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ゲストライター  -   08:30 PM

米Six ApartのAnil Dash氏がGoogle Waveを技術面から徹底分析

米Six ApartのAnil Dash氏がGoogle Waveを技術面から徹底分析

090810googlewave_top.jpg『Google Wave』の主な機能をダイジェストでご紹介」や「Google Waveに関する質問にすべてお答えします」などでもじっくり取り上げた「Google Wave」ですが、今回は、「新技術分野での21世紀のノストラダムス」との異名を持ち、2004年に開催された「SEOChallenge」で優勝した経験を持つAnil Dashさん(米Six ApartのVice President)による考察をご紹介します。これまでのレビューは主にエンドユーザ視点からのものでしたが、こちらは、技術視点からGoogle Waveについて考えたもの。長文ですが、ぜひご一読あれ!

Google Waveは、優れた技術が組み合わさった巧みなアプリケーションといえる。そこで、大きな疑問は「Waveがウェブのコミュニケーションツールのスタンダートとなりうるか?」ということ。他ベンダーにもGoogle Waveを拡張できるようなプラットフォームづくりを想定してGoogleは相当の投資をしているが、残念ながら、この疑問に対する私の考えは「No」だ。なぜなら、Google Waveは、これまでの"ウェブ的な方法"と矛盾しているからだ。

では、そもそも"ウェブ的な方法"とは、どのようなものだろう?
これまでのウェブ技術の歴史を紐解けば、その傾向がわかる。主なものは以下の4点。
 


その1: ウェブは徐々に進化してきた

ウェブ技術は、技術インフラを完璧に整備したり、既存の習慣を一気にガラっと変えるというアプローチよりもむしろ、徐々に進化してきた。


その2: 新しいウェブ技術の導入は小規模なプロジェクトで実行されてきた

ウェブ開発では、新しいプロトコルやプラットフォームを統合する際、それぞれ開発者が週末にできるくらいの作業負荷で、ラフなデモをベースにみんなで取り組むというのが主流だった。90日程度の小規模なプロジェクトが合理的な規模といえる。


その3: アップグレードしていない場合でも、何らかの価値をもたらすべき

これはメトカーフの法則の必然的な結果。ソフトウェア・クライアント・サーバーがアップグレードされていなくても、なんらかの価値をもたらすということこそ、ウェブ技術の本質だ。


その4: ウェブ技術は、理解され、説明できるものでなければならない

これらを具体的な例で説明しよう。

たとえば、RSS フィード。まだこの技術が目新しかった頃、これが持つ可能性を多くの人がすぐ理解できた。その仕組みを把握するのにもさほどの時間を要さず、簡単に実装することができたし、もし誰もフィードリーダーに対応していなかったとしても、問題はなかった。フィードを持っていること自体、なんらコストはかからないからだ。
Ajaxもこれと同様。RSS フィードよりは難易度が多少高いが、これをアプリに追加するために必要な開発負荷は2~3日程度。プログレッシブ・エンハンスメントの法則のとおり、この機能がうまく導入されていれば、古いブラウザやシステムでも問題はない。


090810googlewave_screenshot.jpg

一方、Google Waveはどうだろうか?

第三者のための開発者プラットフォームとしてのユーティリティには、批判しない。私が懸念しているのは、Google Waveの基礎的なプロトコルが複雑すぎる点だ。 Google以外誰も、Googleに勝てるようなGoogle Waveと完璧に合うクローンを作れない気がする。

では、なぜそういえるのか?

Google Waveに組み込まれている以下のものを見ればわかるだろう。

  • パワフルなリアルタイムコラボレーション機能
  • コンテンツの無限のバージョニング
  • XMPPプロトコルでの設計
  • チャット、ドキュメント編集、メッセージスレッドの統合
  • 洗練されたユーザインターフェイスでのリリース
もちろん、それぞれは素晴らしい。しかし、多くの開発者の反応は「一刻も早く使いたい!」というものだけでなく、「自分の既存のアプリに機能のひとつだけを追加したい」というものもある。とはいえ、これを実現するのは、非常にハードルが高そうだ。

Googleに勤務しているJoe Gregorio氏のリストを見て欲しい。彼はGoogle Waveの開発には携わっていないが、外部向け情報を元に考察し、要対応事項を以下のように列挙している。

フェデレーションXMPP
ロボットプロトコル(JSON RPC
ガジェットAPI(OpenSocial
Google Waveに埋め込むAPI(Javascript)
クライアントサーバープロトコル(GWTで定義)

ご覧のとおり、対応すべきことは非常に多い。おそらく、XMPPだけでも導入には相当手間取るだろう。Google Waveと一緒に使える別のアプリを作ろうとすれば、これらの全ての項目を適合させることが大前提だ。

