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長谷川賢人長谷川賢人  - ,,,,,,  10:00 PM

なぜ500円で出来る? 話題のフォトブックサービス「TOLOT」の工場で聞いてきた

なぜ500円で出来る? 話題のフォトブックサービス「TOLOT」の工場で聞いてきた

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以前にもライフハッカーで「ワンコインで文庫本サイズのフォトブックを作成できるサービス」として採り上げたのが「TOLOT」です。A6文庫本サイズ全64ページのフルカラーフォトブック(写真だけでなく140文字までのテキストも挿入できます)が送料無料の500円(!)で作れる、オトクで楽しいサービスと紹介しました。

制作の流れとしては、TOLOTの専用アプリで写真をレイアウトして、100種類以上の表紙デザインから気に入ったものを選ぶだけ。表紙はシンプルなものをはじめ、人気のご当地キャラとのコラボなどもそろえる多彩なラインアップ。専用アプリはPC、iOS、Androidと用意されており、デバイスを問わずに使えるのも良いところです。もちろん、安かろう悪かろうではなく、品質が優れているのもTOLOTが支持されている理由です。

作り方の手順などは公式サイトで詳しく見られますので今回は割愛しますが、TOLOTの謎は価格ではないでしょうか。他社と比べても圧倒的にお値打ちですが、なぜ500円で出来るのでしょう? ギモンに思った私は、この度お願いして工場を見学させてもらい、株式会社TOLOT代表取締役社長の末松亜斗夢さんにそのヒミツを伺いました。


■なぜ500円で出来る?

結論から言えば、「500円で出来る最高の状態をゼロから作り上げたから」。システム、印刷機、仕様などを含め、ゴールに向かって、プロダクトデザイン的に作り上げたのがTOLOTのフォトブックなのです。

多品種になればコストも上がるため、商品は「A6文庫本サイズ全64ページのフルカラー」と1種類だけ。だからこそ大半の人が「これでいいんじゃない?」と納得できる「最適なひとつ」を考え、形にしたのだそうです。

では、どのようにして「最適なひとつ」が出来上がっていったのかを見ていきましょう。


■すべてはiPadの登場からはじまった

もともと末松さんは受託開発のウェブ制作を1994年より行っていました。今後は自社で事業を立ち上げなければと考えていた矢先、AppleからiPad、そしてiPhone 3GSが発売になります。これがTOLOTがスタートする最初の一歩となったと末松さんは言います。


スペックに満足がいくiPad、iPhone 3GSの登場で、ユーザーの環境に大きな変化が来ると直感しました。早速アメリカで買い付けて社員へ支給し、「もうFLASHは終わるから意識を早く変えないといけない」と伝えました。社員は「ウチはFLASHで稼いでいるのに、社長はまた変なことを言っている」と思ったでしょうね(笑)。そこから脱・受託を進めて事業化へ舵を切りました。個人情報に依存する広告モデルから離れ、著作権関連とも一線を画する新しいマネタイズモデルを作り上げようと考えました。


その後、大きな市場(ユーザー)を獲得できるモデルを探しはじめます。末松さんは以前より着目していたアメリカのフォトフィニッシングサービスに勝機があると捉え、国内業界のリサーチも進めました。すると驚くべきことに、「Shutterfly」をはじめ欧米には一大市場があるこの分野が、日本においてほぼ手付かずの状態のままだったのです。


国内はレガシーなモデルしかなく、典型的なシリコンバレーモデルが有効な市場でした。新しいデバイスにはフォトブックをアプリで編集できるスペックがあり、カメラの性能も自分たちがサービスをローンチするまでには間違いなく向上する。PCの時代からスマートフォン/タブレットの時代へ変わる...そう確信し、全く一から最適化したサービスを立ち上げることにしたのです。


■TOLOTの心臓はA3両面を3秒で送り出す


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TOLOTの心臓部とも言える印刷機は、一般商業印刷にも使われるヒューレット・パッカード社のHP Indigo 7500。「この7000シリーズに入ってから非常に生産性が上がり、信頼性・高速性でも実現可能なところにまできた」と末松さん。その性能はA3両面を3秒で刷るスピード。1冊分を刷り終えるのに必要なのはたった15秒ほどです。なおかつ現状のオンデマンド印刷機では最上の印刷品質とのこと。「TOLOTのフォトブックは安くてもキレイ」なのは、HP Indigo 7500という頼れる相棒がいたからなのですね。

余談ですが、とても大きいHP Indigo 7500、実は私たちが普段使っているインクジェットプリンタと同じくインクタンクを持っています。中を見せてもらうと...。


