えてみましょう。「今の時点が安くて買うに値するかどうか、どうやって判断するか」と「今の時点が高くて売るに値するかどうか、どうやって判断するか」が分からなければ、理屈としては正しいけれど実行は困難、ということになります。

そして「今が安いのか」「今買うべきか」は、資産形成における根源的悩みのひとつです。過去のチャートの値動きを見て「平均線を下回らずにすんだこの日が底値であった」としたり顔でコメントすることはいくらでも可能ですが、未来の予想は、誰も確実には行えないからです。

もうひとつ災いするのは、あなた自身の心理です。理屈では「今が売り時(あるいは買い時)」と分かっていても、「もっと下がるかも(だから買わない)」「まだ上がるかも(だから売らない)」とあなたがためらえば、「安く買って、高く売る」は実現しません。


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■ 後悔回避をするほど「動かない」ことになる

行動ファイナンス上、個人の不合理選択の典型としてよくあげられるのが「後悔回避」の行動です。人は誰でも(真性のMでなければ)後悔をしたくないと考えます。同じ選択をするなら、後悔せずにすむ選択を考えるのは当然のことです。

後悔をしないために考えることは、決して悪くはありません。しかし、すべてにおいて無難な選択を行うようであれば、これは問題です。とりあえずとる無難な行動は、その時点では失敗をしなくてすむ(後悔は回避できる)ものの、成功の可能性を最初から除外することでもあるからです。長い目で見れば失敗であった、ということもありえます。

たとえば、「失恋はしたくない」「好きな子にアタックしてフラれるのは辛い」と考えて、結局一歩も動かないような人がいますが、後悔回避の行動はこれに似ています。しかし、今幸せをつかんでいる人の多くは、過去に何度か失敗をしている人であったりします。むしろ、失敗の経験が成功のヒントになっていたり、何度もチャレンジしたことそのものが成功を引き当てる理由になっていることが多いのです。

また、「行動しなかった後悔」は「チャレンジして失敗した後悔」より大きくなる、という研究もあります。某証券会社のCMにもあったように、「アタックせずに別の男にとられたあこがれの女の子」の記憶はいつまでもマイナスのイメージが強く残りますが「アタックしてフラれたけれど、気持ちはすっきりした」ほうはむしろプラスの記憶になる、というわけです。

つまり、後悔を回避したつもりが、その後悔がいつまでも残る(それどころか育つこともある)わけです。行動ファイナンスでは同程度のプラスとマイナスが生じたとき、マイナスの感情のほうが大きく動くことが分かっていますが、人のココロはマネー以外でも同じように動くというわけです。


■「今のまま」が一番心地よいが、実は後悔する

人は後悔を回避したいがゆえに「今のまま」の選択をしたがります。これは「現状維持バイアス」といわれる、とても強力な意思決定要因です。人の生活には、大きな変化が毎日生じるのではなく、ほとんど毎日同じように過ごしながらときどき変化がやってきます。しかし、こうした変化は「外圧」であることが多いものです。

例えば「自分の意思で引っ越したい」というより、「隣の騒音が気になった」や「更新時期が迫っている」という理由で部屋探しをします。特に何もないときから部屋探しをする人はほとんどいません。人が何か新しい行動をとるのは、本当に難しいことなのです。

投資においても、人は「今のまま」の選択をしたがります。少なくとも「買わない」ならば「損もしない」わけです。逆にいえば「買わなければ、トクするチャンスもない」のですが、重い腰をあげるのは容易ではありません。先ほどの「後悔回避」と「現状維持バイアス」が加わることで、私たちの腰はいっそう重くなってしまうのです。

この数カ月はずいぶん株価も上昇したため、誰でも「買い時」だと考えているかもしれません。しかし「安く買う」の発想からすれば、本来は「上がる前にいかに買えるか」が重要です。動く人は動かない人よりいいのですが、「上がってからようやく動く」人は上昇率のすべてを自分の利益にはできませんし、相場が調整したとき(一時的に下がること)、短期的にはマイナスになるかもしれません。

そうした心理的後悔の可能性を乗り越えてなお、投資にチャレンジする意識が必要になってきます


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■ 安いときに意識的に買うか、無意識的に買うか

「安いときに買う」を、もう少し考えてみます。おそらく「安いときに買う」という行動を実行するためには、「意識的に買うようにする」か「無意識的にでも買うようにする」しかありません。

「意識的に買う」は、相対的に安いと考えられる時期を見極め、将来の回復が見込まれると考えられるならば資金を投入して「買い」を行うパターンで、努力や技術を必要とします。リスク管理も重要で、さらなる値下がりにも対応できる無理のない投資金額の決定が必要です。また、マーケットの回復を待つだけの時間も必要でしょう。来月必要な資金などを使うのではなく、数年以上先の資金ニーズを活かすべきです。

さらに、意識的に買うためには、心理的なハードルも乗り越えなければなりません。先ほど述べたように「動かないことのほうが圧倒的にラク」だからです。残念ながらほとんどの人は、意識的に買うことは困難です(これはアメリカの401(k)の投資行動分析でも明らかになっています)。

そこで、「無意識的に買う」方法を考えてみます。一見すると良くないやり方のようですが、結果として効率的な仕掛け作りができれば、無意識的に安値仕込みを行うこともできるのです。

具体的な手法としては「定額積立」があげられます。積立の投資信託などでは、毎月一定額の、特定の投資商品の購入が行われます。その商品に値動きがあった場合、購入金額は変わらず、口数を調整して購入します。これはつまり、値下がり時期には「口数として多く」、値上がり時期には「口数として少なく」購入するという調整を自動的に行う仕組みです。つまり「安く買う」を自動的に行う仕組み、というわけです。

金融機関にとってはおもしろみがない商品なので、ほとんど宣伝されていませんが、だからこそ、個人にとっては良い商品といえます。「悩んで行動しない」ミスを避けるという意味で、一定の価値があるからです。後悔回避や現状維持バイアスを打ち破るのは「自動的な仕掛け」だったりするのです。


■ 相場を読む努力より、行動をする努力を

結局のところ「安く買う」を狙って行うには、相場を見極める力と、実行に至らしめる力が必要です。そして、特に後者が、高いハードルとして立ちふさがります。

それならば、行動する努力のほうに意識を集中し、相場を見極める努力はほどほどにしたほうがいいように思います。普通の人ほど、相場を読む力はプロに及びませんから、「行動」のほうがより重要です

アメリカの401(k)やイギリスのNESTと呼ばれる制度では「行動しない人は、強制的に行動させる」というアプローチを採用しましたが、これも「行動」がいかに重要かを物語っています。日本にはそこまで強制的な制度はありませんので、最初の一歩を踏み出す方法だけ、自身で考えてみてはいかがでしょうか。

安値仕込みの心理的難問を乗り越えて、ぜひ投資にチャレンジしてみてください。


(山崎俊輔)
Photo by NASA and Thinkstock/Getty Images.

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    香川博人

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