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itouitou  - ,,  09:00 PM

別人になりすましてみると、いろいろと学べることがある

別人になりすましてみると、いろいろと学べることがある

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映画の中のスパイたちは、身元を偽り、変装し、ときには敵の仲間になりすまして敵陣の深くへ潜入します。あなたもスパイみたいに「なりすまし」をしてみませんか?  例えば、旅行先で地元住民になりすまして街に溶け込んだり、重役の代わりにビジネスの交渉に出向いたり、もしくは、純粋に人の目を欺くのを楽しんだっていいでしょう。

映画の中のスパイたちはいとも簡単にやってのけますが、現実社会で別人になりすますのは大変です。本職のスパイたちだって、何年もの訓練や外部からのサポートが必要不可欠。とくに、民間人を装うスパイの場合は、周囲の人に素性がバレないように、時には何年間も生活しなければいけません。別人になりすまし続けることはヤワなことではありません。


なぜ別人になりすますのか?


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Photo by tankist276 (Shutterstock).


別人になりすましたいなら、外見の変装だけではだめです。あたかもその人物かのように話し、振る舞えなければなりません。つまり、別人になりすますということは、その人物の立場に立って考えたり、その人物の気持ちを理解することでもあります。なりすまし体験は、他者の文化や環境を理解する手がかりにもなるのです。

旅慣れた旅行者になりすましてみれば、空港のセキュリティーチェックを難なく通り抜けたり、フライトに遅れずにスムーズに旅行する術もわかってきます。ビジネスの交渉でも、相手の立場になりきって考えれば、交渉を有利に進める道筋が見えてきます。

たとえば、こんなことがありました。


数年前、ラスベガスを旅行したときのことです。ホテルの接客係を呼んだのに全然来てくれないことがありました。私は、重役のアシスタントになりすましてもう一度電話をかけました。そして、重役は顧客との重要な会談に出かけるところであり、少しでも遅れたら大変なことになる、という演技をしました。果たして結果は... 接客係はすぐにやってきました。


なりすましが功を奏した一例ですね。また、なりすましを社会貢献につなげることもできます。『Black Like Me(私のように黒い夜)』の著者ジョン・ハワード・グリフィンもその一人。米国の白人でジャーナリストだったグリフィンは、黒人差別の実態を体験すべく、肌を黒くし、黒人になりすまして6週間を過ごました。様々なエピソードとともに語られる実体験レポートはまさに一読に値します。

他にも、Timothy Kurek氏は保守的なクリスチャンでしたが、一年間、同性愛者のフリをして生活しました。自分とまったく違う生活を送る人々について、理解を深めたいと願ったからです。そして、その体験が自分をどう変えるかを知ろうとしました。結果は想像をはるかに超えていたそうです。詳細は上記記事リンクより。

このように、別人になりすます体験は、あなたを成長させ、より成熟した人間にする機会を与えてくれます。ブロガーやジャーナリストなら、スキルを磨くチャンスにもなりますよ。興味をもっていただけたでしょうか? それでは、以下になりすましの具体的なTipsを見ていきましょう。


自分がなりすましやすい人物を選ぶ


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Photo by Robert Anthony Provost.


以前、ワシントンDCにある「国際スパイ博物館」を訪れたときのことです。入り口付近のある小部屋に入ると、「これから先は別人になりすまして館内を回るように」との指示が与えられました。壁に並んでいるプラカードの中から、これからなりすます人物の名前、生年月日、国籍、旅行目的などを選びます。これらはすべて国境検問所で尋ねられるプロフィール項目です。なりすましで大切なのは、自分がなりすましやすい人物を選ぶことです。

なりすましを見破られないためには、尋問に耐えられるプロフィールを選ぶ必要があります。その人物としてごく自然に振る舞えなければいけません。その人物の基本的な属性情報をスラスラと言える必要があります。例えば、生年月日、仕事、住所、家の様子、好きな飲み物、食べ物、よく食べにいくお店、などです。

