何がどう違う? 「SkyDrive」『Dropbox』「Amazon Cloud Drive」を比較

2011.04.12 10:00

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Amazonのクラウドストーレージサービス「Amazon Cloud Drive」がリリースされました。オンラインストレージ界は、ライフハッカーではすっかりおなじみの『Dropbox』、マイクロソフトの「Windows Live SkyDrive」との三強時代へ突入(?)といった感がありますが、それぞれどのような特徴があるのでしょうか? こちらでは、これら3つのオンラインストレージサービスについて、長所・短所のポイントをまとめ、評価してみました

 

■Windows Live SkyDrive

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長所

機能がシンプルでスッキリしています。無料で25GB使えるのも魅力です。HotmailやMicrosoft Officeのオンラインバージョンなど、Windows Liveサービスに統合されています。また、画像や写真には良い表示オプションがあり、ファイルの閲覧や共有がカンタンです


短所

無料で使える容量が比較的大きいことを除けば、取り立てていいポイントはありません。ただの「ストレージ」です。25GB以上必要ならば、別のサービスを探したほうがいいかもしれません。さらに、一ファイルあたり50MBまでという制限もあります。50MBを超えるファイルをアップロードしたい場合、このサービスは不向きです。


評価

SkyDriveは、無料の25GBのオンラインストレージです。HotmailやMicrosoft Officeのオンラインバージョンを使っていないならば、特段、魅力的な機能はありませんが、容量が大きいのはいいでしょう。ただし、50MBを超えるファイルはアップロードできません。



■Dropbox

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長所

Dropboxの無料ストレージは、2GBのみ。ただし、紹介URLを使って、友人や家族などがDropboxにユーザ登録すると、最大16GBまで容量アップできます。また、年間100米ドルで50GB、200米ドルで100GBを使える、有償サービスもあります(ユーザ紹介による容量増は含まず)。復元したいときに備え、消去したファイルのコピーを保持する機能も売りの一つです。追加料金を払えば、無制限でコピーしておけます。

Dropboxの最大の利点は、すべてのコンピュータで同期できることでしょう。Dropboxに保存すれば、クラウド上だけでなく複数のマシンで重要なファイルを自動的にバックアップできます。マシン間で同期する場合、Dropboxはまずローカル接続でファイルを同期します。ゆえに、同じネットワーク上のコンピュータであれば、より速く同期可能です。Dropboxには、ほぼすべてのモバイルデバイス向けアプリがあります。コンピュータだけでなく、モバイルからでもカンタンにアクセス可能です。また、Dropboxは操作性も魅力。ファイルを右クリックするだけで共有できます。


短所

100GB(ユーザ紹介による容量増をあわせて132GB)を超える容量が必要な場合は、Dropboxは適していません。「Dropbox for Teams」(年間796米ドルで350GB~)に登録していない場合、この100GBの上限に拘束されるので、多くのものを保存したい人には、十分な容量ではないかもしれません。また、基本的にDropboxフォルダ外にあるファイルの同期はできません(多少制限はあるものの実際は可能)。

重大な問題を引き起こすおそれのある競合状態を避けるため、複雑なファイルやシステムファイルのバックアップや同期には、Dropboxは使わないほうがいいでしょう。たとえば、複数マシンの間でiTunesとDropboxを同期すると、ライブラリに問題が起こることがあります。このテーマについては、米Lifehacker「How to Sync iTunes Across All Your Computers with Dropbox(すべてのコンピュータでDropboxとiTunesを同期する方法・英文)」で採り上げています。


評価

Dropboxは、同期などのニーズに応えてくれるサービス。ただし、上限は100GBなので、それ以上の容量が必要な場合は、別の選択肢を検討する余地があるでしょう。



■Amazon Cloud Drive

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長所

Amazonには、インターネット用ストレージサービス「Amazon Simple Storage Service(S3)」がありました。S3は、多くの開発者がサイズの大きいファイルを大量に保存するのに利用されてきたのみならず、S3の上にクラウドストレージサービスを作る開発者まで現れました。「Amazon Cloud Drive」は、開発者が長期間にわたって導入してきたストレージサービスの延長なので、信頼性に富んでいます

機能面では、Android向けアプリ『Amazon Cloud Player(日本未対応)』によって、音楽ファンに優位性があります。このアプリを使えば、クラウド上の自分の音楽にカンタンにアクセスできます。

「Amazon Cloud Drive」は5GBまで無料。年間20米ドルで20GB~の有料サービスもありますが、MP3アルバムを購入すると容量が20GBになるので、有料サービスに支払うよりも、10ドルほど安くこの容量をゲットできます。容量は最大1テラバイト(年間1000米ドル)まで。また価格面では、Dropboxと同額で倍の容量が得られます


短所

Android向けのアプリはありますが、iOSデバイス対応のアプリはありません。Amazon Cloud Playerのデスクトップ版をロードしない限り、Safariでウェブアプリを使うことすらできません。iOSユーザにとってはネックです。また、容量が大きく音楽プレイヤーとして使え、Dropboxの半値という利点はあるものの、Dropboxほどいろんなことができるわけではありません。音楽プレイヤー以上の機能を求めるならば、まだ十分ではないでしょう。


評価

音楽に関していえば、若干まだ「粗さ」はあるものの、十分元の取れるサービスです。ただし、「クラウドベースの音楽」や「安価で大容量」という要素が、優先度合いの高いポイントでないならば、他の選択肢でもいいかもしれません。



■ベストなオンラインストレージサービスはどれか?

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いずれのサービスも特徴があり、機能も様々。ユーザさんによって、何をベストとするか? は異なります。もちろん、どれも長短をあわせて持っているので、どの長所が自分にとって重要か? という観点で選びましょう。たとえば、同期したいならばDropbox、無料で大きめの容量(25GB)が得たいならWindows SkyDrive、自分の音楽をどこでも聴けるストレージがほしいならAmazon Cloud Driveがオススメです。


皆さんのお気に入りオンラインストレージサービスは、何ですか? コメント欄でお聞かせくださいね。


Adam Dachis(原文/訳:松岡由希子)

 

UPDATE:誤字を修正しました。ご指摘コメントありがとうございました!

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