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ライフハッカー編集部  - ,,,,,  11:00 AM

コラボレーションツール「SkyDesk」の中の人に聞く、デジタルとアナログの将来

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コラボレーションツール「SkyDesk」の中の人に聞く、デジタルとアナログの将来

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ビジネスで、サークルで、コラボレーションツールを利用している人も多いと思います。特にノマドワーカー(コワーカー)同士でビジネスを行っている方々にとって、メールだけではなくスケジュール管理などができるこれらのツールはとても便利。個人の働き方が徐々に変化し、コラボレーションツールを使うシーンが今後増えていく可能性があります。

そこで今回は、ちょっと視点を変えてコラボレーションツール「SkyDesk」企画担当者に、「コラボレーションツールのこれから」をインタビューしてきました。SkyDeskを作った男たち、通称「中の人」である富士ゼロックス株式会社新規事業準備室の小栗伸重さんに伺った、コラボツールの未来とは?
 
 


■SkyDeskプロジェクトの始まり

安齋:まずはSkyDeskのプロジェクトの立ち上げからお話を聞いてみようと思います。プロジェクトが立ちあがったのは何年前の話になりますか?

小栗:2009年末に、社内プロジェクトとして動き出したのがはじまりでした。私はそれまで別の部署にいたのですが、突如上司に呼ばれまして...。テーマは「クラウドとモバイル」。お題はそれだけでした。そこで「速やかに今の仕事を引き継いで来い。お前はマーケティングと企画のリーダーだ。8ヶ月間で考えて提案せよ」という指示が下されたのです。私はアウトソーシング部門のマーケティング担当で、しばらく離れていた分野に戸惑いましたが、なんとか提案が認められ、2010年7月から正式に「新規事業準備室」として組織になりました。

安齋:プロジェクト立ち上げの時に参考にしたサービスはありましたか? また、勉強の参考にしたものはありますか?

小栗:2009年の話ですので、当時、国内には類似サービスはほとんどなかったですね。ベンチマークする先はすべてシリコンバレーでした。日本で知られたクラウドサービスだとセールスフォースさんぐらいで、マイクロソフトさんのAzureすらリリース前でしたから。

また、ちょうどiPhone 3GSが出てしばらくしたころです。あの頃の日本市場では「iPhoneなんて流行らない」と言われていました。法人顧客もガラケーが主流で、新サービスを作る上でも「ガラケーに対応すべき」という声がほとんどでした。

しかし、自分でも出たばかりのiPhoneを自腹で購入し、使ってみるともうガラケーには戻れない。これは必ずスマートフォンが主流になるはずだ、と感じていました。また、今では普及して珍しくないデジタルフォトフレームが流行はじめ、シンガポールなどに行くと先々のお店で見かけるようになっていました(グループ会社の富士フイルムも発売していました)。それを触りながら、「これを仕事で使えないだろうか?」とも考えていました。SkyDeskの企画構想でも、スマートフォン・タブレットは意識せざるを得ないものでした。

そんな体験も踏まえて、ガラケー対応については「それはやらない。絶対市場は変わるはずだ」と判断しました。ガラケーに対応するほうに舵を切ってしまうと、それに投資し続けなければならず、ほかに回せなくなってしまうと思ったからです。


安齋:SkyDeskの構想を作る際に「ユーザーの声」はどこから得られたのでしょうか?

小栗:今まで私の仕事では接点のなかったSOHOの方や小規模な事業者様がSkyDeskのターゲットユーザーでした。そこで、その人たちの仕事を知ろうと、こちらからお願いして訪問させてもらったのです。話を伺いに行こうとすると「いやいやこちらからゼロックスに伺いますよ」と言われてしまいがちで(笑)したが、でも「すみません、こちらから行かせてください」と出向き、ユーザーとなる人たちが、どのように仕事をしているのか様々な知見を得ることができました。

それを踏まえて、NDA(秘密保持契約)を交わした複数のお客様に、クローズドのSkyDeskを用意し、何か月間使ってもらってフィードバックを得て、改善した状態でリリースすることにしたのです。

安齋:その時のテストユーザーの反応はどのようなものでしたか?


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小栗:まだクラウドで仕事をするということにピンと来ていない人がほとんどの時代でしたね。それこそ、弊社の中でもクラウドで仕事をすることを不安視する人が多い状況でした。

また、SkyDeskの立ち位置を定める上で、「プライベートクラウド」「パブリッククラウド(関連記事はこちら)」のどちらを志向するかという議論もありました。

当時の多くの人が懸念していたセキュリティを優先するのならば「プライベートクラウド」として、一つの会社専用のスペースにし、基幹システムなどもすべてを移行して、オンラインで利用する形。それとも「パブリッククラウド」として、インターネット上に公開してみんなが簡単にアクセスできるものにする形か。SkyDeskはどちらを選択するのか。これも企画判断のひとつでした。SkyDeskは後者、「パブリッククラウド」を選択することにしたのです。

そのきっかけの一つに、お会いした中小企業の方にはGmailやTwitter(以下TW)を既に使っている方が多く「Gmailや無料サービスを使いこなして仕事をしています」とか「TWで仕事のやり取りをしてしまうこともあるんですよね」といった声を聞いていた、というのがあります。そんな先端ユーザーが、新しい市場を作っていくのではないかと思いますし、まずはそういった層から仲間を増やしていこうと。

たぶん世の中はいつか変わっていくんだろうな、だんだん利用する企業の規模も大きな会社に移っていくんだろうなあと感じていました。当時は大企業が短期間で基幹システムもデータもパブリッククラウドに移行するというのは非現実的だし、なによりそういう時代ではないのだろうと実感していました。

安齋:プロジェクトを進めるにあたり、ユーザーのニーズに応えるために何か心がけたことはありますか?

