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あなたがもしデビューするなら......CDのお金の話

2011.08.05 22:00 コメント数:[ 2 ]
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こんばんは。編集委員の早川大地です。

ここライフハッカーでも毎月たくさん紹介されていますが、日々ネット上ではたくさんの音楽サービスが生まれていますね。クラウド型音楽サービスしかり、レコメンドサイトしかり。アーティストの側にもリスナーの側にも便利な選択肢がたくさん増えていると同時に、「メジャーレーベルからCDを出してデビュー」が成功へのパスポートだった時代は、とっくのとうに終わっているわけです。

言い換えれば、曲だけを作ることに専念していれば、あとはレコード会社が勝手にやってくれたという時代の終わりでもあります

レディオヘッドのトム・ヨークが「あと数カ月で音楽業界は崩壊する」と宣言したのも記憶に新しいところ。しかし、単に崩壊させてばかりではいけません。これからは、ミュージシャンになりたい人も、音楽ビジネスに興味がある人も、たくさんの選択肢の中から自分で自分の道とルールをしっかりと作っていかなくてはならないのです。

そこで今回は、音楽CDのお金の流れについて書いてみます

Photo by fabbriciuse.

 

仮にCDアルバム一枚3000円だと仮定して......(実際にはこれ以外にもジャケット代金の控除や、細かな手数料、個々による契約の違いなどもあるのですが、大雑把なイメージとして捉えてみてください)。

著作印税

6%(180円)作詞、作曲に対する対価です。これは、JASRACなどの著作権権団体が管理する部分です。この6%のうち、半分の3%(90円)が「音楽出版社」というところへ、残りの半分の3%が作詞・作曲家で、1.5%(22.5円)づつ分割されます。


アーティスト印税

アーティスト印税、いわゆる歌唱印税です。実績にあわせて多少変化しますが、新人は大体1%(30円)からスタートと思っていたほうがいいです。バンドならば、これを全員で分けます。


原盤印税

CDを作るのはなかなか大変な作業です。音楽をレコーディングしたり、ミックスしたり、マスタリングしたり...。こういった作業にお金を出した人が持つことのできるのが「原盤権」、それに対してお金が払われます。この部分は、たいていレコード会社、音楽事務所、出版社などが持ちます。通常は10-15%(300-450円)ほど。


小売店・問屋

実際にお店に並べてくれる人たちですね。これが30-50%(900-1500円)位になります。


残り

こうして、残りがレコード会社の利益になるのですが、実際にはここから宣伝費やジャケット制作費、PVの費用などもかかりますから、大赤字になることもしばしば、リスクも大きな商売なのです。


つまり、あなたがアーティストの場合、歌のみ担当ならば、一枚あたり30円。作詞もやっていれば75円です。作曲もやっていれば、120円になります。どうでしょうか? 少ないと思われるでしょうか? 多いと思われるでしょうか?

それに対して、インディーズで、すべて自分でレコーディングしてミックスなどの費用も負担すれば、小売店、問屋の利益以外ほとんどが利益になります。配信主体であれば、そのコストも下げられます。大きな宣伝費などはかけられない場合が多いでしょうが、いまはニコニコ動画やyoutubeだけで大人気になることも珍しくなくなってきたので、十分にヒットの可能性があるでしょう。

これだけ製作コストやネット媒体の発達による宣伝コストが低下していることを考えると、インディーズや完全自主配信という選択肢が、かなり大きなものになっていることがわかります。

ただし、レーベルとの契約によっては、育成費という名目で月々いくらかの金銭が払われることがあります(0~10万、千差万別です)。さらに、ヒットしたときはカラオケなどで歌い継がれることとなり、その印税(二次印税)が莫大なものになることもあります。こういったマスの流通に乗りやすいことも、大きな宣伝費がかけられるメジャーの利点です。

これらのことも含めて考える必要があります。また配信などもありますが、比率はそれほど変わりません。

最近では大手レコード会社、それにJASRACなどが、よくやり玉にあげられて批判されていますが、実際のところ、メジャーレーベルと契約するもしないも、JASRACと契約するもしないもアーティストの自由です。大事なのは、そのリスクとリターンをよく理解して、自分の活動形態に合わせて、判断すること。ぜひ、これからデビューするアーティストはそのあたり考えて、自分の目指す道を突き進んでほしいと思います。

個人的にはメジャーレコード会社どころか、音楽を個別に販売するというビジネスモデルがすでに限界へ来ているかなという気がしていますが、かならず次のモデルでの勝者は現れるでしょう。ピンチはいつでもチャンスなのですから。良くも悪くも音楽界は小さな村という感じなので、他業種のビジネスモデルをもっと参考にしたらヒントが見つかるのでは、なんて気もしています。

みなさん、ぜひお知恵をお貸しください。


ライフハッカー[日本版]編集委員・早川大地)

 

コメント(2)
user-pic

個別に販売することの限界、、つまり、音楽配信サイトに月額を支払う代わりにサイトの曲を聞き放題になるとかかな。
で、ひと月でダウンロードされた回数(同一のアカウントによる重複は無効)の全体の割合でアーティストへの配分金額が決まるとか。
例えば、1000円の月額で10万人が登録、一月の収入は一億。
そのうち運営が2割とって8000千万はアーティストへ。
しかし、インディーズも登録できるようにすると宣伝面でどうしても不利になるので企業所属アーティストと分けてやるのが望ましいね。
ただし、インディーズ用で大きな人気を得て月間ダウンロード数が一定以上のアーティストは企業用に映れるようになるとかあるといいかも。
しかし、良く考えると人気アーティストと同月発売でそっち側の総取り状態で大失敗食らうアーティストも出そうだからある程度パーセントが離れてしまったときは収入的な救済措置が欲しい所ですね。

user-pic

新人がCDデビューする場合、スタジオや機材のレンタル費も借金として計上されるそうです。
そのため、アーティストの実力が問われるのは二枚目からで、デビューアルバムはレーベルが売れるように(売るため/借金を減らすため)にプロモートすると言います。

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