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「Chromeはこれからどうなる?」豪LHがUI開発者のナマ声をインタビュー

2010.06.02 08:00 コメント数:[ 0 ]
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後発ながら、徐々に人気を得つつあるGoogleのブラウザ『Google Chrome』。今年中には、待望のOS『Chrome OS』もリリースされる見込みです。では、このChromeコンビは、私たちにどんな世界を届けてくれるのでしょう? こちらでは、豪Lifehacker編集部が、ChromeのUIデザインチームの開発者Glen Murphy氏に行ったインタビューについて、ご紹介しましょう。

 

豪LH:先週のGoogle I/O会議で発表された「Chromeウェブストア」は、大きなニュースでした。OS設計という観点で、何が課題でしょうか?

Murphy:ウェブストアは初期から検討していました。アプリのためのマーケットプレイス「Google Apps Marketplace」を立ち上げましたが、さらにこの分野に特化した最終形が、ウェブアプリのためのマーケットプレイス「Chromeウェブストア」です。

最も大きな課題はセキュリティです。ユーザが危険性のあるアプリケーションを、インストールしないようにしなければなりません。同じことは、拡張機能でもいえます。ユーザのデータに悪影響を及ぼす拡張機能を作ることは、可能です。ゆえに、負担にならない程度で、ユーザとコミュニケーションをとることが、大きな課題だと思います。

もうひとつは、ユーザがブラウザで使う通常のページと、アプリケーションを区別することです。ウェブページとウェブアプリの違いを、明確にするのは難しいです。どうやれば、ユーザにこれを意識させるか。現在開発中のインフラでは、タブを活用する方向で考えています

(Chromeウェブストアについては、以下のGoogle I/O会議でのスピーチもご参照ください)



豪LH:Chromeにおけるユーザインターフェイスの方針で、最も重要な点はどんなことでしょうか?

Murphy:こだわっているのは、Chromeではなく、コンテンツを中心にすること。ウェブアプリを中心にしたいと考えています。ユーザは自分のコンピュータを気にしませんし、その必要はないと思います。Chromeを「ゼロ」にそぎ落とすこと。これは僕らにとって大きな挑戦でもありますし、多くのことを教えてくれてもいます。よりシンプルでハイパフォーマンスに向かっているのです。

豪LH:ブラウザを使いながら、機能的なOS環境を実現するのは、どれくらい大変なことなのですか?

Murphy:とても大変なことです。言語選択やネットワーク検知といったものに、多くの時間を費やしています。ユーザにとっては、ワイヤレスネットワークでつなげたり、言語を選択できることも必要なわけですから。

豪LH:Chromeは、インターフェイスでのキーボードショートカットを、あえて重視していないように見えるのですが。これは意図的なものですか?

Murphy:実際、キーボードショートカットのために多くの時間と労力を費やしています。ChromeはGoogleで開発され、Google内部のほか、キーボードショートカット派のユーザにもテストしてもらっています。

Googleとしては、単に機能を備えるというだけではなく、実現したいことが、もうひとつあります。それは、普段マウスを使っているユーザに、キーボードショートカットという別の選択肢を教えること。たとえば、再読み込みボタンを何度もクリックしているユーザがいるのなら、もっと速い方法があることを、押し付けがましくならずに、知らせたいと思うのです。このテーマについては、たくさんのことを議論しています。

豪LH:Chrome OSのインターフェイスとして、タッチパネルはどれくらい考慮しましたか?

Murphy:ずいぶん考慮しました。しかし、デスクトップPCにとってタッチパネルは、まだそれほどいいものではありません。ラップトップPCでは、まあまあといったところでしょう。タブレットのChromeを検討するうえで、多くを模索しています。純粋なタッチデバイスでのChromeは、少し違うものになるかもしれませんね。たとえば、スクリーンの上にタブが集まっているのは不便でしょうから、タブの位置は別のところに動かすとか。

豪LH:AndroidチームとChromeチームとは、どれくらいのやり取りがありますか?

Murphy:たくさんのことを共有していますよ。たとえば、V8 JavaScriptエンジンとか。Androidチームは、ブラウザ側のジオロケーションの仕様を開発しました。ブラウザにまつわることはたいてい、共同して取り組んでいます。

豪LH:ご自身の仕事を整理するうえで、どんなものを使っていますか?

Murphy: 生産性向上のために、新しい方法を試すのが好きです。実際、ずいぶん昔に、To-Doリスト用のアプリを作りました。でも、たいてい1ヶ月くらい経つと、使うのをやめてしまい、新しいものがまた出てくるまで、しばらくは非生産的になりますね。新しいTo-Doのアプローチを発見すると、本当にわくわくしますし、最初の数週間はノリノリで使うんですが、しばらくするとやめてしまいます。

Googleでは、みんなが違うやり方をしています。いまだにペンと紙という人も多いですね。何も使っていないのに、仕事がどんどんはかどっている人もいます。

豪LH:Chromeの次のステップは何でしょう?

Murphy:いま取り組んでいる重要項目のひとつが、Chromeのユーザエクスペリエンスを統合すること。Chrome OSとChromeを使えば、ユーザはどのマシンでも使え、同じエクスペリエンスを享受できるようにしなければならない、と考えています。

しかし、ここには微妙な問題があります。元々のプラットフォームの形式に従うのはいいですが、OSを意識しないことに、何がしかのよさがあると思うのです。とはいえ、たとえば、別々のプラットフォーム間でのデスクトップの背景は、なかなか手ごわいテーマです。Windowsではきれいに見える背景が、果たしてMacだとうまくいくのでしょうか? このようなことを、考えなければならないのです。

いかがでしたか?

実際に、開発にたずさわっている方の「ナマ声」を知ると、改めて、多くの人々がいろんな観点で様々なことを悩んだり、考えながら、ひとつの製品が作られていくんだな~と実感しますね。

ちなみに、先日5月19日~20日に開催されたGoogleのカンファレンス「Google I/O」については、こちらのGoogle公式ページもご参照ください。プレゼンテーションの様子は、動画でもチェックできますよ。


Google Chrome's UI Designer Reveals Its Future [Lifehacker AU]

Angus Kidman(原文/訳:松岡由希子)

 

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