クラウドリーディング:vol.8『サラリーマンのための「会社の外」で稼ぐ術 複数収入獲得マニュアル』
掲載日時:2010.01.28 14:00
大手電機メーカーに現役で勤務している著者が、会社の給料以外にも収入を得る方法を指南。
著者自身も著作活動、講演、コンサルティング等で実際に会社の外からの収入を得ていますし、本書の中では他にサラリーマンをしながらアフィリエイト、不動産投資、飲食店経営で稼いでいる方の事例が出てきます。
それぞれの稼ぎ方の事例が参考になるのは、もちろんですが、面白いと思ったのは本業であるサラリーマンとしての働き方に対する考え方です。
会社の外でも仕事を抱えているから他の人よりある種のハンディ?を背負っているわけですが、それが逆に本業にプラスになっている事も多いようです。
続きます。
例えば、副業をしていると、当然のことながらある程度の時間は必要となります。しかし時間を増やすわけにはいきませんし、本業の仕事の手を抜くわけにはいきません。
すると自然に本業の仕事に対して「いかにして効率的に作業をするか?」「いかにして無駄なことをしないようにするか?」「この仕事の目的は何か?」などなど今まで以上に真摯に向き合うこととなります。
午前中はエンジンがかかからないからなどと言い訳せずに、朝からフルスピード、ダラダラと資料を作ったりすることもありません。はたから見ると鬼気迫るような感じかもしれませんね。
また、会社の中の人間関係においても今までより一層コミュニケーションの親密さが求められます。というのも、人間関係しだいで副業が会社バレしたときの対応が大きく変わるから。
たしかに、仮に、会社バレした場合でも普段から人間関係がよい場合だと「まあ、彼は仕事も頑張ってるし、会社に迷惑かけてるわけでもないし」と穏便にすませてくれそうです。逆に普段の人間関係がまずいと、ここぞとばかりに攻撃されるかもしれません。恐ろしいですねー。
著者は、上司に対しては
- 反対意見は言わない
- 頼まれたことは第一優先
- 人前では上司の味方をする
- 上司はお客さんだと思っておく
という態度で接しています。なんだか猛烈に会社一筋の人っぽいですが、副業で稼いでると案外心の余裕ができて、客観的に見て、こうするのが得策という境地に達したのかもしれないですね。
会社によっては完全に副業が禁じられていたりする場合もあると思いますが、そういう場合は、誰もやりたがらないことや、自分の得意なことを、人を巻き込んで種をまいておくといいみたいですね。
例えば、同窓会の幹事や社外の勉強会の主宰などはたいていの会社でOKでしょう。LINUXのリーナス・トーバルズさんや、Rubyのまつもとゆきひろさんも、儲けありきで始めたわけじゃないでしょうが、現在のご活躍は皆さんご存じの通りです。
会社の外での稼ぎ方の本と思いきや、意外と社内での処世術の部分が参考になったという一粒で二度おいしい本でした。まあ、しかしあれですね。サラリーマン一筋で生きるのも、それに加え社外で稼ぐのも、スキルと人間関係が重要なのはどっちも同じですね。
(聖幸)
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