人気記事ランキング
Tweet数ランキング

アイデアの実現に勢いが不可欠な理由と、これを実践する4つの方法

2011.06.06 09:00 コメント数:[ 0 ]
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

110516why_idea_need_speed.jpg


すばらしいアイデアは、はじめの一歩にすぎません。クリエイティブな炎を燃やし続けなければ、すぐ「むだ足」に終わってしまいます。Jocelyn K. Glei氏は、生産性向上ブログメディア「The 99 Percent」で、勢いを継続させることこそ、アイデアの実現に不可欠であると説き、その理由と実践法について、次のように述べています。

 

脳神経科医のオリヴァー・サックス(Oliver Sacks)氏は、『Musicophilia: Tales of Music and the Brain(邦題・音楽嗜好症(ミュージコフィリア)―脳神経科医と音楽に憑かれた人々)』で、脳炎にかかり、ほとんど記憶がなくなった音楽学者クリーブ・ウェアリング(Clive Wearing)氏について述べています。

クリーブ氏の短期記憶は数秒しかもたず、「実際にやっていなければ、ほとんどなにも記憶できない」とサックスは綴っています。しかし、クリーブ氏の音楽的な個性や演奏の持ち味は、ほとんど元のまま残っており、必要なのは「起動」させることだけだったとか。クリーブ氏は、音楽を演奏したり、合唱すると、以前の技を見事に実行。指や意識が動いている限り、美しい演奏ができたそうです。

クリーブ氏の妻は「音楽の勢いが、クリーブをひとつひとつ動かした。リズムやキー、メロディによって、どのフレーズにも前後関係があるので、彼は自分がどこにいるのかを正しく知っていた。音楽が止むとクリーブは元に戻ってしまう。しかし、演奏している間は、正常に見えた。」と書いています。

クリエイティブなプロジェクトにおいて、私たちはクリーブ氏と何ら変わりありません。勢いがなければ、筋道を失くしてしまうのです。ヒトは、気を散漫にさせるものや挫折に極めて弱いもの。内なる批判が目覚め、あれこれ考えて成功の可能性を疑いはじめてしまいます。他の人々の要求が忍び寄り、自分の注意力や集中力に対抗することも...。やる価値がもっとあるように見える新しいアイデアが生まれ、当初のアイデアを完遂しないまま、次のものに移りたくなってしまうのです。

これは、ニュートンの「慣性の法則」のようなもの。運動しているものは動き続け、静止しているものはそのままとどまり続けます。言い換えれば、勢いがあれば動き続けることにそれほどの労力はいらず、むしろ、止まっているものを動かしはじめることのほうが大変というわけです。

毎日プロジェクトを動かし続けることができれば、集中力を保ちやすくなり、大きく前進し、立ちはだかる障害もたやすく突破できます。では、具体的に勢いを生み出して維持するのには、どうすればよいのでしょう?

1: 勢いを生み出すには、時間がかかることを認識する

起業家Andy Swan氏も述べている(英文)ように、もっとも典型的な間違いは、「やってもいないスタートから、高尚な目標を掲げてしまう」こと。名声や成功のイメージが頭の中を駆け巡り、高すぎる目標を設定してしまい、がっかりしてやめてしまうのです。

数キロ走ることからマラソンのトレーニングを始めるように、まずは、小さく、現実的な目標を設定することが重要です。たとえば、素晴らしいアメリカン小説を書きたいなら、ショートストーリーを書くことからはじめましょう。挑戦はすべきですが、やりすぎは禁物。達成可能な目標を設定し、小さな成功を積み重ねていくことで、勢いや自信が生まれます


2: プロジェクトに取り組む時間を確保する

創造力を要する仕事とそうでないものをやりくりしている場合、日常でプロジェクトに費やす時間を定期的にとるのは、非常に大変かもしれません。しかし、最も重要なのは、首尾一貫してやり続けること。こうすることで頭がクリアになり、集中モードに。進展していることを絶えず実感でき、プロジェクトを前進し続けることができます。

このような自由な時間が得られる偶然を待っていてはいけません。むしろ、積極的に日常のスケジュールに時間を組み込み、公表しましょう。このテーマについては、ライフハッカーアーカイブ記事「Ginaが説く、何物にも邪魔されずにタスクに集中するための『時間ブロック術』」などでも詳しく採りあげています。