しかも、Google Waveは特に新しい機能を導入し、既存のコミュニケーションツールを大胆に変えようとしているが、必ずしも、ユーザは、メールやIM・ブログ・wikiの代替物を求めているとはいえない。既存のツールは様々な目的に十分使えている。

一方、Google Waveの機能うち、たとえばリアルタイムコラボレーション機能のような、ある特定の機能のみを求めるなら、プッシュボタンのような技術を使うだろう。プッシュボタンプラットフォームで実現できるインフラは、Google Waveのような機能も十分で洗練されたものとは程遠い。プッシュボタンはGoogle Waveの利点をうまく提供するために設計されてはいないからだ。一方で、プッシュボタンには、Google Waveの複雑さもない。

RSSフィードやAjaxの例と同様、ウェブサイトやアプリケーションにプッシュボタンを統合する上で重要なのは、それほど専門性のないウェブマスターでも徐々に実装できることだ。ガッツリとした一枚岩的なプロセスはむしろ不向きである。

米Lifehackerの初代編集長・Ginaも、GoogleリーダーPubSubHubBubをサポートしたことについて、「待ち時間がほとんどゼロになる」という長所を踏まえ、こう述べている。

「それで何?」という人もいるだろうが、ワクワク感を抱かせるものではある。プッシュボタンのような技術を導入することで、既存の技術を使って簡単に、ウェブページが新しい更新情報をリアルタイムに知らせることができる。GoogleリーダーとFriendFeedの統合は、リアルタイムサイトへますます展開する上での第一歩。これらのサイトやサービスにより、新しいデータがいつ更新されたかを共有し合うことになるだろう。FriendFeedの更新がいかに速くなったか、チェックしてみてほしい。


なぜ、最先端の技術を駆使したGoogle Waveよりも、プッシュボタンのような明らかに劣った技術が勝っているといえるのだろう?

そのひとつの例がXMPPだ。XMPPは一般ユーザにとって実装するには複雑すぎる技術。実際、XMPPに詳しい経験のある人物は、Djabberdを共同開発したBrad Fitzpatrick氏とArtur Bergmanの2人だけ。

もちろん、Yahooのような大手がこれら全てをトライすることもできるし、1つか2つのオープンソースプロジェクトが一緒になって取り組むという試みもアリだろう。実際はまだ聞いたことがないが、「エンタープライズWaveサーバー」のプラットフォームに取り組んでいるグループは既に立ち上がっているかもしれない。これらの取り組みが成功する可能性はあるが、多くのユーザから信頼性を得るという観点では十分とはいえない。

私自身も、通常のウェブサーバーのスクリプトについて多少の知識はあるブロガーだ。ドキュメンテーションを参照し、必要に応じて都度、RSSフィードを微調整している。とはいえ、Google Waveの場合、もし自分のウェブサイトやアプリに実装しようとしたとしても、Google Waveの開発者がどこから手をつけようとしているのかわからないだろう。Google Waveのようなことを実現できるリアルタイムフィードの上で少しずつ構築する方法を誰かが見つけること、もしくは、Google Waveが簡単に理解できるようになることの方が、まだ現実的に思える。

RSSフィードやAjax・プッシュボタンのような"Web的な方法"に基づく技術のほうが、ウェブサイトやアプリケーションの開発者が手をつけやすいという観点で、優れていると思う。すでにプッシュボタンという技術があるにもかかわらず、リアルタイムの編集にすぐに移りたいだろうか? 答えはNOだ。

Google Waveは、新しいユーザエクスペリエンスを開拓しようと試みているが、Google Waveには最先端のウェブブラウザとしての可能性があるにすぎない。世界には、Google Waveと同様のものを開発する力を持つ会社もたくさんあるだろうし、Google Waveの一枚岩的な性質ゆえに、オープンソースとGoogleの公式サービスが競合するという課題も生じるだろう。

個人的には、熱意と革新性の溢れるGoogle Waveの成功を祈っている。そのためには、既存のウェブサイトに徐々に拡張できるようにすることで、多くの人々にGoogle Waveに合ったものを実現しようという気にさせることがポイントだと思う。それこそが、これまでウェブが常に進化してきた方法だ。


Google Waveのような大規模なサービスプラットフォームならなおさらのこと、エンドユーザの視点のみならず、これら両者をつなぐ開発者からの立場に立って、様々な課題をひとつひとつクリアしていくことがポイントのようですね。とはいえ、論より証拠。ライフハッカー過去記事「『Google Wave』、一般ユーザーへの公開は9月30日(10万人に公開)」でもご紹介したとおり、Google Waveのユーザ公開日である9月30日は、世界中の人々に待たれるところです。


What Works: The Web Way vs. The Wave Way [Anil Dash]

Anil Dash(原文/松岡由希子)

  • ,,,,, - By

    香川博人

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