とくに、仕事の専門分野については、業界の人と議論できるくらいの知識が必要です。プロジェクトマネージャになりすますなら、ガントチャートやマイルストーン、クリティカルパスといった専門用語に詳しくなければウソになります。投資銀行家なら、ヘッジファンド、IRA、配当税の経済的影響などについて話せなければおかしいでしょう。

国籍を偽るなら、その国の政治や時事問題にある程度精通しておく必要があります。出身地の地理的特徴も抑えておくべきです。出身校の名前やマスコットを即答できないのはおかしいですね。また、韓国人のフリをして日本を訪問しているときに、今話題になっている竹島(独島)問題について何も知らないと言えば、疑われてもしかたありません。


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Photo by Dmitriy Shironosov (Shutterstock).


どこかの街の地元住民になりすますなら、その土地特有の言い回しや方言を押さえておきましょう。地元の人がその街をなんと呼ぶかも調べておくように(例えば、「ボルチモア」という街の名前を地元の人は「ボリマー」と発音します)。外国人になりすますなら、その国の人があなたの母国語を話すときの特徴をつかんでおきます。

自分の実体験を語ることを恐れないでください。本物の体験ほど説得力があるものです。家族や過去の思い出の話題になったら、臆せずにあなたの実体験を話すようにします。話のつじつまが合っている限り、本物の体験を話すほうが疑われないものです。

例えば、私は以前、「東アジアのITカンファレンスに出席するテクノロジー専門家」になりすましたことがありました。知識不足や振る舞いのぎこちなさの言いわけをするために、かつてはシステム管理者をしていたが、現在は管理職に昇進しており、普段はあまり旅行しない人物という設定にしました。また、実際に私は過去にテクノロジー分野で働いていたことがあり、似たようなカンファレンスに出席したこともあったので、このなりすましはうまくいきました。もし、私がその土地でビジネスをするために業界関係者と情報交換をしたり、有望な現地企業を調査するのが目的であったならば、まさに完璧ななりすましだったと言えるでしょう。


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Photo by Stefano Costantini.


「なりすまし」から何かを学び、自分の限界を少しでも広げたいと願うなら、少し勇気を出して新しいことにチャレンジしてみる必要があります。慣れ親しんだ心地よい空間を離れて小さな実験をしてみましょう。

たとえば、海外を飛び回るビジネスパーソンになりきるとします。この場合、まずは空港に向かう前に、頭の中でシミュレーションをしてみましょう。

毎週のように飛行機に乗っているビジネスパーソンなら、セキュリティーチェックや飛行機の乗り降りの際に、どのように振る舞うだろうかと考えてみるのです。きっと荷物は少なめ、セキュリティーチェックを受ける前にスーツケースの鍵を開け、ベルトや靴は脱いでおくはずです。空港についたら、周りを見渡してほかのビジネスパーソンをよく観察してください。彼らの旅慣れた立ち振る舞いを見るだけでも、多くのことを学べます。

旅行先で地元住民に溶け込みたいなら、地元の人は普段どこへ遊びに行くのかを調べておきます。現地語の基本会話も覚えておきましょう。最後の手段として「すみません、英語が話せますか?」というフレーズも言えるようにしておくべきです。また、街の地図もいくつか見ておき、現地に着いたらスムーズに行動できるように備えておきます。

つまり、実際に行動に移す前に、エキスパートなら状況をどのように扱うだろうかと考えてみるのです。この心構えはとても大事です。ボスと昇給について交渉する前に、プロの交渉人に関する本を読んでノウハウを学んでおいたり、グルメマーケットのオーナーと話す前に、スパイスや香味料を見分けられるように味覚を訓練しておいたりするといいのと同じです。


事前準備を怠らない

上の項目と似ていますが、なりすましを見破られないために必要なこととして、事前によくシミュレーションをして、尋ねられるであろう質問への答えをしっかり準備しておくこともあげられます。カンファレンスに出席するビジネスパーソンになりすますなら、カンファレンスの関連業界、開催期間、場所など、基本的な情報はいつ聞かれても答えられるようにしておきます。また、ホテルや観光予定地などについても尋ねられるかもしれません。