120125skydesk_02.jpg小栗:自分たちの体験をもとにスペックを考えないようにしていました。なぜなら、開発のヒントはその時にお会いした会社の社長さん、企業家仲間の友達の意見などから得られるメッセージの中にあるからです。それは若い人からの声にも言えることで、母校のゼミなどに呼ばれた際は懇親会に参加して学生と積極的に意見交換するようにしています。

ユーザーの意見を反映した例としては、SkyDeskのアプリが多く「どこから何をスタートしたらいいのかわからない」という声もありまして。それで、ログイン後の画面の右上にヘルプとは別に最初につまずきそうな箇所に対するオリエンテーション部分を用意しました。


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安齋:今までもらったユーザーの意見で、一番うれしかった声にはどんなものがありましたか?

小栗:Cardsの機能とユーザー体験は、皆さんびっくりされます。自動補正がかかって画像を整えてくれるとか、必要なところだけトリミングしてくれるとか、アプリやメール添付でCardsに送れば、そのままオフィスで名刺交換日などの文脈のデータも見られるというのが今までなかったという声をいただくことが多いですね。あとはCRM(顧客管理システム)が無料で使える点。無料でここまで本格的に使えるのは凄い、というTweetを見かけたりもします。「(CRMを)無料で提供している」と言うと実際に驚かれる人も多いですね。「え、無料...? ああ、それってゼロックスのコピー機の顧客だったらですよね?」なんて誤解されたりもしました(笑)

安齋:現在は無料版のみですが、今後有料版がリリースされる際の機能の方向性を教えてください。

小栗:無料版の制限が取れるのが有料版という位置づけですね。無料版ではCardsの名刺管理アプリも50枚に制限していますし、登録できる「組織」も3人まで(個人グループは何人でも登録可)。既存のグループウェアを完全に置き換えたいという企業ユースの要望に対し、しっかりとした人数で「組織」と「組織グループ」を使って頂けるよう、有料版ではこれらの制限を解除していきたいと思っています。いろんなアイデアがありますが、基本的には顧客サポート側に入ってきている声を重要視していこうかなと思っています。



■SkyDeskとソーシャルメディア

安齋:小栗さん自身はクラウドサービスを使っていましたか? よろしければ使っていたサービスなどを教えてください。

小栗:iPhone 3GSを買ったので、プロジェクト招集まで少し触っていました。GmailとかGoogleドキュメントなどですね。

Facebook(以下FB)とかも、アメリカの研究所と共同プロジェクトを以前していたこともあって、2006年くらいからアカウントを持っていました。最近日本でも急にFBが流行りましたよね。私の所にも、日本人の仲間から友達申請が来るようになりました。仕事とは直結していなかったのですが、そういったサービスには当時から接していましたね。

安齋:そういったSNSなどでSkyDeskにフィードバックしたところはありますか?

小栗:FBとかTWのカジュアルなコミュニケーションの良さとか、簡単に人とつながれる気持ちよさとか、そういった、ユーザー体験から得られたところです。「アクティビティ」や、チャットでその体験を感じられるような仕組みを組み込んでいます。

安齋:私はFBを仕事でもプライベートでも使っています。FBは便利で楽しいですが、どうしても仕事とプライベートをわけるのが難しいですよね。そのあたり、SkyDeskは「仕事専門」として使えて便利なツールだと思います。

小栗:おっしゃる通り、FBだとどんどん仲間が増えて行ってしまいます。すると、同じ部門の上司なんかもFBの友達になったりして。そうなると、オフィシャルとアンオフィシャルの分別が難しくなって、「この発言しても大丈夫かな...」といった気兼ねをしてしまいますよね。そしてだんだんと居心地が悪くなっていく。そこでSkyDeskでは、これやはり仕事と個人はわけないとダメだと、少なくとも仕事向けの環境は違う目線で作る必要があると思いました。

安齋:そういえば、SkyDeskはTwitterアカウントもありますね。

小栗:Twitter公式アカウントのほかに、最近スタートしたFacebookページがあります。利用者からの投稿などにリプライもしています。SkyDeskの利用中に困ったことがあればどんどん公式アカウントやFacebookページでも教えてほしいですね。



■デジタルとアナログ

小栗:みなさんEmailで仕事をすると思いますが、メールベースでは残らない情報というものがあると思います。例えばその商談の雰囲気や相手の性格、意思決定権を持っているのは誰か、など。これらが「仕事の文脈」です。

