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年末で鈍った頭の煤払いにFan+「サイエンスエレメンツ」のコンテンツを
年の瀬に 鈍った頭の 煤払い
今年も早いもので、余すところ10日余り。先週は「そうじ週間」と題して部屋やガジェットの掃除Tipsを紹介しておりましたが、ここで一つ、もうひと踏ん張りして、頭の大掃除はいかがでしょうか?
以前、4月に紹介した「Fan+(ファンプラス)」に、続々と新コンテンツが追加され、そのなかに、年末までに処理すべき仕事と忘年会に忙殺され、回転が鈍りがちな頭を「考えるモード」にしてくれるコンテンツがありましたので、頭の煤払い用にご紹介いたします。

今回ご紹介するのは、10月31日に創刊された「サイエンスエレメンツ」。そのコンセプトは以下のように記されています。
「サイエンスエレメンツ」では、「好奇心」「論理」「証拠」「説明」「再現」という5つの成分からなる現象や言説を「サイエンス」と呼んでいます。狭義のサイエンスの枠を越えて、これらのエレメンツを含んださまざまな分野のコンテンツを映像+音声+テキストで構成し、企画・刊行していきます。 サイエンス好きはもとより、「考える」楽しさを求める知的好奇心旺盛な人々の欲求に応える知の総合エンターテインメントを提供していきます。
なかでも、頭の煤払いに向いていると思われたのが、「地頭力」でおなじみ、ビジネスコンサルタントの細谷功氏による「細谷功の『思考の積み木』」。細谷さんは、普段ホワイトボードとPowerPointのスライドで講義をしているのですが、この「思考の積み木」では黒板での講義が収録されています。セミナー出演時とはちょっと違う個性が感じられる内容になっています。
そしてもう一つが、科学技術コミュニケーターの石村源生氏の「石村源生の『議論の科学』」。大阪大学で科学技術社会論(STS)を専攻する平川秀幸氏との対談です。
この2コンテンツのポイントを、それぞれ3点にまとめてみました。
<細谷功の「思考の積み木」>

■ビジネスに必要な「技」とは
「講義1 ビジネスに必要な力とは」の冒頭で、ビジネスに必要な能力として「心」「技」「体」の3点を挙げています。ココロとカラダは字面通りですが「技」の定義を「知的能力」としています。さらに技は3つに分類され、専門知識たる「知識力」、人に対する頭の良さ「対人感性力」、知識を使って実行する力「考える力(地頭力)」と定義しています。
■知る質問と考える質問とを使い分ける
「講義2 知的能力の3次元座標」のなかで、知識力と考える力とを対比しながら、教えてもらう関係の間柄では「質問=分かってない=いけない、恥ずかしいこと」だが、考える行為においては「質問がすべての始まりになる」ということを指摘しています。考えるという場面では、当たり前のことを質問すればするほど本質に迫るのだとか。この違いを理解しておくと、臆せず質問すべきときか、整理した質問をすべきときかが分かりやすいですね。
■考える力は「3つのベース×3つの思考力」
「講義3 6つの積み木を解説する」は、本講義の根幹となる「考える力」の構成を解説しています。個人的に気になったのは「3つの思考力」。「結論から考える」「全体から考える」「単純に考える」の3種類をうまく組み合わせて考えると、普段の問題はだいたい解決できる! のだとか。普段の考え方のクセを思い浮かべると、3つのうちのどれか一つに偏ってしまっていることに気付かされます。また最後には質疑応答のシーンも収録されていますので、読者諸兄と同じ20歳代のビジネスパーソンがどんな着眼点で、細谷さんの話を聞いたのかを知るのも、偏り補正に役立ちそうです。
<石村源生の「議論の科学」>

■議論がこじれる原因
「dialogue-2 科学が生活を浸食する」の中で、3.11以降の原発問題に関する言説を例に挙げ、「科学の座標空間で語られるべきことが、生活者の座標空間を浸食している」と石村さんは説いています。「科学的に大丈夫」なのと「安心して生活できる」という別レイヤーの議論が同じ座標で語られている点を指摘したものですが、こじれの原因として、一番多い理由なのではないかと思います。
■議論の未来形は「開かれたアーカイブ」にある
「dialogue-4 議論の未来形」で、対談相手の平川秀幸氏は「社会の議論資源としての開かれたアーカイブ(過去の議論を可視化し共有・蓄積することで社会の資源にしていくべきという考え)」を紹介しています。過去の様々な意見や考え方を可視化して共有することで、議論を一から始めずにすみ、それが社会のなかにできていくと、次のステップへの資源となるわけです。これも、会社とか家族といった身近な単位ならば実現できるはずなのに、なかなかできないもの。来年はその壁を突破する転換期にしたいものです。
■PDFの用語集が詳しくて便利
議論内に登場した用語の詳しい解説や、動画上で使用された図表の解説は、PDFファイルとしてパッケージされています。動画での対談を見る前に、目を通しておくと理解がより深まりますよ。動画を見終わった後は、この用語集の解説を掘り下げてみたり、Acrobat Readerの注釈機能でメモを追記するといいですよ。
ファンプラスのコンテンツは、PCはもちろん、スマートフォンアプリ(iPhone、Android、iPad)でも、購入&視聴が可能で、今回紹介した2つは、5分~10分程度の動画が3~4本立てで収録されています。電車のなかで細切れに見るもよし、PCの前に座ってまとめて見るもよし。一度購入すれば、何度でも見られますので、年末が終わってから見るのもアリですね。動画のいいところは流し見や流し聞きもできる点。ハイレベルなトークで頭を再起動してみてはいかがでしょう。
現在、会員登録すると、おすすめコンテンツが1つ無料でもらえるキャンペーンも実施中です。サイエンスエレメンツシリーズの1編も対象になっていますから、頭の煤払いとしてお試しあれ。
(常山剛)
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