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yamasaki  - ,,  12:00 PM

遠い未来の幸せは今から動いて手に入れよう! ~マネーハック心理学(8)

遠い未来の幸せは今から動いて手に入れよう! ~マネーハック心理学(8)

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人は忘れる生き物といいますが、自分は単なる健忘症ではないかとおびえるFP山崎( @yam_syun )です。iPhoneとGoogleカレンダー、Remember The Milkがなければスケジュール管理は崩壊していたことでしょう。特に遠い先の約束はほぼ確実に忘れています。

さて、今回は「遠い未来の幸せ」を非合理的な生き物である我々が作る方法を考えてみます。これはけっこう、難しいテーマなのです。

私たちは非合理的な生き物であり、それはお金の問題においても同様である、ということは行動ファイナンスの研究でも明らかにされています。指摘された内容で興味深いものに、時間軸の問題があります。

我々は、今と将来とを合理的に比較したり検討することを見誤ることが多いというのです。
行動ファイナンスにおいて、異時点間の選択の非合理性とか、近視眼的選択といわれるものがそれです。



■目の前の痛みに比べ、将来の痛みは実感しにくい

例えば、目の前と1年後を比べたときでも私たちは合理的な判断をできないことが明らかになっていて、特に遠い未来のことを合理的に考えるのはとても難しいことです。例えば年利5%の利息がつく世界において、今すぐ100万円のボーナスが出るのと、1年後に105万円のボーナスがもらえるのとでは、同一の条件ですが、人はそう考えません。今すぐ実現する100万円のほうが好まれますし、仮に1年後の条件が良くなったとしても今すぐもらえることを望む傾向があります。もちろん、1年後に「もらえない」という可能性を織り込んだと考えることも可能です(会社が倒産したとか)。

では、自分のお金を今使うのと、銀行に預けておいて1年後使うのでしたらどうでしょうか。これなら「もらえない」リスクは金融機関の破綻に限定されます。しかし銀行ならペイオフにより1000万円までは保護されるので、もらえない心配はありません。それでもやはり、今もらうほうが好まれます。

そんな非合理的な私たちが、「今は本当は使い道のないお金を、5年後に使い道が発生するからときちんと残しておく」ような自信はあるでしょうか? あるいは10年後、15年後のニーズのために備える自信は? おそらく「使い道をみつけて、使う」という誘惑は大きいでしょう

一般に、将来の必要性は、遠ければ遠いほど過小評価してしまい、合理的に準備することが困難になります。目の前のガマンは大きな苦労に感じられるからです。


■計画できない究極のマネーの課題は「老後」!

遠ければ遠いほど、合理的に準備することは困難だと述べましたが、その究極は「老後」です老後のために必要なお金は少なくとも3000万円は欲しいところですが(国の年金にもきちんと入って、もらう前提でも明らかに不足する)、合理的に考えればこれは一朝一夕に実現しうるものではありません。(退職金は定年時に一気にもらえるお金の最後のチャンスですが、3000万円もらえることはまずありません))

つまり、若いうちから計画的な積立・運用が必要です。しかし、「老後はあまりにも遠すぎる」ので、そのための具体的アプローチをスタートすることはなかなかできません。計画的に何かをするのは「数年後の住宅購入のための準備(頭金づくり)」とか「5年後の子どもの大学入学金準備」くらいです。「35歳の自分が、25年後の自分の定年のときのための資産形成をする」はどうしても先送りになってしまいます

ちなみに、公的年金はこの点で強制貯蓄的な価値があります。若い世代に批判の多い公的年金ですが、もしこの制度がなければ現役世代のうちに1億円くらい貯めなければ仕事を辞めずに働き続けなければならないでしょう。しかも長生きする限り無制限に年金をもらい続けられることもリスクヘッジとして大きな意味があります。標準的な老後であれば家一軒買えるくらいの金額を分割払いでもらうようなもので、重い負担も意味があるわけです。

しかし、こうした制度も長期の時間軸をまたいで合理的に判断することは困難なので(将来の不確実性もあいまって)、目の前の負担だけが苦痛に感じられるわけです。

老後のために備えるうまい方法を探したいものですが、何か方法はないものでしょうか。


■強制的に少額を早く積み立てるのが一番効果的

一番いい方法は、とにかく早い時点から小さな金額でもいいので定期積立をし、運用に回すことです。

無理のない負担でもいいので、できるだけ早くスタートさせることは、遅い時点で自覚的に計画を立てスタートするより価値があります。

例えば、毎月1万円を20歳から40年貯めるのと、毎月2万円を40歳から20年貯めるのとでは、前者のほうがより効果的な資産形成になります。どちらも年利4%と仮定した場合、1万円40年コースは1182万円になり、2万円20年コースの734万円をはるかに上回ります。積み立てた金額は同額でも、時間の価値が複利効果により高まるからです(計算ミスを疑うほどに差がつきます)。

40歳で「はっ!」と気づいて慌てた人が1万円40年コースと同額のゴールを目指すなら、毎月3.2万円が必要ですから、大きな負担を強いられます。早くスタートすることの価値は絶大です。

しかし、20歳の人が60歳のために自覚的に貯めることはほとんど不可能です。何か強制的な仕組みを考えなくてはなりません。オススメは、会社員なら財形貯蓄を、そうでなければ(あるいは会社員でもOK)、積立貯蓄か積立投資信託をとにかく契約しておくことです。最初の手続きさえすれば強制的に天引き積立が始まります。

株や投資について分からない人は、とりあえずTOPIX連動型のインデックスファンド等を選んでおいて(悩んだら運用手数料が安いものを選べばいい)、あとで見直しを考えてもかまいません。(少々の非合理的な投資判断は、積立を開始することの価値が勝るので最初はあまり気にしなくていい)

遠い遠い将来のことだけに、動き出すことはとても困難です。筆者も、ある積立商品の申込みに2年を要したことがあります。「忙しいから今度...」を繰り返した結果、毎月2万円×24月の積立をサボってしまいました。そのお金が成長していれば、と思うと、遠い将来を甘く見たツケの重さを感じざるをえません。

これは誰でも生じうるミスです。以前「重要なのは「最初の一歩目」のハードルをいかに超えるか~マネーハック心理学6」でも指摘したとおり、とにかく最初の「スタート」が大事です。思いついたらすぐ動いてみてください。

遠い未来の幸せは、自分しか引き寄せることができないのですから。


(山崎俊輔)

Photo by Thinkstock/Getty Images.

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