仕事の文脈共有は大切なことだと思います。昔、SNSを利用している方にヒアリングしたことがありまして、「当然SNS上では時々プライベートの話もしています。ある会議のとき、仕事仲間に『そういえば先日ディズニーランドに行ったんですって?』と聞かれました。会議の始まりにディズニーランドの話になって、サービスの価値を議論するところから始まって...、と日常体験が仕事の議論になった」という意見がありました。

安齋:アイスブレイクとして役立ちそうなツールですね。なるほど、メールでは伝えにくい部分でもありますよね。わざわざ書くまでもないような情報でもSkyDeskでSNSと似た感覚でコミュニケーションできます。


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小栗:SkyDeskでも、画面のホーム画面の一番上の「アクティビティ」がこの文脈を意識しています。メールでは書くことがなかった(書く必要がなかった)情報を、メンバー間で共有することができます。このようなプチ会議の場を設けることで、コミュニケーションのスタートが進んだ状態で会議をはじめることができる。会議中にその話の背景を共有しなくても、「この前書いてあったあれでしょ?」という感じでコミュニケーションを補完できます。

安齋:私のようなSNSやスマホに慣れ親しんだ世代にとって、コラボレーションツールは使いやすいのではないでしょうか? 例えばかしこまった会議では発言しづらいですが、SNSでつぶやくのは簡単だと思います。

小栗:プライベートで既にSNSやコラボレーションツールに慣れ親しんだ世代は、そのままその画面が仕事に使えたら便利だと感じますよね。私の場合、社会人になりたての頃はWindows95が発売になりました。パソコンの変革期になった年です。学生時代からパソコンをいじっていたのですが、会社の先輩たちはメールなどを使っていなかったですね。そのため、会社に入ると昔に逆戻りしたように感じました。今のスマホ世代も、私の時と同じような時代の変革期にいるのかもしれませんね。



■SkyDeskの今後の展開

安齋:今後のSkyDeskの展開や方向性を教えてください。

小栗:今後は、いま仕事場を席巻しているメール文化が過去の遺物となり、違う次元でのコミュニケーションができるようになっていくのではないかと思います。メールベースのコミュニケーションではなく、タブレットでフリーハンドで書いたものが使われるようになったり。メールでは消えてしまっていたアナログな感覚を取り戻すような、揺り戻しが来るのではないでしょうか。人間って本来アナログな存在だと思うんです。なぜデジタルで仕事をしなければならないの? って思っていました。SkyDeskのCardsではそのアナログ感覚も意識して設計しました。名刺の色とか、絵面とかで、人間は瞬時にいろんな情報を得ていますよね。ただのテキストとしてCRMに入ってしまうと誰だか分からなくなってしまったりしませんか? 常にものとしてなくてもいいんだけど、思い出す・使うというシーンのときに、ふっと必要になる。それで、名刺の裏表をデータ保存できるようにしてあるんです。

安齋:メールでやり取りすることの功罪ってありますよね。

小栗:メールで用件を伝えると、送っただけで完結したと思い込んでしまいます。ただでさえメールが毎日大量に送られてきますから、チェックしたりメールの返信に時間がかかったりしてしまいます。昔なら電話一本で済んだ話なのに、メールだとものすごい時間がかかってしまうこともあります。そういう罪はありますね。

SkyDeskにもチャット機能を用意し、ちょっとしたコミュニケーションならメールを使わなくてもできるようになっています。仕事のコミュニケーションはそういう風に変わっていくべきだし、弊社に社会的責任があるとすれば、そのような紙ベースの仕事の仕方を普及してきた会社として、変革していかなければならないのかと。

安齋:最後に海外展開についてお聞きします。SkyDeskも将来的には海外市場を狙っていくのでしょうか?

小栗:市場を広げたいという目標もありますが、もっと大事なことは「名刺交換レベル」でのグローバルコミュニケーションとしてのつながりだと思います。日本市場が成熟して海外に販路を求める時、海外での人脈って簡単にはつくれないし、同じ仕組みでグループウェアがつくれるかというと、それも難しい。でもSkyDeskであれば、設定一つで全部英語のUIになりますし(日本語版・英語版は同時リリース中)、同じ環境で仕事ができる。私自身、海外のプロジェクトメンバーと協業する時に正式リリースの準備段階として使いはじめています。

シリコンバレーの人と話していると感じるのですが、日本には起業家マインドが少ないと思います。保守的というか閉鎖的というか。海外と簡単にコミュニケーションできるツールがあれば、その日本の空気をぶち破ってくれるのではないかと思っています。



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小栗さんの語る「名刺レベルでの人間関係」。オンラインでの仕事の比重が多くなっていけば、アナログ情報はますます受取りづらくなっていくことでしょう。そのような状況化で必要になるのが、デジタルのコミュニケーションツールを補完するツール。21世紀のビジネスシーンに求められるのは、SkyDeskをはじめとするこれらコラボレーションツールなのかもしれません。


(安齋慎平)

 

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