3: 毎日、プロジェクトに取り組む

作家でアーティストのJoe Fig氏は、Chuck Close、Dana Schutz、Fred Tomaselli、Julie Mehretuといった画家とのインタビューまとめで、「彼らは、ひっきりなしに制作に取り組んでいるゆえ、成功しているのだろう。毎日欠かさず何かをやっている」と述べています。

勢いに関していえば、取り組んでいる長さよりも、頻度のほうがより重要でしょう。プロジェクトにあてられる時間が一日たった一時間でも、これによって目標と現時点での進捗度合いを意識し続けることができます。ときには、できない日もあるかもしれませんが、意識して毎日取り組んでいれば、プロジェクトはきちんと進行するでしょう。


4: 勢いがついたら、心配しない

スキーで丘を滑り降りるときのように、勢いがつくと恐れを感じるもの。制御不能になるんじゃないか? 速すぎて自分自身がついていけないのではないか? といった不安に駆られるのです。

この点について、Seth Godin氏は「私たちの多くは勢いを恐れる。プロジェクトを立ち上げるとき、新しい仕事に取り掛かるとき、これがコントロール不能になるのではないかと感じてしまいがち。とにかく落ち着こう。この抗しがたい反応は、『爬虫類脳(lizard brain)』への警告で、抑止できる」と述べています。(この内容については、以下のスピーチ動画もご参考まで)


勢いを持続させるためには、最初からあまり背伸びしすぎず、ひとつひとつ地道に取り組むことが有効のようですね。せっかくのアイデアを志半ばで無駄にしないためにも、これらのコツを参考にしてみてください。


Jocelyn K. Glei(原文/訳:松岡由希子)

 

コメントする

コメントは承認制となっております。編集部が確認および承認した後に、サイトへ反映されることになるので、多少時間がかかってしまうことがあります。
また、公序良俗に反する内容、個人や団体を誹謗中傷する内容、その他不適切と判断させていただいた内容については、否認または削除させていただく場合もございます。ご了承ください。
Only japanese available.

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL :

7.tue 紙と電子は共存共栄 from DTP note2011.06.07 08:29
ウェブテクノロジ、電子出版向け画像処理ツール~画質を落とさず軽量化(INTERNET Watch) 電子書籍が紙に負ける5つのポイント(WIRED VI... 続きを読む
この記事へのtweet
お知らせ
最新記事一覧
注目数ランキング
Lifehacker team
編集長
年吉聡太
編集部(問い合わせ先
安齋慎平
長谷川賢人
編集委員
早川大地
平田大治
横尾茜
小山龍介
まいるす・ゑびす
曽我美穂
粟野雅子
kiki
松岡由希子
的野裕子
JD
伊藤貴之
rhyeh
大嶋拓人
ライター
eccentrics
傍島康雄
ドサ健
山内純子
祐天寺ヨリエ
聖幸
山崎俊輔
美崎薫
カメきち
沢田キャベツ
境貴子
丸田鉄平
石田明
野々下裕子
野本纏花
田中二郎三郎
箱石昇平
浅田資継
enthumble
尾越まり恵
大山奏
大山貴弘
ふじたさとか
コラムニスト
ココロ社
スゴレン
デザイナー
前田龍一
広告営業(問い合わせ先
城口智義
土井孝彦
阿座上陽平
碓井真紀
山下恵子
広告進行
山本朋子
ディビジョンディレクター
尾田和実
ジェネラルマネジャー
長田真
パブリッシャー
今田素子
サーバ管理
heartbeats
about Lifehacker
ライフハッカー[日本版]について
・iPhone用サイト
iPhone版記事配信中のニュースサイト
livedoorニュース IT media 誠biz.ID msnデジタルライフ アメーバニュース excite投稿希望者のお問い合わせ

郵送の方は下記宛へ資料等をご郵送ください。

150-0036
東京都渋谷区南平台町16-29 グリーン南平台ビル8F
株式会社メディアジーン
ライフハッカー[日本版]編集部宛

広告募集! ライフハッカーはスポンサー様のおかげで、今日も更新できています。もし「バナーを出稿しようかな」と思いましたら、こちらをご覧ください!
媒体資料をダウンロード
広告に関するお問い合わせ
どうぞよろしくお願いします!