人気記事ランキング
Tweet数ランキング

「ほかの人のレジはなんで早く進むのか?」について考えてみた

2010.12.27 08:00 コメント数:[ 9 ]
  • このエントリーをはてなブックマークに追加


混雑したスーパーのレジに並んでいると、「なんだか隣の列はスムーズに流れてる...!」と感じることはありませんか? 果たしてこれは気のせいなのか、本当にそうなのか?The Engineer Guy」こと、米イリノイ大学のBill Hammack氏が、この謎について説明しています。

 

Hammack氏は、冒頭動画において、19世紀ドイツの電話技術者によって行われた電話交換の研究を引用しながら、現代の銀行窓口やスーパーのレジの列の仕組みを説明しています。

ある時点で、窓口やレジに多くの人が押し寄せると、キャパシティオーバーとなり、遅れが発生するものですが、それぞれに列を作らせると、この状況が悪化するとか。これに比べて、「フォーク型」と呼ばれる、一列に並ぶ仕組みにしたほうが、3倍もはやくなるそうです。なぜなら、ひとつの窓口・レジで遅れが生じても、他の窓口・レジでカバーできるから。また、「フォーク型」は、列に並ぶ人々にもメリットが...。「どこが早いか?」を気にする必要がなくなり、無駄なストレスを軽減できます

また、窓口・レジごとに並ぶ場合、自分の列よりも他の列のほうがはやいと感じるのは、単なる気のせいでもなく、確率の面からみてもいえることだそう。たとえば、A、B、Cの3つのレジがあるとして、Bが他のレジよりも早くなる確率は1/3。つまり理論上、3回に2回は他のレジのほうが早いはずなのです。

これによると、「フォーク型」のほうが効率的な列の作り方といえそうですが、日本のスーパーでは、まだあまり導入されていないのが現状。従来の「各レジに並ぶ式」で買い物をするときは、「自分の列よりも早い列はあるものだ」ということを認識して、「あっちのほうが早かった...」とか「この列、選んで損した」など、過度にストレスを感じないほうがいいかもしれませんね。このほか、レジにまつわる記事としては、ライフハッカーアーカイブ記事「スーパーのレジの裏話あれこれ」もどうぞ。


Why the Other Line is Likely to Move Faster [YouTube via Consumerist]

Whitson Gordon(原文/訳:松岡由希子)

 

あわせて読みたい
コメント(9)
user-pic

Bが他のレジよりも遅くなる確率も1/3ではないの?

user-pic

こちらの本を思い出しました.
[ 数学でわかる100のこと / いつも隣の列のほうが早く進むわけ ]
http://amzn.to/dJy6RG

user-pic

フォーク型で並ぼうとすると…
・割り込まれる確立が上がる。
・「どっちに並んでるの?」とのぞきこまれる。
・困惑とともに後ろの方をうろちょろされる。
現状はこのようになっております。

user-pic

商品5点ぐらいまでレジがない。1列に並ぶ広さがない。。。

user-pic

そういえば、bestbuyはフォーク型だったな。

user-pic

暗黙の了解では厳しいねぇ。下にテープとかで記し付けてある店は増えたね。
もっと増えるといいのに。

user-pic

ちょっと待て
3倍ってどっから出てきたんだ。
どう考えても3倍も早くなるわけないんだが。
意味が分からない

あと、このシステムは
病院や銀行ではすでに採用されている。
番号札を取って、その番号順に呼ぶのはフォーク型の最終型。

user-pic

多くの場面で、単純に平均待ち時間だけで考えれば、フォーク型のほうが待ち時間が長くなります。それぞれの場所に列を作った場合、前の人が終われば次の人は「その場で即座に」処理に進めます。

フォーク型の場合は、ある一点に次の人が待機、どこのレジが空いたか常に目視確認し、空けばそこまで歩いて移動します。その確認-移動時間は僅かであっても、皆が消費するその時間を積み重ねれば、最終的には平均待ち時間は長くなります。また、目視確認の遅れが「後ろの全ての人の待ち時間に加算的に影響を与える」ことも重要なポイントです。

これを「レジの側」から考えると考えやすいでしょう。それぞれ並ぶ場合、レジの人は計算が終わると、すぐ後にいる次の人の計算に即座に取り掛かります。フォーク型の場合、次の人が歩いてくるまで「待ち」ます。その待ち時間の分だけ、一定時間内に処理できる仕事量が減少します。すなわち客の「平均待ち時間は長く」なります。

