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ライフハッカー編集部  - ,,,,,  02:00 PM

プロトタイプは5127台! ダイソン創業者が語る「失敗を恐れないことの大切さ」

プロトタイプは5127台! ダイソン創業者が語る「失敗を恐れないことの大切さ」

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「吸引力の変わらないただ一つの掃除機」と聞かれれば、ほとんどの人が「ダイソン」と答えるでしょう。サイクロン掃除機だけでなく、いまでは「羽根のない扇風機」でも一躍有名となりました。確固たる地位を築いたダイソン社の創業者ジェームズ・ダイソン氏は、実は大変な苦労と失敗を重ねた上で、あの掃除機を発明したそうです。今回は兄弟メディアのギズモードの掲載のこちらの記事を転載します。ジェームズ・ダイソン氏が語る「失敗を恐れないことの大切さ」は、多くのビジネスパーソンにとっても力強いアドバイスとなるでしょう。


ジェームズ・ダイソンという名前を聞いて、紙パック不要のサイクロン掃除機のことが思い浮かばない人を探すほうが難しい、そんな成功の歴史を築いてきた男が、世の若きクリエイターや発明家、エンジニアへの熱いメッセージを書き綴っていますよ。苦労と失敗の人生を乗り越えて、現在あるダイソンの不動の地位を確立した人物だからこそ語れる、次世代への非常に重みある言葉の数々には大きなインパクトがありますね。新年度の初めに、まずはガツンと勇気をもらっちゃいましょう~


掃除機といえば、溜まったゴミごとポイと捨ててしまえる清潔な紙パック式という製品ラインナップが常識の時代に、あのいまではすっかり有名になった「デュアルサイクロンテクノロジー」の構想を製材所のサイクロン集塵機から思いつき、遠心力でゴミを分離する、吸引力の衰えないサイクロンクリーナーへと仕上げて世に送り出すまでには、想像を絶する苦労があったと思いますが、その辛かった日々のことを、ジェームズ・ダイソン自らが生々しく語ってくれていますよ。


発明家が最初にひらめいたアイディアを投げ出して、もうあきらめてしまいたくなる時というのは数知れずあると思います。ダイソンが初のサイクロンクリーナーとしてヒットを放った「DC01」が世に出る1993年までの間に、私が試行錯誤で手がけた試作機の数は5127台にも上っていましたね。

15台目のプロトタイプが完成する頃には、私の3番目の子どもが生まれていました。家族を養わねばならない中で、失敗が失敗を重ねてプロトタイプの数はどんどんと増えていき、とうとう2627台目のプロトタイプを作り終えた段階で、資金が尽きてしまう心配まで現実味を帯びてきましたね。

妻は私の発明の日々を支えてくれ、3727台目のプロトタイプが完成した頃は、美術教室を開いて稼ぎ手となってくれていました。あの時代が最も厳しく辛い日々でしたね。でも、DC01が仕上がる前に手がけた5127回の失敗のすべてが貴重な糧になってくれたと、私は信じていますよ。5127台目の最終プロトタイプのみが完成形につながったのでは決してありません。それ以前の全プロトタイプが実を生み出し、そのおかげで現在があるんですよ...


ダイソンのサイクロンクリーナーが爆発的なヒットを全世界で記録して、一気にビリオンダラーの利益を目にするようになったジェームズ・ダイソンでしたが、こんなにも長く大変な開発過程を経てきたんですよね。改めて数字を挙げて語られると、よく途中でギブアップせずに正式発売までこぎつけられたなぁって感嘆の思いが込み上げてきます!


成功は失敗から学ぶことでしか得られないんですよ。そういう意味では、私自身は「失敗」という言葉が持つ定義そのものが間違っていると思いますね。発明の過程においては、失敗というのは、解決を待っている単なる問題点であり、課題に過ぎないんですよ。時にそれは終わりのないフラストレーションをもたらすエンドレスな過程に思えますが、最終的には大きな報いをもたらすものとなるのです。


そう語る英国生まれのジェームズ・ダイソンは、米国生まれの偉大なる発明家トーマス・エジソンを心から尊敬しているそうですね。


失敗という言葉の概念について思い巡らす時、私は常にトーマス・エジソンの語った、かの有名な1万回の失敗に関する定義を頭に浮かべますね。


「私は失敗したのではない。ただうまくいかない方法を1万通り発見しただけだ」

結局のところは、1万回のプロトタイプを経てもあきらめない不屈の精神があったからこそ、エジソンの数々の発明特許が誕生したのですよね。


なんだかこうして話を聞いているだけで、力が湧いてきたような気がします!

いまでは日本でもダイソンが開催する新製品発表会は大きな注目を集めており、掃除機の世界にとどまらず、革新的な羽根のない扇風機「Air Multiplier」に続いては、新たな暖房器具となる「Dyson Hot + Cool ファンヒーター」まで発売されるに至りましたが、そんな魅力の新発表を重ねられる秘訣は、現在でもジェームズ・ダイソンが、若手に対して、次々と失敗を恐れず試行錯誤を何度でも繰り返すようにと寛容に勧める社風を保っていることにあるとも言われていますよ。


ダイソンの社内では、いわゆる「失敗」を犯そうとも、その未決の問題を解決する才能を育てることに努めてきました。若い人たちには大いに期待していますよ。まだ社会での経験もないため、若者の頭脳は先入観にとらわれていません。どうすれば成功して、どうすれば失敗するという既成概念のない思考力は、本当に素晴らしい可能性を秘めていますね。

ダイソンが英国で採用しているエンジニアの大半が、中途採用ではなく、学校を卒業してきたばかりの新卒採用で占められています。実はもっともっと採用していきたいのですが、残念ながら最近では肝心の卒業してくるクリエイティブなエンジニアの数そのものが減っており、採用したくても人材がいない状況ですね。世界的に同じ傾向にあるようで、こういう深刻な事態は改善されていかないと絶対にマズいでしょうね。


ジェームズ・ダイソンは、素晴らしい発明を生み出すエンジニアリングの世界を育てるべく、自らも「ジェームズ・ダイソン基金」を設立して、だれかに方法を教えてもらうのではなく、課題を試行錯誤の繰り返しで自分の思考力を駆使しながら解決してエンジニアリングを学んでいくワークショップなどの開催を進めたりしていますよ。


いまでも私は常に失敗していますね。物事とは失敗を繰り返さねば進まないものなのです。だからこそ、失敗しても構わないという寛容な環境を作り出しておくことが大切であり、たとえ社会に出て何年も過ぎた大人であっても、やはり失敗を犯せる自由度が許容されねばならないと私は信じていますよ。


会社のトップがこんな柔軟な思考で進むダイソンからは、まだまだ今後も期待の奇想天外な新製品が誕生してくる可能性は非常に高いでしょうね~



Wired

Jack Loftus(米版/湯木進悟)

Photo by Robert Scarth.

  • ,,,,, - By

    香川博人

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