旅行に出かけるときは、事前に評判のいいレストランや穴場スポットを調べておきましょう。地元の人が通うレストランと、観光客が行くレストランの違いもおさえておきます。地元の人がよく行くレストランを知っていれば地元住民になりすますのも容易になってきます。少し調べておくだけで現地での楽しみ方がだいぶ違ってきます。


なりすましは実験である


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Photo by Elnur (Shutterstock).


私はなにも「なりすまし犯罪」を勧めているわけではありません。別の人の振る舞いをまねてみることで、彼らの思考方法や行動様式を理解することを提案しているだけです。他者の生活を体験することで、自己イメージが広がり、困難な状況に対処しやすくなると言っているだけなのです。

飛行機で飛び回っている旅慣れた旅行者を真似てみれば、長いフライト時間をどうすればリラックスして過ごせるかがわかるでしょう。何か飲み物を飲み、ノイズキャンセリングヘッドフォンを装着し、肩の力を抜きます。ほかのエキスパート旅行者たちと同様に、うまく過ごせそうな気がしてくるはずです。

また、通勤客になりすまして行動すれば、ほかの通勤客がどの道を通り、どの地下鉄をよく利用するかがわかります。さらに、どこを通れば混雑を避けられるかがわかってきます。また、どこでチケットが買えるか、フライト情報はどこで見れるかもわかります。後ろの人に迷惑になるので、大きな荷物を持ってエスカレーターに乗るべきではないこともわかるでしょう。これらはすべて些細なことですが、体験を重ねることで自信がついていきます。慣れている人の行動パターンを知っていることが自信につながるのです。


何でも知っているフリはしないこと

うまくなりすませたとしても、何でも知ってるフリはしないようにしましょう。なりすます目的は、あなたが何でも知っていることを証明するためではありません。目的は、別人になりきる体験から、様々なことを学び取ることです。

例えば、いくらガイドブックを熟読したからといって、地元の人よりも自分の方がその土地に詳しいことを証明する必要などありません。また、よく調べたからといっても、地元の人に、あなたの高校はもう廃校になっていますよね、などと不躾なことを言うのはばかげています。何のメリットもありません。覚えたことを必要以上にひけらかすようなことはやめましょう。くれぐれも、地元の人になりすます目的は、地元の人の生活を体験してみることにあるだということを忘れずに!

他者の文化を学びたいなら、礼節を忘れないことです。交渉や議論をするときは、相手の文化的背景に思いを馳せることが大切です。相手のことを何でも知っているつもりになってはいけません。知識に自信があるからといって相手を説得しようなどと決してしないことです。


なりすましをやめるとき


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Photo by Thomas R. Stegelmann .


別の人の立場にたってみることで多くのことが学べるでしょう。別人になりすましてパーティーに参加して、純粋に楽しんだっていいでしょう。また、自分がどれくらいのウソがつけるか、どれくらいなりすましを続けられるかも分かるでしょう。しかし、いつでもなりすましをしていればいいわけではありません。なりすましを終えたほうがいいときもあります。パーティーが終わって家庭に帰るときや、なりすまし中にトラブルに巻き込まれたときなどです。また、なりすます必要がなくなるケースもあるでしょう。エキスパートと行動をともにすることになり、優れたノウハウを直接教えてもらえることになった場合などです。

最後に、繰り返しになりますが、なりすましをする理由は、他者の振る舞いから学び、成長することです。職業スパイたちは、誰にも素性を知られないようになりすまし生活を続けていますが、それはとても一般人にできることではありません。私たちは自分の好きな期間だけ、あくまでお試しとして別人になりすますだけにしておきましょう。


Alan Henry(原文/訳:伊藤貴之)

Title photo made using pjcross (Shutterstock).

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