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尾越まり恵  - ,,,,,,  11:00 AM

向かうところ敵なしの知識と経験。代官山 蔦屋書店の「コンシェルジュ」ってどんな人?

向かうところ敵なしの知識と経験。代官山 蔦屋書店の「コンシェルジュ」ってどんな人?

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東横線の代官山駅から歩いておよそ5分。代官山 蔦屋書店が昨年12月にオープンして間もなく1年になります。

ここに、日本の書店では数少ない「コンシェルジュ」という職業の方がいることをご存知でしょうか? コンシェルジュという言葉自体、今では耳にすることも多くなりましたが一体どのような人なのか、特に「書店」のコンシェルジュともなると、イメージしづらいのが正直なところ。書店のコンシェルジュって、普通の書店員さんと何が違うの?

そんな疑問を解決すべく、代官山 蔦屋書店へ行きコンシェルジュの仕事について伺って来たのですが、その内容の深さと込められた思いに感動して帰って来たのでした。


121024book-condierge03.jpg代官山 蔦屋書店は、大きく「人文・文学」「アート」「建築」「クルマ・バイク」「料理」「旅行」の6分野に特化した売り場を設けています。そして、それぞれの分野に精通したコンシェルジュが、担当するジャンルの選書から配置までを任されているのです。

通常の書店員さんは裏方での仕事も多く、お客さまと接する時間を多くもてないのが実情です。
代官山 蔦屋書店では、お客さまにできるだけ近い位置でニーズに応えられるよう、その道のプロフェッショナルを集め、あえて「コンシェルジュ」という職務を設けたのでした。

では、どのような人がその仕事を担っているのでしょう? 「旅行」を担当されているコンシェルジュ、森本剛史(もりもとたけし)さんにお話を伺いました。


コンシェルジュになるまで

旅行のコンシェルジュというからには、さぞ旅行がお好きなのだろうと尋ねてみると、森本さん、想像を遥かに超える旅行経験をおもちでした。なんと訪れた国は100カ国以上。代官山 蔦屋書店で働く前は、トラベルライターとして37年間、各国を飛び回っていたというのです。

当時から、森本さんは海外取材の前に、これから訪れる国のことを調べるためによく本屋に行っていたのだといいます。ただ、棚に並ぶのはお決まりのガイドブックばかり。そうではなくて、きっと旅行に行く人たちは、その国の歴史や、美術、風俗、郷土料理などのことも知りたいのではないかと常に疑問に思っていたそうです。

そんな時に見つけた代官山 蔦屋書店でのコンシェルジュの募集。この仕事なら、今までの経験を活かせるのではないかと、コンシェルジュになることを決意しました。


本のコンシェルジュの一日

森本さんの勤務は、基本的に朝11:00から夜20:00まで。121024book-condierge02.jpg

約1万冊が揃う旅行書のコーナーをまわり、日々お客さまに問いかけられる質問に答えます。また、特集コーナーを組み、どんな旅の提案をするかを考えて本を配置し、必要に応じて説明のコメントを書くのもコンシェルジュの仕事です。

森本さんが担当された棚をぐるりとまわってみると、取材当日はLCCの格安旅客機で気軽に行ける週末アジア旅行特集や、「世界の車掌から」と題する世界の鉄道旅行の特集などが組まれていました。 

その他にも、各種イベントの企画を考え告知をするまでと、コンシェルジュの仕事は多岐にわたります。月に2回、トラベルライターなどを招いてミニトークショーも行っています。例えば、こんな感じ。


トラベルコーヒートーク
『地球の歩き方 ラダックサンスカールトラベルガイド - インドの中の小さなチベット』の著者 山本高樹さんを招いてのトークショー
開催日:2012年10月25日(木)
場所:蔦屋書店2号館 1階 カフェスペース
(詳細はこちら



新聞は必ず毎日2紙はチェックし、新刊本の広告は見逃しません。休みの日は他の書店をまわり、どのような本が置いてあるかを偵察します。


お客さまからの声にどう応えるか

常にお客さまの視点での選書を心がけているという森本さん。「旅についてのいい本であれば、日本で出版されているものは全て揃っている状態にしたい」と豪語するだけあって、それぞれの国ごとに分けられた棚にズラっと並んだ蔵書の豊富さには、目を見張るものがありました。

例えば、「ハワイ」のコーナには、通常のガイド本だけでなく、『ハワイ不動産購入完全ガイド』や『IKKOのキレイになるハワイ』、そして、『アムリタ』(よしもとばなな著)や『ホノカアボーイ』(吉田玲雄著)などの小説までが揃っています。

毎日お客さまにたくさんの質問を受ける森本さんですが、今までお客さまから質問された中で、印象に残っているものを聞いてみました。


Q:イタリアの映画『ひまわり』の中に出てくるひまわり畑に行きたいのだけど、どこにあるのか知りたい。


本だけではなく、映画についても詳しくなくてはいけません。森本さんは、そのひまわり畑がウクライナにあることを知っていたそう。


Q:カリビアンアイランドに行きたいのだけど。


ある男性のお客さまからの質問には、さすがの森本さんも少し困りました。お客さまが問い合わせたのは、西インド諸島のセントルシアという島。そんなところに行く日本人はほとんどいません。日本語で書かれた本もほとんどありません。そこで見つけた英語の本で、少しだけその島にふれている本があったので紹介しました。情報こそ少なかったものの、そのお客さまはすごく喜んでくれたそうです。

そうやって森本さんに紹介された本を握り締めて旅行に行ったお客さまたちが、帰ってきてお土産を持ってきてくれたり、「感動しました!」と言ってくれたり。それがコンシェルジュという仕事の醍醐味だと嬉しそうに話してくれました。


仕事の醍醐味

旅行は行く前、行ったとき、行った後の三度楽しめると言いますが、旅行後にその国に興味を持ち、書店を訪れる方も珍しくありません。


「海外に行くと、カルチャーショックを受けるんですよね。先進国と発展途上国と言いますが、文化に高低なんかないと思っています。楽天的な考え方かもしれませんが、お互いの文化にリスペクトを持てば、争いごとは減るのではないかと思います。

私が毎日やっていることは、<異文化体験のすすめ>です。異文化を学び、前向きに捉える。そうすると、視野が広がると思います」


蔦屋書店のコンシェルジュは、職業を超えたひとつの「生き方」なのだと、森本さんの柔和な笑顔を見て思いました。


良書を集めてお勧めする書店は、ひとつのメディアになり得る。


これは料理を担当されているコンシェルジュ、勝屋なつみさんの言葉です。良質な情報を手に入れたいとき、代官山 蔦屋書店に足を運んで、コンシェルジュと話をされてみてはいかがでしょうか。


代官山 蔦屋書店

(尾越まり恵)

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