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こんな感じ。記事冒頭の写真もHP Indigo 7500の中身ですが、こういうメカっぽいのグッときます。さて、TOLOTでは現在3台のHP Indigo 7500が稼働中。注文を受けてから刷り上がるまでのプロセスはすべて自動化されています。


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その後は製本、加工、仕上げ(断裁)と人の手により行われていきますが、そこで使われる機械もすべて最新型。販売メーカーに「オーバースペックですよ」と引き止められたほどだそうですが、末松さんは「その分、より良い品質のものが早くできれば効率的で別のコストが下がる。ユーザーにも良いものを届けられます」と笑顔を見せます。出来上がったフォトブックは一つひとつ丁寧に、クッション付き封筒へ収められていきます。スタッフの方がテキパキと働いているのが印象的でした。

TOLOTはシステムもすべて自社開発しています。一方で、高速・高品質な設備を用い、自動化プロセスにより印刷工程では人件費をカット。かけるべきところと抑えるべきところを見極め、生産体制をゼロから作っているところに、お手頃価格の大きな理由がありました。


■この仕様になったのは、文化面からマーケットを考えたから

さて、最新の機械たちを使い、どのように「最適なひとつ」を作っていったのでしょう。以下、現在の仕様が決まっていった理由をQ&A方式でいくつか見ていきます。


Q. よくある表面がつるつるのフォトペーパーを使わず、カタログなどによく使われる印刷用紙「ニューエイジ」を採用した理由は?

A. 書き込めることと風合いが大切なのでマットコート紙が最適と考えたから。だからフォトブックだけでなくメモ帳や手帳としても使える。チェキやプリクラで育った世代もユーザーの中心だからこそ、書き込んで飾れることは大事。また、商品が単一だけに安定して供給できなければいけないので、国内大手メーカーのメジャーブランド用紙を使っている。

Q. 表紙にUVニスを引いてコーティングしている理由は?

A. 実用的な方がいいから。水をこぼしてもすぐに拭けるし、子どもも見るものだから手荒に扱ってもいいように。

Q. 文庫本サイズにした理由は?

A. ハンドバックに入れられるサイズにしたいから。気軽に他人に手渡せる。また、従来のフォトブックは正方形など変形サイズが多かったが、これなら本棚にしまってもジャマにならない。


...と、すべてに理由があって決められていきました。もちろん価格に関しても同様です。末松さんは「日本は写真大国なのにフォトブックが普及していないのはなぜかと考えた。だから、従来のフォトブックから大きく意識を変え、文化面からマーケットを捉え直す必要があった。私たちはフォトブックと銘打っているが、フォトブックだけを作っているのではなく、個人向けの印刷製本サービスと考えているのです」と言います。

気軽に「あ、これなら試してみようかな」と思えるのは、TOLOTのフォトブックが私たちの生活や文化に寄り添って生まれた存在だからなのでしょう。


■最新鋭設備が使える!「TOLOT+アプリ」「OEM」が熱い

最後に、アプリ開発者や企業向けの新サービスについて。ざっくり言うと、TOLOTのシステムと設備を自社ビジネスと連携できるサービスです。


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まず「TOLOT+アプリ(マネタイズAPI)」。例えば、画像編集アプリやライフログアプリをTOLOTと連携できるように組み込んでおき、ユーザーがTOLOTから注文をすると収益の10%がシェアされます。リピーターが多いというTOLOTの強みを生かし、アプリ販売以外の収益が見込めるわけです。

OEM(プリントAPI)」は、TOLOTの設備を利用して自社の販促品などが作れる仕組み。表紙やロゴの変更も可能なので、ノベルティノートや会社案内をはじめ、社員が共通で使う「営業ノート」など、アイデア次第で使い方はさまざまです。

どちらもこちらのページから申し込みや問い合わせができます。


最近ではテレビや雑誌に採り上げられるなど、話題に上ることも多いTOLOT。つい安さに目が引かれがちですが、その裏側には「印刷業」という旧来のビジネスモデルをシリコンバレー式に捉え直すといった、革新的な試みが潜んでいました。従来のビジネスモデルとの差異化や、新規事業への取り組み方など、ビジネスのヒントにできそうなこともあると感じます。

TOLOTでは現在、新規会員を対象に50%オフキャンペーンを実施中(つまり250円!)。まずは気楽に、スマートフォンの写真やTwitterのつぶやきなどを編集して、一冊試してみてはいかがでしょう。


TOLOT

長谷川賢人

  • ,,,,,,,, - By 香川博人LIKE

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