また、券売機やATMなどの場合、「待つ人」が後ろにいなければ、結構モタモタしてるものです。自分が早くやらなくても他の列に回ってもらえばいいだけですから、券売機の前に行ってやおら財布を取り出し、のんびりと小銭を出して切符を買い、おつりを財布にしまい終わってから悠々と機械の前を立ち去ります。切符を買う場面で後ろの人が居る場合、事前に小銭を用意し、おつりは手にとるだけで列を離れてから財布にしまう、などをして無意識のうちに後続の人に配慮します。こういう細かい時間の積み重ねの結果として、平均的な待ち時間に差が出てきます。レジの場合は、レジを打つ店員に同じような傾向が見られます。

にも関わらずフォーク型が普及しつつあるのは、人間というものは「理性的合理」よりも「心理的安定」の方をより好んで選択する人が多い、という心理特性によります(もっとも、細かく平均時間を考えたりするような人は少ないので、何となく平均すれば同じ時間だと思い込んでる人が殆どなのでしょうが)。多少待ち時間が長くても「自分だけが損した、あっちの奴らか得をした」という事に出会いストレスを感じてしまうという場面を減らしたいと考える人が多いというわけです。物理的な時間の消費よりも、そういうストレス回避のほうが価値がある、と判断しているわけです。

それら両者にまつわる問題点を解消するために、フォーク-櫛形ハイブリッド形式がいいでしょう。それぞれのレジに並ぶのは2人づつ、残りはフォーク型にするわけです。そうすれば、それぞれの良い部分を最大限に活用できるものと思われます。

user-pic

都心で比較的売り場面積が狭苦しいお店に行くと、ほとんどフォーク型だね。
空間が狭いのにフォーク型じゃない店だと一瞬とまどう。あれ、フォーク型じゃないの?って。
単にレジ待ちの列を、細く長くしてコントロールしやすいという利点があるよね。

コメントする

コメントは承認制となっております。編集部が確認および承認した後に、サイトへ反映されることになるので、多少時間がかかってしまうことがあります。
また、公序良俗に反する内容、個人や団体を誹謗中傷する内容、その他不適切と判断させていただいた内容については、否認または削除させていただく場合もございます。ご了承ください。
Only japanese available.

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL :

この記事へのtweet
お知らせ
最新記事一覧
注目数ランキング
Lifehacker team
編集長
年吉聡太
編集部(問い合わせ先
安齋慎平
長谷川賢人
編集委員
早川大地
平田大治
横尾茜
小山龍介
まいるす・ゑびす
曽我美穂
粟野雅子
kiki
松岡由希子
的野裕子
JD
伊藤貴之
rhyeh
大嶋拓人
ライター
eccentrics
傍島康雄
ドサ健
山内純子
祐天寺ヨリエ
聖幸
山崎俊輔
美崎薫
カメきち
沢田キャベツ
境貴子
丸田鉄平
石田明
野々下裕子
野本纏花
田中二郎三郎
箱石昇平
浅田資継
enthumble
尾越まり恵
大山奏
大山貴弘
ふじたさとか
コラムニスト
ココロ社
スゴレン
デザイナー
前田龍一
広告営業(問い合わせ先
城口智義
土井孝彦
阿座上陽平
碓井真紀
山下恵子
広告進行
山本朋子
ディビジョンディレクター
尾田和実
ジェネラルマネジャー
長田真
パブリッシャー
今田素子
サーバ管理
heartbeats
about Lifehacker
ライフハッカー[日本版]について
・iPhone用サイト
iPhone版記事配信中のニュースサイト
livedoorニュース IT media 誠biz.ID msnデジタルライフ アメーバニュース excite投稿希望者のお問い合わせ

郵送の方は下記宛へ資料等をご郵送ください。

150-0036
東京都渋谷区南平台町16-29 グリーン南平台ビル8F
株式会社メディアジーン
ライフハッカー[日本版]編集部宛

広告募集! ライフハッカーはスポンサー様のおかげで、今日も更新できています。もし「バナーを出稿しようかな」と思いましたら、こちらをご覧ください!
媒体資料をダウンロード
広告に関するお問い合わせ
どうぞよろしくお願いします!